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「コンビニっぽさ」から脱却!カタログで企業の個性を引き出す方法
毎月商品カタログを発行されている企業様から、撮影リニューアルのご相談をいただきました。 すでに十分に素敵なカタログなのですが、それでも “もっとよくしたい” と動き始めた理由を伺うと、はっきりとしたテーマがありました。 それが、 「コンビニみたいな雰囲気から脱出したい」 というものです。 コンビニのカタログは完成度が高い。 でも、それゆえに「似てしまう」。 最近のコンビニのカタログは本当にクオリティが高く、情報量も整理されていて見やすいですよね。 ただ一方で、写真の構成や光、色の使い方には “コンビニらしさ” がどうしてもあります。 そして、その方向に寄っていくと── 「既視感がある」「どこかで見たような写真」 になりやすい。 カタログとしては正解でも、企業の個性やブランドストーリーが薄まってしまうという問題が出てきます。 今回ご相談くださった企業様は、まさにこの「没個性」から抜け出したい、と感じておられました。 求めていたのは “モダンで雰囲気があって、土地らしさも残る” そんな絶妙なバランス 「かっこよすぎる」わけでもなく、「コンビニっぽい
笙子 太田
2024年8月18日読了時間: 3分


クリスマス商品の撮影、実は真夏が本番。私の現場で起きている“季節のズレ”
最近、クリスマス商品の撮影スケジュールがどんどん前倒しになっています。 私の現場では 7月にはクリスマス撮影がスタート しています。 真夏に暖炉を作り、サンタの小物を並べていると「季節感って何だっけ?」と不思議な気持ちになります(笑) なぜ、ここまで前倒しになるのか? 理由1:販促物が増えすぎた EC、SNS、広告、海外向けカタログなど、1つの商品写真が使われる媒体は昔より圧倒的に増えました。 そのため、撮影 → レタッチ → デザイン → 校正といった制作工程が長くなり、どうしても“早めの撮影”が必要になります。 理由2:海外向けはさらに早い インバウンド・海外展開向けの商品は、海外バイヤーへの提出や展示会準備のため、 クリスマスより数ヶ月も早いペースで動いています。 特に海外は文化的背景が強く、国ごとに「クリスマスの見え方」が違うため、表現の調整にも時間がかかります。 早めに撮ることでクオリティが上がる理由 クリスマス写真は“背景に赤と緑を置けばOK”ではありません。 季節の空気感 リッチさ ワクワクする雰囲気 国ごとの文化的表現 これらを
笙子 太田
2024年8月10日読了時間: 2分


温かい汁麺の撮影は、準備がすべて。麺が伸びる前の“勝負の数分”を逃さないために
温かい汁麺の撮影は、フード撮影の中でもとくに時間との戦いです。ラーメン、うどん、フォー、ビーフン…種類に関係なく、共通して言えることがあります。 それは 「麺はとにかくすぐ伸びる」という事実 。 どれだけ美しい麺線であっても、湯に浸かった瞬間から劣化が始まります。 ほんの数分でコシが失われ、麺が重たく沈んでしまったり、スープを吸って色が変わったり、湯気の勢いも弱まってしまいます。 だからこそ、撮影前の準備は徹底しておく必要があります。 麺が着丼してからゆっくり画角を探したり、お椀を右へ左へ動かしたり、具材の位置を調整している時間はありません。 湯気も麺のハリも、最も“おいしそう”なピークはほんの一瞬。 その一瞬を逃さないための段取りが、撮影の仕上がりを左右します。 1:まずは“お椀の位置”を決めておく お椀の位置は、写真が持つ印象の軸になります。 光の向きによってスープの透明感が変わり、麺の立体感も大きく左右されるため、着丼前にお椀の位置を確定させておくことが最重要です。 特に温かい汁麺はスープ表面の反射が強く、わずかな角度でテカりすぎたり、
笙子 太田
2024年8月7日読了時間: 4分


大量の白抜き画像を加工するときは「切り抜きJP」がおすすめ
商品撮影の仕事をしていると、時々 “写真そのものより大変かもしれない作業” に出会います。それが 大量の白抜き画像の加工 です。 メニュー写真やECサイトの一覧用、海外向けの資料など、白背景の写真は本当に便利です。どんなデザインにも合わせやすいし、清潔感も出る。インバウンド向けのセールスでも「白背景」は世界的に評判が良く、視覚的にも信頼感を与えられます。 ただし問題は、 枚数が多いととにかく時間が取られる こと。簡単なカットアウトに見えて、料理写真は輪郭が複雑だったり、ガラスや油分の“透け感”があったり、AIツールでは処理が荒くなりがちです。 そんなときに私自身も長くお世話になっているのが、画像加工サービス「切り抜きJP」です。 ■ 「切り抜きJP」をおすすめする理由 白抜き画像の加工というのは、実は“技術の差”がすぐに出ます。特に食べ物は繊細で、雑に切り抜くと一気に安っぽくなる。逆に、自然な縁取りと余白のコントロールがしっかりしていると、写真の完成度が見違えるほど上がります。 「切り抜きJP」は、そのクオリティがとても安定しています。 ● 料
笙子 太田
2024年8月2日読了時間: 3分


スタジオでフード撮影をする時に、サンプルは「2〜3個」あると安心な理由
商品を郵送いただいてスタジオでフード撮影をする際、私はいつもお客様に「サンプルは2〜3個ご用意いただくと安心です」とお伝えしています。 これは、こちらの都合ではなく、“より美しい写真をお届けするために必要なこと”だからです。 一見すると、「同じ商品なら1つあれば充分なのでは?」と思われるかもしれません。 でも実際の撮影現場では、サンプルが複数あるかどうかで、仕上がりのクオリティが大きく変わります。 今日はその理由を、できるだけ日常の言葉で丁寧にお伝えしたいと思います。 1. 輸送中のダメージは避けられないから 食品は、思っている以上に繊細です。 パッケージ商品でも、焼き菓子でも、お弁当でも、輸送中の揺れや温度変化で“ごくわずか”に崩れたり、凹んだりします。 写真は「少し気になる」が画面上でははっきり見えてしまう世界です。とくにインバウンド向け・海外展開向けの写真は「清潔感」「完璧さ」が問われるので、 状態の良い個体を選べる選択肢があるかどうか はとても大切です。 2. 撮影中に“差し替え”が必要になることがある 撮影では、角度や光を変えながら、何
笙子 太田
2024年7月28日読了時間: 3分


アイスクリーム撮影の裏側:予備の空容器が“必須”な理由
アイスクリームの撮影、と聞くと多くの方がまず思い浮かべるのは“溶けるスピードとの戦い”ではないでしょうか。 もちろん、それも間違いなく大きなポイントです。 でも実際の現場では、もっと静かで、誰にも気づかれにくいトラブルが起きることがあります。それが “容器のへこみ問題” です。 ● 輸送中の小さなダメージが、写真では大きく映る メーカー様や店舗様から撮影用に商品を送っていただくと、きれいに見えるはずの容器に、よく見ると“僅かな凹み”や“角の潰れ”が見つかることがあります。 これは輸送時の振動や、箱に入れる際のちょっとした圧力が原因で、どれだけ丁寧に梱包していただいても完全には防げません。 しかし、この“ほんの少しのへこみ”が写真に写ると、予想以上に気になってしまうんです。 光が当たるとそこだけ影になり、滑らかなラインが崩れる。 特にアイスクリームのように“清潔感”や“なめらかさ”がブランド価値に直結する商材では、容器の状態は仕上がりに大きく影響します。 ● 「パッケージ=商品そのもの」という海外視点 インバウンド向けや海外展開向けの写真では、容
笙子 太田
2024年7月22日読了時間: 3分


冷凍食品の撮影で「完全解凍」はNG。美しい形を保つプロのコツ
フード撮影の現場では、食材の状態が写真の仕上がりを左右します。その中でも特に気をつけたいのが、冷凍食品の“解凍の仕方”です。 一見、「しっかり解凍してから撮影した方が自然に見えるのでは?」と思われがちですが、実際には 完全解凍はNG 。むしろ“形が崩れやすくなる危険な状態”なんです。 私もこれまで1000件以上の撮影をしてきましたが、冷凍食品の撮影で仕上がりを大きく左右するのは、ライティングでも構図でもなく、“解凍のタイミング”であることが本当に多くあります。 ■ なぜ完全解凍するとダメなのか? 冷凍された食品には、水分がぎゅっと詰まっています。これが完全に解凍されると、水分が一気に流れ出し、以下のような問題が起こります。 形が崩れやすい (とくにスイーツやフィリング入りの食品) カットがきれいに入らない (断面がべちゃっとする) 表面にぬめりやテカりが出る (ライトで不自然に反射する) 盛りつけても立体感が出ない 一度完全に解凍してしまうと、もう“本来の形の美しさ”を取り戻せません。 冷凍ケーキ、冷凍パイ、餃子、小籠包、冷凍肉、冷凍魚などなど、
笙子 太田
2024年7月17日読了時間: 3分
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