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フードカメラマンは「料理人の仕事」をどこまで理解するべきか〜 料理撮影の現場でいつも考えていること 〜
こんにちは。 フードカメラマンの太田笙子です。 フード撮影の仕事をしていると、時々こんなことを考えます。 フードカメラマンは、料理人の仕事をどこまで理解するべきなのだろうか。 料理人とフードカメラマンは、同じ「料理」に関わる仕事ですが、役割はまったく違います。 料理人は料理を作る人。 フードカメラマンは料理を撮る人。 しかし実際の料理撮影の現場では、 料理人の仕事をある程度理解していないと難しい場面が多くあります。 今日はそのことについて書いてみたいと思います。 フードカメラマンは料理人ではない まず前提として大事なことがあります。 フードカメラマンは、料理人ではありません。 料理を作ることが仕事ではなく、 料理の魅力を写真で伝えることが仕事です。 そのため、料理人と同じレベルで料理を作れる必要はありません。 しかし、料理人の仕事をまったく理解していない状態では、 良い料理写真を撮ることは難しいと感じています。 料理には「時間」が詰まっている 料理人の仕事を見ていると、 料理には多くの時間が詰まっていることが分かります。 例えば、 ・何時間もかけ
笙子 太田
3 時間前読了時間: 3分


フード撮影は「料理人の目線」で考える〜料理写真の説得力が変わる瞬間 〜
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影の現場に入るとき、私がまず考えるのは 「この料理人は、どこを見せたいんだろう」ということです。 カメラの設定でも、ライティングの組み方でもなく、まずそこから始めます。 これ、最初は意外に思われるかもしれません。 でも、フードカメラマンとして現場を重ねてきた実感として、 「カメラマン目線だけで撮った写真」は、どこかズレることが多いんです。 ■ 写真が、集客の入り口になっている時代 少し話が広がりますが、飲食店のSNS活用に関する調査(株式会社シンクロ・フード「飲食店リサーチ」、2024年5月)によると、飲食店の79.1%がInstagramを運用しており、98.6%が自店で運用しているという結果が出ています。 つまり、ほぼすべての飲食店がSNSで写真を発信している時代です。 一方で、飲食店を選ぶ際に 「写真・動画(料理のビジュアル、店内の様子など)」を参考にすると回答した人は41.3%に上っており(株式会社itk調べ、2024年12月)、お客様もまた写真を見てお店を判断
笙子 太田
1 日前読了時間: 4分


フード撮影は「食べる経験」で上達する〜 料理カメラマンが大切にしていること 〜
こんにちは。 フードカメラマンの太田笙子です。 突然ですが、みなさんは「おいしいものをたくさん食べている人は、料理写真がうまい」と聞いたら、どう思いますか? 「さすがにそれは関係ないでしょ」と思う方もいるかもしれません。 でも私は、撮影の現場を重ねるうちに、これはけっこう本当のことだと感じるようになりました。 料理を食べると、何がわかるのか 料理を実際に食べると、味・食感・香り・温度といった情報が一気に入ってきます。 これって、撮影の設計にじわじわ効いてくるんです。 たとえば、サクサクとした食感の料理なら、その「軽さ」や「歯ごたえ」が伝わるような写真を目指す必要があります。 一方、濃厚でリッチな料理なら、重厚感のある光と影の設計が合う。 つまり、「この料理はどう撮れば伝わるか」という方針が、食べた経験から自然と浮かび上がってくる感覚があります。 初めて見る料理ほど、差が出る 撮影の現場では、初めて目にする料理に出会うことも少なくありません。 そのとき、食経験の積み重ねがじわっと役立ちます。 「この見た目からすると、香ばしい風味があるはず」...
笙子 太田
2 日前読了時間: 3分


フードカメラマンは「料理を作れた方がいいのか」〜 料理撮影の現場から考える 〜
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 料理撮影・食品撮影を専門に活動しています。 仕事柄、いろんな方と話す機会が多いのですが・・・ 飲食店のオーナーさん、食品メーカーの方、フードカメラマンを目指している方 かなりの確率でこんな質問をいただきます。 「料理もできた方がいいんですか?」 実は私、この質問がけっこう好きです。 なぜかというと、「撮影ってどういう仕事か」を深く理解しようとしている人だからこそ出てくる質問だと思っているから。 結論から先に言うと、プロの料理人レベルで作れる必要はまったくありません。 でも、料理を作る経験があるかどうかで、写真の「深さ」が確実に変わると感じています。今日は、その理由をちゃんと言葉にしてみようと思います。 ■ 料理を作ると「どこを見せるか」の判断が変わる フード撮影で一番難しいのは、実は技術より判断だと思っています。 シャッターを切る前の「どこを見せるか」という選択が、写真の良し悪しをほぼ決めてしまう。 料理を作る経験があると、この判断が格段に早くなります。 たとえば、煮込み料理を撮るとき。...
笙子 太田
3 日前読了時間: 5分


フード撮影は「料理人との会話」で決まる 〜良い料理写真は撮影前に決まっている 〜
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影の仕事をしていると、 「写真って、やっぱり技術が全てですよね?」と聞かれることがあります。 確かに、技術は大切です。 でも現場に立ち続けてきた経験から言うと、 良い料理写真を生み出す上で技術よりもずっと重要なことがある。 それが、料理人との会話です。 ■ 良い写真は、撮影前に半分決まっている 撮影が始まる前に料理人と話す時間があります。 この時間を大切にするかどうかで、仕上がりの写真は大きく変わります。 「この料理のコンセプトは何ですか?」 「一番見せたいポイントはどこですか?」 「お客様にどんな印象を持ってほしいですか?」 こういった質問をしながら、写真の方向性を一緒に整えていきます。 料理人との対話を経ずに撮った写真と、そうでない写真は、 見た目のクオリティは似ていても、何かが違う。 その「何か」が、見る人の心を動かすかどうかを分けると、私は思っています。 ■ 料理人のこだわりは、写真のヒントになる 実際に料理人の方と話していると、撮影の方向性を決定づ
笙子 太田
4 日前読了時間: 4分


フード撮影は「料理の知識」で差がつく〜料理カメラマンに必要な、もうひとつの専門性 〜
こんにちは。フードカメラマンの太田笙子です。 料理撮影の仕事をしていると、 「写真の技術がいちばん大事なんですよね?」 と聞かれることが少なくありません。 もちろん、それは大前提です。 ただ、現場を重ねるうちにわかってきたことがあって・・・ それが、料理の知識がない人には、おいしい写真は撮れない、ということ。 今日はその話をしようと思います。 ■「なんとなく綺麗」で終わってしまう写真の正体 料理撮影の現場では、常に判断の連続です。 どの角度が食欲をそそるか、 どの部分を主役にするか、 どこを見せてどこを隠すか ・・・これらはカメラの設定だけで解決できる問題ではありません。 たとえば刺身とラーメンとステーキ、 それぞれ「おいしそうに見えるポイント」はまったく違います。 刺身なら断面の艶と色、 ラーメンなら麺の持ち上げ方と湯気のタイミング、 ステーキなら焼き色の入り方と断面のレア感。 料理の構造や食べ方を知っている人ほど、そこを自然にフレームに収めることができます。 料理の知識がないと、「なんとなく綺麗な写真」は撮れます。 でも、
笙子 太田
6 日前読了時間: 5分


料理写真はなぜ「器」が重要なのか〜フードカメラマンが料理と同じくらい器を見る理由〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理が運ばれてきた瞬間、私がまず目を向けるのは料理だけではありません。 最初に確認するのは、器です。 「それって、まずは料理でしょ?」と思われるかもしれません。 でも、器を正しく選べていない料理写真は、どれだけ腕をふるった料理でも、画面の中で"なんとなく地味"な印象になってしまうんです。 今日はその理由を、現場のリアルな視点からお伝えします。 「おいしそう」は、視覚が決める 突然ですが、ひとつ質問をさせてください。 料理の「おいしさ」って、どこで感じると思いますか? 実は、食事の満足感を感じる五感の割合として、視覚が83〜87%を占めるとされています。味覚が占めるのはわずか1%程度。 こうした多感覚知覚の研究は近年急速に進んでいて、「見た目がおいしさをつくる」という考え方は、いまや食品科学の世界でも広く認められるようになってきています。 さらに、食事の感覚的満足感において、 料理そのものが占める割合は約5%、 食器・カトラリーは約25%、 残り約70%は食空間の環境(テー
笙子 太田
4月29日読了時間: 6分


料理人の「言葉にならないこだわり」を、どう写真に残すか。
こんにちは。料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影の仕事を続けていると、ふとした瞬間に自分に問いかけることがあります。 「私は今、この料理人の気持ちをちゃんと理解できているだろうか」と。 これ、意外と深い問いなんです。 料理の奥には「語られない物語」がある 料理撮影は、料理を美しく撮る仕事です。 でも実際に現場に立ってみると、それだけじゃないと強く感じます。 一皿の料理には、 ・深夜まで続く仕込みの時間 ・産地を訪ねて選んだ食材 ・盛り付けに込められた美学 ・そのお店が大切にしてきた文化 そういったものが、全部詰まっています。 料理人のそういう「背景」まで感じ取れるかどうか。 それが、フードカメラマンの仕事の質を左右すると思っています。 料理人は「こだわりを語らない」ことが多い 撮影現場で料理の説明をお願いすると、多くの料理人はお客様向けの説明をしてくださいます。 それはそれで大切な情報です。 でも、本当のこだわりはその奥にある。 たとえば、 「このソース、実は3日かけて仕込んでいるんですよ」...
笙子 太田
4月28日読了時間: 3分


料理カメラマンは「食いしん坊」のほうが強い
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 今日は少し、私が仕事をするなかでずっと感じていることを書いてみます。 それは・・・料理カメラマンは"食いしん坊"のほうが強い ということ。 笑い話に聞こえるかもしれませんが、これは本気です。 むしろ、撮影の仕事を続けるほどに、そう確信しています。 料理の魅力に気づく力は、食べた記憶から来る 食べることが好きな人は、料理を見たとき、自然に「美味しそう」「食べたい」「あ、いい香りがしそう」と感じます。 この感覚、実はフード撮影においてとても重要なのです。 というのも、料理写真を見る人も、まったく同じように感じているから。 写真を撮る側と、写真を見る側が同じ感覚を持っているということは、撮影者がその感覚を持っていなければ、見ている人の気持ちには届きにくい。。 私はそう考えています。 研究の観点からも、食べ物の視覚情報が食欲に強く影響することは確認されています。 2023年のオックスフォード大学のCalifano & Spence(Food Quality and Pref
笙子 太田
4月27日読了時間: 3分


フード撮影はカメラの知識だけでは足りない理由
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影についてお話しするとき、 よくこんな質問をいただきます。 「カメラの勉強をすれば、料理撮影はできるようになりますか?」 答えは、半分はYESで、半分はNOです。 カメラの知識はもちろん重要です。 しかし、フード撮影の世界ではそれだけでは足りません。 今日はその理由についてお話しします。 カメラの知識は「スタート地点」 料理カメラマンとして仕事をするためには、 ・露出 ・光 ・レンズ ・構図 といったカメラの基礎知識は必須です。 光の方向を変えるだけで料理の印象は大きく変わりますし、 レンズの選び方によっても料理の見え方は変わります。 しかし、フード撮影の現場では それ以上に重要な要素があります。 それが、 食の理解です。 フード撮影は「料理の知識」が必要 例えば料理撮影では、次のような判断をします。 ・この料理はどの皿が合うか ・どの角度が一番美味しそうか ・どこを主役にするか ・どの瞬間が一番美味しそうか これはカメラの知識だけでは判断できません。 料理
笙子 太田
4月26日読了時間: 2分


フード撮影は「食に興味がない人」でもできるのか
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマンの太田笙子です。 今日は、フード撮影の仕事をしているときに、時々考えることについて書いてみたいと思います。 それは、 「フード撮影は、食に興味がなくてもできるのか?」 というテーマです。 実は以前、ある方からこんな話を聞いたことがあります。 「僕は食に興味ないけど、フード撮影できましたよ」 その方は、元飲食チェーン店の社員の方で、店舗の写真などを撮影していた経験があるとのことでした。 その話を聞いたとき、私は 「なるほど、確かにそれはそうだな」と思う一方で、 「でも、私が思っているフード撮影とは少し違うかもしれない」 とも感じました。 今日はその理由について書いてみます。 「撮影できる」の定義は人によって違う まず最初に結論から言うと、 食に興味がなくても、フード撮影はできます。 カメラの知識があれば、 ・光を当てる ・構図を整える ・露出を合わせる ・ピントを合わせる こういった技術を使って、料理の写真を撮ることはできます。 つまり、 料理という被写体の「物撮り」 として考えれば、
笙子 太田
4月25日読了時間: 4分


料理を食べないフードカメラマンはあり得るのか〜 フード撮影の現場から考える 〜
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影の仕事をしていると、時々こんな話題になります。 「フードカメラマンって、撮影している料理を全部食べるんですか?」 実際のところ、撮影現場では料理を食べることもあれば、食べないこともあります。 撮影用に作られた料理は時間が経っていたり、撮影のために触れていることも多いからです。 ですが、ここで考えたいのはもっと根本的な話です。 そもそも、料理を食べないフードカメラマンは成立するのでしょうか。 今日は、料理撮影の現場から感じていることを書いてみたいと思います。 フード撮影は「見た目だけの仕事」ではない 料理撮影というと、 ・光を整える ・構図を作る ・綺麗に盛り付ける という「見た目」の仕事だと思われがちです。 確かにそれは間違いではありません。 しかし、実際のフード撮影では、 料理そのものを理解していないと判断できないことがたくさんあります。 例えば、 ・この料理は温かい料理なのか ・油の艶はどの程度が自然か ・湯気を入れるべきか ・この角度はシェフの意図と
笙子 太田
4月24日読了時間: 3分


料理写真はなぜ「色」で美味しさが変わるのか〜フードカメラマンが色を設計する理由〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真では、色がとても重要です。 同じ料理でも、 ・美味しそうに見える色 ・食欲が湧かない色 があります。 これは単なる好みではなく、 人間の心理と深く関係しています。 今日は、料理写真における色の重要性についてお話しします。 人は色で味を想像する 料理写真を見るとき、人は ・赤 ・黄色 ・茶色 ・緑 といった色から、味を想像します。 例えば 赤やオレンジは食欲を刺激する色 と言われています。 一方で ・灰色 ・くすんだ色 は、食欲を下げることがあります。 そのため料理撮影では、 色の見え方をとても大切にします。 光で色は変わる 料理の色は、光によって変わります。 例えば ・暖色の光 ・自然光 ・白い光 によって、料理の印象が変わります。 フード撮影では、 ・ホワイトバランス ・光の色温度 などを調整して 料理が美味しそうに見える色を作ります。 背景の色も重要 料理の色だけでなく、 背景の色も大切です。 例えば ・白背景は清潔感 ・黒背景は高級感 ・木の背景は温かみ..
笙子 太田
4月23日読了時間: 2分


料理写真はなぜ「余白」が必要なのか〜フードカメラマンが大切にする“見えない要素”〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真というと、 料理を大きく見せること が重要だと思われがちです。 もちろんそれも大切ですが、 料理撮影ではもう一つ重要な要素があります。 それが 余白 です。 今日は、料理写真における余白の役割についてお話しします。 余白は料理を引き立てる 料理写真でよくある失敗が、 情報が多すぎる写真 です。 例えば ・皿が多すぎる ・小物が多すぎる ・背景がうるさい こうした写真では、料理が主役になりません。 余白があると、 視線は自然に料理に向かいます。 つまり余白は 料理を引き立てる空間 なのです。 余白は高級感を作る 高級レストランの料理写真を見ると、 余白が多いことに気づくと思います。 これは偶然ではありません。 余白は ・落ち着き ・上品さ ・洗練 といった印象を生みます。 逆に余白がない写真は、 ・カジュアル ・量販 ・雑多 な印象になりやすいです。 料理撮影では、 ブランドイメージに合わせて余白を設計します。 日本の美意識と余白 余白は、日本の美意識とも深く関係し
笙子 太田
4月22日読了時間: 2分


海外と日本で料理写真はどう違うのか〜フードカメラマンが感じるビジュアル文化の違い〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真は、国によって 見せ方の文化が大きく違います。 日本で美しいと感じる写真が、 海外では「魅力が弱い」 と感じられることもあります。 今日は、日本と海外の料理写真の違いについてお話しします。 日本の料理写真の特徴 日本の料理写真は ・繊細 ・調和 ・余白 を大切にする傾向があります。 例えば ・器と料理のバランス ・落ち着いた色 ・整った配置 こうした要素は、日本の美意識と深く関係しています。 海外の料理写真の特徴 海外の料理写真では、 インパクト が重視されることが多いです。 例えば ・料理を大きく写す ・コントラストの強い光 ・人のリアクション などです。 海外の広告では 一瞬で伝わる写真 が好まれる傾向があります。 インバウンド向け写真は翻訳 インバウンド向けの料理撮影では、 日本の美意識だけ では魅力が伝わらないことがあります。 そのため ・量感 ・シズル感 ・明るさ を強めることがあります。 料理写真は 文化の翻訳 でもあるのです。 料理撮影・食品撮影・商
笙子 太田
4月19日読了時間: 1分


料理写真はなぜ「人の手」を入れると強くなるのか〜フードカメラマンが“人の気配”を大切にする理由
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真を見るとき、 つい料理そのものに目がいきます。 ですが、料理撮影では 料理だけを写す写真よりも 人の気配がある写真 のほうが強くなることが多いです。 その代表的な要素が 人の手 です。 今日は、料理写真に人の手を入れる理由についてお話しします。 料理は「体験」 料理は、ただの物ではありません。 ・箸でつまむ ・フォークで切る ・スプーンですくう こうした動作を通して体験されるものです。 そのため料理写真でも、 食べる動作 が入ると 写真は一気にリアルになります。 人の手があるとサイズ感が伝わる 料理写真で難しいのが サイズ感 です。 料理だけを写すと、 ・量が多いのか ・小皿なのか が分かりにくいことがあります。 そこに人の手が入ると、 料理の大きさや量が 自然に伝わります。 海外向け写真では特に効果的 インバウンド向けの料理写真では、 ・箸を持つ手 ・料理を取り分ける手 ・乾杯の瞬間 などの写真がよく使われます。 これは、 食体験を想像しやすくする ためです。
笙子 太田
4月14日読了時間: 2分


料理写真はなぜ「背景」が重要なのか〜フードカメラマンが最初に考える“料理以外の要素”〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真というと、多くの方は 「料理をどう撮るか」に意識が向きます。 もちろん料理そのものは主役ですが、 実は料理撮影の現場では 背景の設計 が非常に重要になります。 同じ料理でも、背景が変わるだけで 写真の印象は大きく変わるからです。 今日は、料理写真において背景が重要な理由についてお話しします。 背景は料理の「価格帯」を決める 料理写真の背景は、 料理の印象だけでなく 価格帯 まで決めてしまうことがあります。 例えば同じパスタでも ・プラスチックのテーブル ・雑多な背景 では、カジュアルな印象になります。 一方で ・木のテーブル ・リネンの布 ・落ち着いた色 などの背景を使うと、料理は一気に レストラン料理の印象 になります。 料理カメラマンやフードカメラマンは、 料理の価格帯やブランドイメージに合わせて 背景を選びます。 背景は料理を引き立てる 料理写真では、 主役は料理 です。 背景が強すぎると、 料理よりも背景が目立ってしまいます。 例えば ・派手すぎる色 ・柄
笙子 太田
4月13日読了時間: 2分


料理撮影でプロが最初に決める5つのこと〜フードカメラマンが撮影前に設計しているポイント〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理撮影というと、 「カメラで料理を撮る仕事」 と思われることが多いのですが、 実際には 撮影前の設計 がとても重要です。 料理カメラマンやフードカメラマンは、 撮影を始める前にいくつかのポイントを決めています。 今日はその中でも、特に重要な 5つのポイントをご紹介します。 ① 誰に向けた写真なのか 最初に決めるのは ターゲット です。 例えば ・日本人向け ・インバウンド向け ・SNS向け ・広告向け ターゲットが違うと、 ・色 ・構図 ・演出 も変わります。 ② 光の方向 料理写真では 光 が非常に重要です。 ・左から光 ・逆光 ・柔らかい光 など、料理ごとに最適な光を決めます。 ③ 構図 料理撮影では、 ・真上 ・斜め ・寄り など、構図によって写真の印象が変わります。 料理の特徴に合わせて構図を設計します。 ④ 背景と小物 料理写真では、 ・器 ・カトラリー ・布 ・テーブル素材 などの要素も重要です。 背景によって ・高級感 ・カジュアル感 が変わります。 ⑤
笙子 太田
4月12日読了時間: 2分


料理写真で「食べたくなる構図」とは〜フードカメラマンが考える見せ方の設計〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真を見ていて、 「すごく食べたくなる写真」と「綺麗だけど食欲が湧かない写真」 があります。 その違いのひとつが 構図 です。 料理撮影では、構図によって料理の印象が大きく変わります。 今日は、フードカメラマンがよく使う 「食べたくなる構図」の考え方を紹介します。 構図① 寄る構図 料理写真では、 料理が主役 です。 そのため、料理が小さく見える写真は満足感が伝わりにくくなります。 海外のレストラン広告を見ると、多くの場合料理が画面いっぱいに写っています。 これは ・量感 ・満足感 ・質感 を伝えるためです。 構図② 食べる瞬間 食欲を刺激する写真には、多くの場合 動き があります。 例えば ・フォークが入る瞬間 ・スプーンですくう瞬間 ・チーズが伸びる瞬間 こうした動きが入ると、写真は単なる静物ではなく 食体験 になります。 構図③ 奥行き 料理写真では、 奥行き があると立体感が生まれます。 例えば ・前ボケ ・背景の料理 ・テーブルの奥行き こうした要素があると
笙子 太田
4月11日読了時間: 2分


私が全国に100名あまりのフードカメラマンチームを作った理由
(カメラマンの働き方改革と、女性の出産育児を支えたいという想い) フードフォトグラファーとして活動していると、撮影の方法や技術の話をされることが多いのですが、私が本気で大切にしているテーマはもうひとつあります。 それは 「カメラマンが無理なく、続けられる働き方をつくること」 です。 いま、私の会社・株式会社Light&Green では、全国に約100名ほどのフードカメラマンが在籍し、撮影チームとして動いています。 これは、事業拡大のためだけではなく、むしろ “どうすればカメラマンが健康に、長く、誇りを持って働けるか” を考え続けて辿り着いた形です。 今日は、その背景について、少し個人的なことも交えながら書いてみようと思います。 ■ カメラマンの仕事は「好きなだけ」では続かない カメラマンの世界は魅力にあふれています。 光を読み、食材が一番美しく見える瞬間を探し、お客様と一緒に「売れる写真」を作る。 私自身、この仕事が心から好きです。 しかしその一方で、 「長時間労働」 「スケジュールの読みにくさ」 「収入の安定しづらさ」 といった課題を抱える人も
笙子 太田
2025年11月30日読了時間: 4分
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