私が全国に100名あまりのフードカメラマンチームを作った理由
- 笙子 太田
- 2025年11月30日
- 読了時間: 4分
(カメラマンの働き方改革と、女性の出産育児を支えたいという想い)
フードフォトグラファーとして活動していると、撮影の方法や技術の話をされることが多いのですが、私が本気で大切にしているテーマはもうひとつあります。
それは 「カメラマンが無理なく、続けられる働き方をつくること」 です。
いま、私の会社・株式会社Light&Green では、全国に約100名ほどのフードカメラマンが在籍し、撮影チームとして動いています。
これは、事業拡大のためだけではなく、むしろ “どうすればカメラマンが健康に、長く、誇りを持って働けるか” を考え続けて辿り着いた形です。
今日は、その背景について、少し個人的なことも交えながら書いてみようと思います。
■ カメラマンの仕事は「好きなだけ」では続かない
カメラマンの世界は魅力にあふれています。
光を読み、食材が一番美しく見える瞬間を探し、お客様と一緒に「売れる写真」を作る。
私自身、この仕事が心から好きです。
しかしその一方で、
「長時間労働」
「スケジュールの読みにくさ」
「収入の安定しづらさ」
といった課題を抱える人もとても多い職種です。
特にフード撮影はスピードと正確性が求められ、撮影日が集中しやすいため、繁忙期は心も身体も摩耗してしまうことがあります。
私はこれまで1000件以上の現場に入ってきましたが、そのたびに、
“この働き方のままでは、続けられなくなる人が増える”
と危機感を持つようになりました。
■ 生まれた想い:女性カメラマンが「やめなくていい働き方」を作りたい
このテーマを強く意識するようになったのは、自分自身の経験が大きいです。
私も出産と育児を経験する中で、
・体力的に撮影が難しい時期
・スケジュールを自由に組みにくい時期
・保育園の送迎で時間の縛りが出る時期
が何度も訪れました。
そのたびに思いました。
「この働き方では、女性は続けづらい。
でも“やめる”しか選択肢がないのは、もったいなさすぎる。」
日本のフード業界は、女性の感性や細やかさが大きな価値になる場面が非常に多い。
それなのに、出産・育児で離れていく才能を、業界としても失ってしまっている。
だからこそ、
“続けられる仕組み”
を作りたかったのです。
■ チーム化した理由:1人では「安全な働き方」は作れない
ここから、チーム組織として全国に100名以上をまとめていく決意が生まれました。
● チームならスケジュールの偏りをなくせる
繁忙期でも、カメラマンが倒れるほど働く必要はありません。
案件を複数人で分担し、負荷を均等に広げることで、働く時間を安定化できます。
● 育児中でも働き方を自由に調整できる
「週2だけ撮影したい」
「午前中だけ動きたい」
「家から近い現場だけ受けたい」
そんな働き方を実現できるのは、チームだからこそ。
● 得意分野を活かした配置ができる
麺類が得意な人、肉料理が得意な人、EC向けが上手な人、スタイリングに強い人…。
多様なスキルを持つメンバーが集まることで、より質の高い撮影体制が作れます。
結果として、
クライアントにとっても品質が安定し、スピードが上がり、信頼されるチーム
に育っていきました。
■ 100名を超えて思うこと
規模が大きくなると管理が大変になるのでは?とよく聞かれます。
でも私は逆に、
チームが大きくなるほど、働きやすさは増す
と感じています。
なぜなら、
・突然の欠員をすぐにカバーできる
・スキルの相互補完ができる
・育児や体調の変化にも柔軟に対応できる
という「余白のある組織」になっているからです。
カメラマンが安心して働ける環境は、
撮影のクオリティにも、顧客満足にもダイレクトに反映されます。
だからこそ、私はこれからも
“食の写真を通して、働き方を変える”
というテーマを大事に続けていきます。
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