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フード写真の仕上がりはカメラマンによって異なる。“撮影のプロ×食のプロ”に任せるべき理由
フード写真は、ただ「料理を綺麗に撮る」だけの仕事ではありません。 光・構図・温度管理・スタイリング・食材の知識・文化的背景──これらすべてが積み重なって初めて、思わず食べたくなる一枚が生まれます。 そして、実はフード写真は カメラマンによって仕上がりがまったく違う分野 です。 同じ料理を撮影しても、AのカメラマンとBのカメラマンで印象が180度異なることは珍しくありません。 その違いはどこから生まれるのでしょうか? そしてなぜ「撮影のプロかつ、食のプロ」に任せるべきなのでしょうか? ■ 料理は“時間との勝負”。知識がないと美味しさが消える 料理は生きています。 時間が経てば、艶が消え、温度が下がり、ボリューム感も失われていきます。 例えば── ● 熱々の麺は1〜2分で伸びる ● サラダは光で乾燥する ● ソースは硬くなる ● 肉は冷めると色が沈む これらを理解していないと、料理は本来の魅力を失った状態で撮影されてしまいます。 “いつ何を撮るか”の段取り、 “どこにライトを置くか”によって、 料理の鮮度表現は決まります。 食の知識があるカメラマンは
笙子 太田
1 日前読了時間: 3分


シャンパンゴールドとワインレッドに学ぶ、アメリカ西海岸の“食の色気”
アメリカ西海岸では、車のボディカラーとして「シャンパンゴールド」や「ワインレッド」が人気です。この色の好みは、単なるトレンドではなく、 地域の文化的審美眼や価値観 を反映しています。実は、この“色彩感覚”を理解すると、 西海岸の人々に刺さるフード写真 を撮るヒントが見えてきます。 1. 西海岸でゴールド系が好まれる理由 カリフォルニアやオレゴンなど、西海岸では「陽の光」「開放感」「ポジティブな自己表現」が生活文化の中心にあります。シャンパンゴールドは、強い日差しの下でも上品に輝き、“ラグジュアリーでありながらナチュラル”という感覚を同時に表現できる色。 この感覚はフードフォトにも通じます。たとえば、 ナチュラルウッドのテーブルに、 金色に輝くオリーブオイル、 少し温かみのある自然光。 この「太陽のきらめきを感じるゴールドトーン」は、西海岸の人々にとって 豊かでポジティブな生活の象徴 なのです。 2. ワインレッドに込められた“成熟と情熱” ワインレッドは、アメリカ西海岸で人気の「上質な大人の色」。ナパやソノマなどのワイン文化を背景に、“熟成された
笙子 太田
10月28日読了時間: 2分


瞳の色(濃さ)によってフード写真の見え方が異なる理由
「同じ料理写真なのに、海外ではあまり反応が良くなかった」──そんな経験はありませんか?実はその原因のひとつに、“瞳の色の違い”が関係しています。 ■ 瞳の色が「光の感じ方」を変える 人間の瞳の色は、虹彩に含まれるメラニン量で決まります。メラニンが多い人(黒・濃い茶色の瞳)は、光を吸収しやすく 明るい場所でもまぶしさを感じにくい 一方、メラニンが少ない人(青・緑・明るい茶色の瞳)は、光を反射しやすく 明るい光に敏感 です。 つまり、同じ写真でも「明るすぎる」「コントラストが強すぎる」と感じる度合いが異なります。日本人のように瞳が黒い人には“ナチュラルな明るさ”に見えても、欧米の青い瞳の人には“白飛びして眩しい”印象になることがあるのです。 ■ 明るい瞳の人は「彩度とコントラスト」に反応しやすい 欧米や北欧など、瞳の色が明るい地域では、やや コントラストが強めで色がはっきりした写真 が好まれる傾向があります。これは瞳が光を多く反射するため、淡いトーンだと全体が“白っぽく見えてしまう”ためです。 たとえば、アメリカやイタリアでは「赤・オレンジ・金」など
笙子 太田
8月22日読了時間: 2分


【海外向けフード写真の基本】黒い食材はNG?カラフルな料理が好まれる理由
海外向けに料理写真を発信するとき、「黒っぽい料理」がなぜか美味しそうに見えない…そんな経験はありませんか? 実はそれ、 文化的な“色の心理”の違い が大きく関係しています。この記事では、海外向けフード写真を撮る際に避けたほうが良い「黒色食材」と、代わりに好まれる「カラフルな色味」について解説します。 ■ 黒い食材が敬遠される理由 日本では「黒」は落ち着き・高級感・深みを表す色。黒豆や海苔、イカ墨パスタ、味噌煮など、黒や焦げ茶を基調とした料理もたくさんあります。 しかし、海外(特に欧米圏)では「黒」は次のようなネガティブな印象を持たれがちです。 焦げている/古くなっているように見える 味が重たそう・消化に悪そうに見える 暗くて写真映えしない たとえば日本人が「くすんだ青色の食べ物」に抵抗を感じるように、海外では「黒っぽい料理」に“食欲減退の心理”が働くことがあります。 ■ 一方で、好まれるのは「カラフルで明るい」料理写真 海外のSNSを見てみると、人気の料理写真は共通して 明るく・鮮やか・色のコントラストがはっきり しています。たとえば… フレッシ
笙子 太田
7月17日読了時間: 3分


【海外展開の落とし穴】フード撮影で「和」を出しても海外では響かない理由
~アメリカ・シンガポール・ヨーロッパの視点から~ 「海外に日本食を発信したいから、“和”っぽく撮ろう」そう思って、木の器・和紙・竹のランチョンマット・暗めの照明で撮影していませんか? 実はそれ、**海外では思ったほど“伝わっていない”**のです。むしろ「地味」「暗い」「古風すぎる」と感じられてしまうケースが少なくありません。 この記事では、海外展開を目指す飲食ブランドやインバウンド向けレストランが、なぜ“和”を前面に出すと逆効果になるのか、そして国別の傾向を解説します。 ■ 「和の美」は日本人にしか伝わりにくい理由 日本人にとっての「和」は、静けさ・調和・控えめな美。しかし、海外の人々にとってそれは“文化的に理解しづらい美意識”でもあります。 日本の美の根底にある「侘び寂び」や「引き算の美学」は、欧米や東南アジアでは次のように受け取られがちです。 「落ち着き」→「地味で寂しい」 「控えめ」→「存在感がない」 「シンプル」→「写真映えしない」 つまり、日本人が「上品」と感じる写真でも、海外では「何をアピールしたいのかわからない」になってしまうのです
笙子 太田
4月18日読了時間: 3分


日本と海外の「美味しそう」はなぜ違うのか?
― 文化がつくる“視覚の味覚” ― 「同じ料理なのに、海外の人にはあまり美味しそうに見えない」そんな経験はありませんか? 実は「美味しそう」という感覚は、**味覚だけでなく、文化や美意識によって作られる“視覚の味覚”**でもあります。つまり、写真や見た目の印象が「美味しさ」の半分以上を決めているのです。 日本人が感じる「美味しそう」=“調和と清潔感” 日本の食文化では、「上品さ」「控えめ」「調和」が美の基準。料理写真でも以下のような特徴が好まれます。 光:やわらかく自然光中心、白っぽく淡いトーン 構図:余白を大切に、全体のバランスを重視 色彩:ベージュやグレー、淡いピンクなど中間色が多い この美意識の背景には、茶道や和食の「引き算の美学」があります。“盛りすぎない”“語りすぎない”中に、想像力を委ねる余白がある。日本人はそこに「上品な美味しさ」を感じ取るのです。 海外が感じる「美味しそう」=“明快でポジティブ” 一方、アメリカやヨーロッパ、アジア圏の多くの国では、「明るくて鮮やか」「笑顔が見える」「勢いがある」写真が好まれます。...
笙子 太田
3月17日読了時間: 2分


外国人向けメニュー写真では「おこげ」の強調は避けた方が良い理由
日本人にとって「おこげ」は、香ばしさや手作り感の象徴。しかし、 インバウンド(訪日外国人)向けメニュー写真 では、実はこの「おこげ」を強調しすぎると逆効果になる場合があります。 ◆ 理由①:「焦げ」は“失敗”や“苦味”のイメージに見える 欧米圏では、料理の「焦げ」はしばしば“Burnt(焦げすぎ)”と受け取られます。特にアメリカ・ヨーロッパ圏では「焼きすぎ=苦い=失敗した料理」という印象を持つ人も多く、香ばしさよりも 見た目の“焦げ感”にネガティブな印象 を持たれることがあります。 たとえば鉄板焼きやグリル料理でも、表面が黒っぽく見えると「焦げている」と思われ、避けられることがあります。海外では「Golden brown(こんがりきつね色)」までは好まれますが、それを超える“黒さ”はマイナス評価になることが多いのです。 ◆ 理由②:文化的に「清潔・フレッシュ」な見た目が重視される 外国人の食写真に共通しているのは、 鮮やかで明快なビジュアル です。焦げのような暗色や不均一な焼き目よりも、・フレッシュな色・ジューシーなツヤ・明るい光の中での質感が「
笙子 太田
2月24日読了時間: 2分


商品を海外展開するとき、写真で気をつけたい6つのポイント
—文化・宗教・表現の違いを理解することが“伝わるビジュアル戦略”の第一歩— グローバル市場に商品を届けるとき、最初に相手の目に触れるのは「写真」です。SNSやECサイトでは、言葉よりも早く、ビジュアルが“第一印象”を決めます。しかし、文化的背景や宗教観、法規制、色彩感覚の違いを理解せずに撮影した写真は、「魅力が伝わらない」どころか「誤解を生む」リスクさえあります。 ここでは、海外展開時に押さえておきたい6つの写真ポイントをご紹介します。 ① 文化的背景と宗教的配慮を理解する たとえば、イスラム圏では 豚肉やアルコールを含む表現 がNG。インドでは 牛肉を神聖視 する文化があり、食材写真でも避けるのが基本です。また、色にも意味があります。中国では「赤=繁栄・幸運」ですが、欧州では「攻撃的」と受け取られることもあります。撮影前に、ターゲット国の文化や宗教上の禁忌をリサーチすることが大切です。 ② 食文化の違いを尊重する 「美味しそう」の基準は国によって異なります。日本では“上品で控えめな盛り付け”が好まれますが、欧米では“ボリューム感とリアクション(
笙子 太田
1月31日読了時間: 3分


海外展開商品の撮影で欠かせない5つのポイント
— 世界に伝わる“ビジュアル戦略”とは? — 日本の食品や飲料、雑貨を海外に向けて展開する際、「写真」は言葉以上にブランドを語る要素です。実は、商品の良さを正しく伝えられずにチャンスを逃している企業は少なくありません。ここでは、 海外展開を成功させるために欠かせない撮影の5つのポイント を紹介します。 ① 視覚的なストーリーテリング ただ商品を並べるのではなく、写真を通して“物語”を伝えることが大切です。たとえば、調理の瞬間・食べる人の表情・手の動きなど、リアルな体験を感じさせるカットは、海外の消費者の感情に直接訴えかけます。“この商品でどんな時間が過ごせるのか”をイメージできるように撮ることが、購買意欲につながります。 ② 質感や色彩の正確な再現 海外では、オンライン購入が主流になるケースも多く、**写真がそのまま「実物の代わり」**になります。質感・色味が実際と異なると、「思っていたのと違う」という不信感を生むことに。光の使い方やホワイトバランスの調整など、正確な再現を意識した撮影が欠かせません。特に食材や食品の場合は、温かみ・みずみずしさの
笙子 太田
1月17日読了時間: 3分


2025年、インバウンドに響くメニュー写真とは
― 世界の視点で“食べたくなる”をつくる ― 2025年、日本を訪れる外国人観光客の市場規模は 6兆円 に達すると言われています。そんな中、飲食店の売上を左右するのが「 メニュー写真の見せ方 」。写真1枚で「食べてみたい!」を生み出せるかどうかが、来店率を大きく左右します。 では、今どんな写真がインバウンドに響くのでしょうか?ここでは、2025年の最新トレンドとともに、「世界に伝わるビジュアル戦略」のポイントを解説します。 1. 高画質・鮮明な写真が“信頼感”を生む 外国人のお客様にとって、メニュー写真は「店の信頼度」を判断する重要な材料。ぼやけた写真や暗い照明は、「清潔感がない」「古い印象」を与えてしまいます。一方で、 高画質でシャープな写真 は、「衛生的で安心できるお店」というポジティブな印象につながります。 2. シズル感で“美味しそう”を感覚的に伝える 湯気、光沢、油のきらめき、断面の瑞々しさ…。こうした「シズル感」は、言葉の壁を越えて“美味しそう”を伝える共通言語です。撮影では、 料理の一瞬の変化を捉えるタイミングと光 が鍵になります。
笙子 太田
2024年12月31日読了時間: 3分


「美味しい」は味覚だけじゃない?五感で決まる食の体験
私たちは普段、「美味しい」と感じるとき、味覚がすべてのように思い込みがちです。しかし、実は味覚が占める割合はわずか 1% に過ぎないことをご存知でしょうか? では、残りの99%は何でしょうか?答えは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚といった五感の組み合わせです。特にフードフォトグラフィーにおいては、この1%の味覚を補完する「見た目」が決定的な役割を果たします。 例えば、料理の色彩や盛り付け、湯気や質感、光の当たり方。これらは視覚を通して食欲を刺激し、味の期待値を高めます。カリカリに焼かれた表面やジュワッとした肉汁の艶、サクサク感やクリーミー感の描写は、触覚や聴覚の想像を引き出し、「美味しそう!」という感情を呼び起こします。 また、匂いや香りは写真では直接伝えられませんが、色や質感の表現によって脳が香りを想像することが可能です。まさに写真は、味覚を超えて五感すべてに訴えかける「食の第一印象」です。 結論として、料理を「美味しく見せる」ためには、味覚だけに頼るのではなく、五感をフル活用した表現が不可欠です。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、そしてわずかな味覚の積み重ね
笙子 太田
2024年9月22日読了時間: 1分


シズル感を出すための3つの必須アイテム
料理写真を見た瞬間、「食べたい!」と思わせる力——それが シズル感 です。シズル感がある写真は、視覚だけで味や香り、温かさを伝えられ、特にインバウンドのお客様に強く響きます。今回は、シズル感を出すために欠かせない 3つのアイテム をご紹介します。 ① 水 水は、料理を新鮮でジューシーに見せる魔法のような存在です。炒め物や焼き物に軽く吹きかけるだけで、光を反射して食材の艶を強調できます。野菜やフルーツの瑞々しさを引き立てるのにも最適です。 ② みりん みりんは、単なる調味料ではなく、写真に 照りと光沢 を加えるための隠れた味方。炒め物や照り焼きの表面に薄く塗ることで、光を受けた時に美しいツヤが生まれ、料理がより立体的に見えます。 ③ オイル オイルもシズル感演出の王道アイテムです。炒め物やパスタ、グリル料理に少量垂らすことで、光を反射し食材の質感を際立たせます。特にオリーブオイルやごま油は、香りも視覚効果にプラスされ、食欲を刺激します。 シズル感の演出は、光の使い方や角度、料理の盛り付けと組み合わせることでさらに効果的になります。海外のお客様にも料
笙子 太田
2024年9月18日読了時間: 2分


ケーキ撮影で絶対に避けたい「温かい場所」と「室温」
ケーキやデザートの撮影は、見た目の美しさが売上に直結する大切な瞬間です。しかし、意外と見落とされがちなポイントがあります。それが「撮影する場所の温度」です。 温かい場所や室温での撮影がNGな理由 形が崩れやすい ケーキはバターやクリームを多く含むため、温かい環境に置くと柔らかくなり、形が崩れやすくなります。特にデコレーションケーキやクリーム系のスイーツは、角が崩れたり、表面が溶けてべたつくことがあります。 見た目が美しく見えない 室温が高いとクリームが光を反射しすぎてテカテカしたり、色味がくすんでしまうことがあります。プロの写真のような「ふわっと美しい質感」は、温度管理があってこそ引き出せます。 撮影中に手間が増える ケーキが柔らかくなると、撮影中に何度も補正や修正をする必要があります。その分、撮影時間も長くなり、仕上がりのクオリティにも影響します。 対策方法 涼しい場所で撮影する 冷房の効いたスタジオや室温が低めの場所を選びましょう。冷蔵庫から出したばかりのケーキでも、撮影する前に少し置くと扱いやすくなります。 必要に応じて冷却しながら撮影..
笙子 太田
2024年9月13日読了時間: 2分


ECサイトで売れる写真は「何を省くか」で決まる
ECサイトで商品を目に留めてもらうためには、ただ美しい写真を撮ればよいわけではありません。重要なのは、**「何を省くか」**です。余計な情報や装飾を減らし、商品の魅力だけを際立たせることで、ユーザーの目を引き、購買意欲を高めることができます。 1. 背景や小物は最小限に 背景や小物が多すぎると、商品の主役感が薄れてしまいます。ECでは、ユーザーが「これが商品だ」と一目で理解できることが大切です。シンプルな背景と必要最小限の小物で、商品の形や質感、色を際立たせましょう。 2. 情報過多は避ける テキストやアイコンを詰め込みすぎると、ユーザーの目が散り、伝えたいポイントが埋もれてしまいます。商品写真では、**「一目でわかる特徴」**を強調することに専念します。 3. 無駄な角度やカットを減らす ECサイトでは、多くの画像を載せすぎるとユーザーが疲れてしまいます。必要な角度やディテールだけに絞ることで、見やすさと理解度が向上します。特に海外向けの写真では、主役を強調したズームや複数角度の選択が効果的です。 4. 「省くこと」は売上につながる...
笙子 太田
2024年9月8日読了時間: 2分


「窓辺は作れる!自宅やスタジオで自然光の雰囲気を再現する方法」
フードや商品撮影で「自然光の窓辺での撮影」が理想的と言われることがあります。でも、実際の窓が使えないスタジオや自宅でも、窓辺の雰囲気は作ることができます。 1. 窓の影は“形”で作る 窓の形に影を落とすだけで、自然光の印象を演出できます。窓枠そのものや、窓枠の形をしたオブジェクトを使えばOK。正確なサイズでなくても、角や縦横のラインがあるだけで十分です。 2. 光はライトで調整 光の方向や強さは、ストロボや定常光などの撮影用ライトで再現できます。太陽光のように柔らかい光が欲しい場合は、ディフューザーや白い布をライトの前に置くと自然な印象になります。 3. レースカーテンで柔らかさを 窓辺の光に透け感を出したい場合は、レースカーテンを吊るすだけでOKです。撮影専用のスタンドやクリップを使えば簡単に設置できます。布の質感やたるませ方で光の柔らかさを調整できるので、思い通りの雰囲気が作れます。 自然光は「窓のある場所でしか撮れない」と思い込まず、形や光、透け感を工夫することで、どんな場所でも窓辺の雰囲気を再現できます。撮影の現場で「ここで撮れない…」と
笙子 太田
2024年8月28日読了時間: 1分


自然光撮影とライティング撮影、現場によって使い分けるメリット・デメリット
フード撮影では、自然光で撮るか、人工のライティングを使うかで、写真の印象や現場の進め方が大きく変わります。それぞれの特徴を理解して、現場に合わせた最適な撮影方法を選ぶことが大切です。 1. 自然光での撮影 メリット 柔らかく自然な雰囲気が出る日差しや窓から入る光は、料理の色や質感を優しく引き立てます。 料理が生き生きと見える湯気や光の反射が自然に演出でき、SNS映えする写真が撮りやすい。 デメリット 天候や時間帯に左右されやすい曇りや雨の日、日没前後は光の量が減るため、計画通りに撮影できないことがあります。 光の角度の調整が難しい限られた光源の位置に合わせる必要があり、料理や背景のレイアウトに制約が出ます。 2. ライティングを使った撮影 メリット 光を自由にコントロールできる影の強さやハイライトを調整でき、料理の魅力を最大限に引き出せます。 天候や時間に影響されない室内でも一日中安定した光で撮影でき、スケジュール管理がしやすい。 特殊効果や質感表現が可能反射板やソフトボックスを使えば、光沢感や立体感を強調できます。 デメリット...
笙子 太田
2024年8月23日読了時間: 2分


「コンビニっぽさ」から脱却!カタログで企業の個性を引き出す方法
毎月商品カタログを発行している企業様の中には、すでに素敵なカタログをお持ちでも、さらに印象を変えたいと感じる方がいらっしゃいます。今回、その理由をお聞きすると、ある共通のテーマが浮かび上がりました。 それは 「コンビニみたいな雰囲気からの脱出」 です。 もちろん、コンビニのカタログも年々進化しており、非常に洗練されています。しかし、一目見ただけで「コンビニっぽい」と感じる独特の雰囲気があります。企業の皆さんは、この既視感から脱し、もっと モダンで落ち着きがあり、土地の個性を感じさせるカタログ を目指したいのです。 コンビニのカタログが多くの品数を効率的に紹介できるのは事実です。それは正しい方法です。しかし、「コンビニっぽさ」が強すぎると、企業の独自性や個性が埋もれてしまうことがあります。 いまの時代、個性は人だけでなく、企業にとっても重要な武器です。差別化を図るためのひとつの方法として、 カタログの写真を変える ことが大きな効果を持ちます。写真の雰囲気を少し変えるだけで、カタログ全体の印象がガラッと変わり、企業の個性や魅力を自然に引き立てる
笙子 太田
2024年8月18日読了時間: 2分


クリスマス商品の撮影はますます前倒しに!7月には多くのメーカーが撮影
最近の傾向として、クリスマス商品の撮影スケジュールが年々前倒しになっています。私の経験では、すでに7月から撮影が始まることも珍しくありません。 その背景には、ECサイトや広告、カタログの制作スピードが上がったことがあります。特にインバウンド向けや海外展開を意識した商品では、海外のバイヤーや消費者に向けたビジュアル素材を早めに準備する必要があるため、撮影時期も早く設定せざるを得ません。 さらに、撮影から編集、納品までの時間を十分に確保するためにも、夏の時期から準備を始めるのが理想的です。これにより、クリスマスシーズンに最も魅力的な状態で商品写真を提供できます。 クリスマス商品の写真は、単なる商品紹介ではなく、「季節感」「楽しさ」「豊かさ」を伝える重要なツールです。撮影時期を前倒しすることで、余裕を持って世界に通じるビジュアルを作り上げることが可能になります。 クリスマスシーズンの売上を最大化するためにも、早めの撮影準備をおすすめします。 お問い合わせは以下からどうぞ: https://www.foodphoto-shoko.com/contact
笙子 太田
2024年8月10日読了時間: 1分


温かい汁麺は“タイミング勝負”!撮影前に必ず準備すべき3つのポイント
温かい汁麺の撮影は、ただシャッターを押すだけでは美味しそうに見せることはできません。特に温かい麺は時間が経つとすぐに伸びてしまうため、撮影のタイミングが非常に重要です。そこで押さえておきたいのが、事前の準備です。 1. お椀の場所を決める まずはお椀の置き場所を決めます。光の入り方やカメラの角度によって、スープの輝きや湯気の見え方が大きく変わります。麺が伸びてしまう前にベストな位置を確認しておくことで、限られた時間で効率よく撮影できます。 2. 画角を決める 次に画角です。上からの俯瞰ショットや少し斜めからの立体感のあるアングルなど、どの角度が一番美味しそうに見えるかを事前に決めておきます。麺がのびるスピードは早いため、カメラの位置や焦点をあらかじめセットしておくことが成功のポイントです。 3. 具材の盛り付けを整える 最後に、具材の配置です。チャーシューやネギ、卵などの彩りやバランスを整えておくことで、撮影の瞬間に麺の伸びを気にせずシャッターを切ることができます。盛り付けは「撮影開始前に完成形をイメージしておく」ことが大切です。...
笙子 太田
2024年8月7日読了時間: 3分


大量の白抜き画像を加工するときは「切り抜きJP」がおすすめ
飲食店や食品ブランドの撮影をしていると、 大量の白抜き(背景が真っ白な)商品写真 を納品する機会がよくあります。メニュー写真、ECサイトの商品一覧、海外向けパンフレットなど、使い道も幅広いですよね。 しかし、大量の画像を1枚ずつ切り抜いたり、明るさやサイズをそろえたりするのは大変…。そんな時に頼りになるのが、**画像加工専門サービス「切り抜きJP」**です。 ■ 「切り抜きJP」とは? 「切り抜きJP」は、プロのレタッチャーが画像を1枚ずつ手作業で切り抜いてくれるオンラインサービスです。自動AIツールでは難しい、 複雑な輪郭・透け感・食材の質感 なども丁寧に処理してくれます。 特に、以下のようなケースで非常に便利です。 料理写真を大量に白背景にしたいとき ECサイトに合わせて「同じサイズ・同じ余白」で統一したいとき ガラス容器や液体の透け感を自然に残したいとき 1枚あたり数十円〜とコスパも良く、納期も早いため、 撮影後の大量納品案件 にも最適です。 ■ なぜ「切り抜きJP」が向いているのか? ① フード写真の細かい処理に強い 湯気、グラスの反射、
笙子 太田
2024年8月2日読了時間: 2分
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