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商品写真にも “安心感” を出す構図が必要

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 2025年12月8日
  • 読了時間: 5分

更新日:2025年12月10日

アレルゲン表示・原材料の透明性が必須と言われるようになって久しいですが、その流れはもちろん「写真」にも静かに波及しています。

「おいしそう」に見せるだけでは足りなくて、「この商品、本当に安心して食べられるのかな?」という不安を、写真の中で少しでも和らげてあげる必要がある。

最近のインバウンド案件を撮影していると、ひしひしとそう感じます。


◻︎アレルギー時代の“おいしそう”は「安心」とセット

海外のお客様ほど、アレルギーや宗教的な制約を抱えていることが多いです。

・ナッツアレルギーの子どもを持つご家族・グルテンを避けている方・ハラール対応かどうかを気にするムスリムのお客様

こういった方たちは、メニューの文字情報だけでなく「写真」からも、実はかなり情報を読み取ろうとします。

・何が入っていそうか・どこまで加工食品か、生素材か・油っぽすぎないか、清潔に扱われていそうか

つまり、アレルゲン表示や原材料の透明性が大切な時代では、商品写真にも「安心感」を出す構図が必須条件になってきている、ということです。


◻︎安心感のある写真に共通する3つの要素

私がフードカメラマンとして現場で意識しているのは、ざっくり言うと次の3つです。

①清潔さが一目で伝わること②「何が入っているか」の想像がつくこと③パッケージや表示とウソがないこと

ひとつずつ、写真の構図と絡めてお話ししますね。


1)清潔さ=背景と“余白”で見せる

安心感のベースになるのは、やっぱり「清潔さ」です。

・白〜淡いトーンの背景・テーブルの上に余計なものを置かない・ソースの飛び散りや、ベタついた器をそのまま写さない

こういった“当たり前”をきちんと積み重ねるだけで、アレルギーを持つ方にとっても「丁寧に扱われている商品なんだな」という印象になります。

逆に、背景がごちゃごちゃしていたり、お箸やフォークが食べかけのまま転がっている写真は、無意識のうちに「衛生面は大丈夫?」という不安に繋がってしまいます。


2)原材料が “目でわかる” 構図にする

アレルゲン表示は文字の世界の話ですが、写真の中でも「何が入っているか」を、ある程度“目でわかる状態”にしてあげると安心感がぐっと増します。

例えばこんな撮り方です。

・スープなら スプーンですくって、具材がはっきり見えるカットを入れる (小麦や乳が入っている場合は、パンや牛乳をわざわざ小物で足さないなどの配慮も必要)

・ナッツ入りスイーツなら カットした断面でナッツの存在を見せる → 同時に「ナッツがしっかり入っている=アレルギーの方は注意」というメッセージにもなる

・エビ・カニなど強いアレルゲンの場合 あいまいなシルエットではなく、 エビならエビ、カニならカニがちゃんとわかる角度で写す

「知らずに食べてしまう」のが一番怖いので、アレルゲンになりそうな食材ほど、“なかったことにしない”写し方が大事だと思っています。


3)パッケージと中身を「セット」で見せる

オンラインショップやECでは特に、・パッケージ写真・中身の盛り付け写真が別々のページに分かれていることが多いですよね。

でも、アレルゲンや原材料の透明性を伝えたい商品ほど、「パッケージ+中身」がワンカットで収まっている写真を一枚用意しておくと、とても親切です。

おすすめはこの構図です。

・手前:お皿やボウルに盛り付けた“食べる直前の状態”・奥側:原材料・アレルゲン表示が見える面を向けたパッケージ

ラベルの文字は、すべて読めなくて大丈夫。「ちゃんと書いてある」「隠していることはなさそう」という印象が伝われば十分です。

私は、自分で撮影される方向けの講座でも、「開封カットとラベルカットは、できればセットで」とお伝えしています。


◻︎誤解を生まないために避けたい写真

安心感を出したいつもりが、逆に誤解を招いてしまうケースもあります。

例えば…

・実際には入っていない食材を、写真の“イメージ小物”として置いてしまう (卵不使用クッキーなのに、生卵を小物に置く など)

・トッピングとして少量しか入っていないアレルゲンを、写真で盛り盛りにしてしまう (実物とかけ離れたイメージは、信頼感を損ねる原因に)

・「グルテンフリー」「ヴィーガン」と誤解されそうな周辺小物 (小麦粉の袋を置く/チーズやベーコンをさりげなく写し込む など)

写真は強いコミュニケーション手段なので、ちょっとした“イメージ小物”も、見る人にとっては「事実」に見えてしまいます。

撮影前に、・この商品に実際に入っているもの・入っていないもの・強く伝えたい特徴(グルテンフリー、ハラール認証、ナッツ不使用など)を整理してから構図を組み立てると、安全度がぐっと上がります。


◻︎インバウンド向けなら「安心のサイン」を写真に仕込む

海外のお客様向けの商品であれば、写真のどこかに「安心のサイン」を少しだけ仕込むのもおすすめです。

・英語やピクトグラムの入ったシール・POPを、さりげなく画面の端に (Gluten Free / No Nuts / Vegan など)

・認証マーク(ハラール認証、有機JASなど)がある場合は、ロゴが見える位置でパッケージを配置

・家族やカップルが、安心して一緒にテーブルを囲んでいるシーン写真を1カット追加する

ラベル表示はもちろん大事ですが、「この食卓に自分も座れるだろうか?」という感覚も、意外と大きな判断材料になっています。


◻︎私がお手伝いできること

私は「日本の食を世界に届ける」ことをテーマに活動しているフードカメラマン太田笙子です。

これまでインバウンド向けの飲食店や食品メーカー様の撮影で、・文化や宗教・アレルゲン・原材料の透明性といったテーマを、何度も現場でご一緒してきました。

撮影の段階から、

・どんなお客様に、何に安心してほしいのか・どこまでを写真で説明し、どこからを文字情報に任せるのか

を整理しておくと、売上にも、ブランドイメージにも、長く効いてくる写真になります。

「安心感まで含めて伝わる商品写真を整えたい」「インバウンド向けに、表示とビジュアルの設計を見直したい」

そんな時は、ぜひ一度ご相談ください。

撮影だけでなく、

・どんなカット構成にするか

・どこに“安心のサイン”を仕込むか

といったところから、一緒に組み立てていきます。


撮影やご相談のお問い合わせは、こちらからどうぞ。https://www.foodphoto-shoko.com/contact

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