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春夏秋冬・食品撮影の繁忙期カレンダー完全版|年間スケジュールを押さえて“売れるタイミング”を逃さないために
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 前回の記事では、「7〜8月は秋冬商戦の撮影ラッシュ」というお話をしました。 では、1年を通して見るとどうでしょうか? 実はフード撮影には、“明確な年間スケジュール”があります。 これを知らずに動くと、 ・撮影が間に合わない ・売りたいタイミングに写真がない ・結果的に売上を逃す ということが本当に起こります。 逆に言うと、 このカレンダーを押さえるだけで、売上設計が一気に変わります。 今日は、保存版として「食品撮影 年間スケジュール」を月別でまとめていきます。 【完全版】食品撮影 年間スケジュール(保存推奨) 1月|バレンタイン最終調整・春商品の仕込み ・バレンタイン直前の追加撮影(3月14日 → 逆算して1月中に撮影) ・ホワイトデー素材の最終仕上げ ・春スイーツ・桜商品の企画撮影開始(3〜4月発売 → 1〜2月撮影) この時期は「短期戦」。 差し替えや追加カットのスピードが重要です。 2月|ホワイトデー&春本番 ・ホワイトデー撮影ピーク ・桜 ・いちご系ビジュアルの量
笙子 太田
5月9日読了時間: 5分


インバウンド向けスイーツ撮影は“量感”が重要〜海外では「小さく見える写真」は損をする〜
日本のスイーツは、世界的に見てもとても繊細です。 味のバランス、見た目の美しさ、季節感。 どれも本当に素晴らしい文化だと思います。 ただ、インバウンド向けや海外EC向けの撮影をしていると、一つ大きなギャップを感じることがあります。 それが、 「量感」の見せ方 です。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、今日は海外向けスイーツ撮影で意識している“量感”の話をしたいと思います。 日本の「上品」は海外では「少ない」に見える 日本のスイーツ写真には、ある共通の美意識があります。 ・余白が多い ・小ぶりに見せる ・繊細で控えめ これは、日本では「上品」「洗練」と感じられる表現です。 しかし海外では、同じ写真がこう見えることがあります。 ・量が少なそう ・満足感が低そう ・価格に対して小さい つまり、 “美しい”つもりの写真が、“物足りない”印象を与えてしまう のです。 海外は「ボリューム感」を重視する文化 海外のスイーツ写真を見ると、特徴がはっきりしています。 ・寄りが多い ・断面をしっかり見せる ・フォークを入れるカットが
笙子 太田
3月12日読了時間: 3分


ケーキ撮影で「原価」が変わる話〜サンプル数とロスから考える“撮影コスト”の本当のところ〜
ケーキ撮影の打ち合わせをしていると、よくこんな会話になります。 「サンプルは1台でも大丈夫ですよね?」 「なるべくロスを減らしたいので…」 気持ちはとてもよく分かります。 ケーキは材料費も手間もかかりますし、できれば撮影用に多く作りたくはないですよね。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとしてお伝えすると、 ケーキ撮影では“サンプル数”が原価に大きく影響します。 今日は、少し経営目線でケーキ撮影と原価の関係についてお話しします。 サンプル1台は「コスト削減」に見えて、実はリスク 一番多いのが、「ケーキは1台で撮れるのでは?」という考え方です。 しかし、ケーキは撮影において非常にシビアな被写体。 ・一度切ったら戻せない ・クリームは時間と温度で崩れる ・断面は一発勝負 つまり、 撮り直しがきかない構造 になっています。 もし、断面が少し崩れてしまったら。 もし、ナイフの角度がずれてしまったら。 もし、解凍状態が少し早かったら。 その瞬間、 写真の価値が大きく下がります。 撮り直しが発生すると、コストは一気に上がる..
笙子 太田
3月10日読了時間: 4分


ギフト用ケーキ撮影は“幸福感”をどう作るか〜誕生日・母の日・クリスマス…季節商材を売る写真の考え方〜
ケーキの撮影にはいくつか種類があります。 EC商品撮影、メニュー撮影、広告撮影など。 その中でも、実は少し考え方が違うのが 「ギフト用ケーキ」の撮影 です。 なぜなら、ギフトケーキは単に「美味しそう」に見えればいいわけではないから。 必要なのは、 “幸福感”が伝わる写真 です。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、今日はギフトケーキ撮影で大切にしている考え方をお話しします。 ギフトケーキは「体験」を売っている 誕生日ケーキ、母の日ケーキ、クリスマスケーキ。 これらは単なるスイーツではありません。 ・家族でお祝いする時間 ・誰かを喜ばせる瞬間 ・特別な日の記憶 つまり、商品ではなく 体験を売っています。 だから写真も、単なる商品写真では弱い。 「このケーキを買うと、どんな時間が生まれるのか」 そこまで想像できる写真が必要になります。 誕生日ケーキは“祝う瞬間”を感じさせる 誕生日ケーキの撮影では、“今まさにお祝いしている空気”をどう作るかがポイントです。 例えば、 ・キャンドルの灯り ・カットする直前のナイフ ・フォ
笙子 太田
3月7日読了時間: 4分


「綺麗な写真」で売れないのはなぜ?「作品と」ビジネスを動かすフードフォトの決定的な違い。
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 「アワード(写真賞)を獲るような素晴らしい写真なら、きっと売上も上がるはずだ」 ビジネスオーナーの皆様は、そう思われるかもしれません。(私も昔は思っていました・・・。) でも、実はここに、写真選びの落とし穴が潜んでいるのです。 プロのフードフォトグラファーとして活動していると、「芸術的な美しさ」と「ビジネスを動かす力」の微妙な、しかし決定的な違いに直面します。 今回は、クライアントの皆様が「なるほど、だから自分たちのプロジェクトにはこの視点が必要だったのか」と納得いただけるよう、アワード向け撮影とクライアントワークの構造的な違いを、最新のデータと私の国際的な視点から深掘りして解説します。 1. 誰がその写真を「評価」するのか? まず、評価基準の出発点が全く異なります。 Award向けの撮影:審査員を唸らせる「新規性」 アワードの世界では、これまでに誰も見たことがない表現や、写真家の独特な世界観、哲学が重視されます。「驚き」や「違和感」がプラスに働くことも多い、いわば「尖った」表現の世界です。...
笙子 太田
3月1日読了時間: 5分


撮影体制についてのお知らせ|産休期間中も、撮影は止まりません
いつも撮影のご相談をいただき、誠にありがとうございます! 私事ではございますが、3月末に出産を予定しております。 そのため、3月上旬〜5月末まで産休をいただきます。 しかし、 Light & Greenの撮影は、この期間も止まりません。 ■ 2月の撮影枠と今後の撮影撮影ご相談について 現在、2月中の撮影枠は既存のお客様・現在ご相談中のお客様で満枠となっております。 ありがたいことに、継続案件やリピート案件が増えており、早期にスケジュールが埋まる状況が続いています。 春〜初夏商戦、インバウンド需要、EC更新などを見据えている企業様は、ぜひお早めにご相談ください。 ■ 3〜5月は「チーム体制」で対応いたします 産休期間中の撮影は、全国約100名のフードカメラマンが在籍する 株式会社Light & Greenの撮影チームが担当いたします。 これは“代打”ではありません。 普段から私がディレクション設計を行い、実際に現場を共に動かしているメンバーです。 ・インバウンド向け色設計 ・売上導線を意識した構図 ・EC/デリバリー/広告用途別の撮り分け ・ブラン
笙子 太田
2月21日読了時間: 3分


海外ECで売れるキッチンツール写真は「工程」と「完成」で決まる
海外向けのキッチンツール撮影では、 商品単体の美しさだけでは、正直足りません。 「どんな道具なのか」だけでなく、 どう使われ、どんな結果が得られるのか まで伝わって、はじめて購入判断につながります。 今回は、ハート型のケーキ型を例に、海外ECで“選ばれる写真設計”についてご紹介します。 今回の撮影で求められた3つのカット 今回お客様からご依頼いただいた内容は、以下の3点でした。 商品単体の撮影 製造途中の工程撮影(生地を流す・焼き上がりなど) 完成イメージの撮影 一見すると「カット数が多い」ように見えますが、海外ECではこの構成がとても理にかなっています。 海外ECでは「どう使うか」が購入判断になる 海外ユーザーは、日本のように説明文をじっくり読んでくれるとは限りません。 写真を見た瞬間に、 失敗しなさそうか 自分にも作れそうか どんな完成形になるのか この3点が直感的に伝わらなければ、その時点で候補から外れてしまいます。 だからこそ今回の撮影では、 「型 → 工程 → 完成」 という流れを、写真だけで理解できる構成を重視しました。...
笙子 太田
2月14日読了時間: 2分


プロでも難しい「ケーキ撮影」を、なぜ甘く見てはいけないのか― フード撮影の中で、ケーキだけは“別の競技” ―
「フード撮影をやっているなら、ケーキも同じでしょ?」 そう思われがちですが、現場に立つプロほど、 ケーキ撮影を別物として扱います。 実際、料理撮影・商品撮影・デザート撮影を経験してきた私自身も、 ケーキ撮影は今でも一番神経を使うジャンル です。 今日は、なぜケーキ撮影を甘く見てはいけないのか。 そして、 なぜ“経験値”が仕上がりに直結するのか をお話しします。 フード撮影の中でも、ケーキが「別格」な理由 まず、ケーキが他のフードと決定的に違う点。 ・時間で劣化するスピードが早すぎる 生クリーム、チョコレート、フルーツ。ケーキは、 置いた瞬間から変化が始まる素材 です。 ・クリームがダレる・表面が乾く・チョコが白くなる・フルーツがくすむ 料理のように「作り直せばいい」が通用しない。 一発勝負になりやすい のが、ケーキ撮影です。 ・白が多く、光の失敗が即バレる ケーキは白い。 だからこそ、光の失敗が隠せません。 ・白飛び ・黄色かぶり ・影がなさすぎて立体感が消える この状態になると、どれだけ高級なケーキでも、 一気に量産品に見えます。 ・「可愛い」
笙子 太田
2月11日読了時間: 3分


クリスマスケーキ撮影プラン|期間限定撮影の考え方― 「12月に入ってから」では、もう遅い理由 ―
毎年、11月後半から12月にかけて増えてくるご相談があります。 「今年のクリスマスケーキ、そろそろ撮りたいんですが…」 この時点でお伝えするのは、少し耳が痛いかもしれませんが、 事実です。 クリスマスケーキ撮影は“早く動いた人が勝つ”撮影。 これは、感覚ではなく、現場経験からはっきり言えます。 この記事では、 なぜ早めに動くべきなのか12月撮影のリスク11月撮影のメリット海外向けを想定した場合の注意点 を整理し、そのまま 撮影LPとして使える考え方 をまとめます。 なぜ毎年「早めに動くべき」なのか? 理由は大きく3つあります。 ① 撮影枠が一気に埋まる クリスマスケーキは ・季節限定 ・期間集中 ・撮影難易度が高い この3点が重なるため、 プロの撮影枠が短期間で埋まります。 「12月に入ってから探す」=「条件の合う撮影が見つからない」につながりやすいのが実情です。 ② 写真は“売る前”に必要 写真は、 売り始めてから用意するものではありません。 ・ECの事前告知 ・SNSの予告投稿 ・予約販売ページ これらは、 11月には動き始める 必要がありま
笙子 太田
2月9日読了時間: 3分


1台のクリスマスケーキで「5用途」使える写真設計― 撮影は“コスト”ではなく、“回収できる投資” ―
「クリスマスケーキの撮影、1回で終わってしまうのがもったいない」 これは、パティスリーや食品メーカーの担当者さんから、よく聞く本音です。 実はここ、 写真設計の考え方ひとつで大きく変わります。 プロの現場では、 「この写真はどこで、どう使われるか」 を 撮影前から分解して設計 します。 今日は、 1台のクリスマスケーキを、5つの用途に展開する写真設計 を具体的にお伝えします。 なぜ「使い回せない写真」が多いのか? 理由はシンプルで、最初から“1用途しか想定していない”からです。 ・EC用に撮ったらSNSで使いにくい ・SNS向けに寄りすぎて、広告に使えない ・海外用にすると、日本向けに合わない これは撮影技術の問題ではなく、 設計段階の不足 で起きています。 用途① ECトップ用|一瞬で価値が伝わる「顔」 ECトップで求められるのは、 説明力より「第一印象」 。 ・全体像が分かる ・サイズ感が想像できる ・高級感・季節感がある このカットは、「きれい」より“選ばれる雰囲気”を優先します。 ここが弱いと、他の写真が良くてもスクロールされません。 用
笙子 太田
2月7日読了時間: 3分


クリスマスケーキ撮影の当日進行表|プロはこう動く― 高単価案件ほど「段取り」で8割決まる ―
クリスマスケーキの撮影は、 「当日きれいに撮れればOK」な撮影ではありません。 むしろ逆で、 事前準備と当日の進行設計ができているかどうか で、 仕上がり・スピード・安全性がまったく変わります。 私はこれまで、飲食店・パティスリー・食品メーカー・海外EC向けまで 数多くのケーキ撮影を担当してきましたが、 高単価案件ほど、進行が驚くほどシンプル です。 今日は、「この人に任せたら安心」と思っていただくための プロのクリスマスケーキ撮影・当日進行表 をお伝えします。 ① 撮影前日にやること|当日は“撮るだけ”にする プロの現場では、 前日までに8割決めます。 具体的には、 ・構図 ・アングルの最終確認 ・使用カットの洗い出し(EC/SNS/広告) ・背景・器・小物の決定 ・光の方向と強さの確認 ・撮影順の決定 ここで重要なのは、 「ケーキを置かなくても撮影できる状態」を作ること。 本番ケーキは、「置いた瞬間から劣化が始まる素材」。 当日に考える余地を残さないことが、品質を守る最大のポイントです。 ⇨絵コンテなどあると強いですね ② 当日のケーキ出しタ
笙子 太田
2月5日読了時間: 3分


海外では「このクリスマスケーキ写真」は選ばれない― 日本では“きれい”、でも海外では“伝わらない” ―
海外向けのフード撮影をしていると、日本の事業者さんが とても丁寧に写真を用意しているのに、なぜか選ばれない 場面をよく見かけます。 特にクリスマスケーキは、その傾向が顕著です。 日本では「上品」「整っている」「余白がきれい」と評価される写真が、海外では「情報が足りない」「判断できない」とスルーされてしまうことがある。 今回は、 海外視点で見ると“選ばれないクリスマスケーキ写真”の典型例 を整理します。 1. 全体像だけで終わっている写真 日本では、ホールケーキを正面から美しく撮った1枚があれば成立します。 でも海外では、その写真を見た瞬間に、こう思われます。 ・中はどうなっている? ・どれくらいのボリューム? ・何人分? 答えが写真にない=判断できない。 海外では「写真=説明」です。 ホール全体+断面+一切れこの3点がそろって、ようやくスタートラインに立てます。 2. 高さ・量感が伝わらない構図 海外向けで特に重要なのが、 ボリューム感 。 日本では「大きく見せすぎない」「控えめが美徳」ですが、海外では逆です。 ・高さ ・層の厚み ・クリームの量
笙子 太田
2月3日読了時間: 3分


クリスマスケーキ写真が「安っぽく見える」5つの理由― きれいに撮った“つもり”が、一番危ない ―
毎年、夏頃になってクリスマスケーキの販促物を作成する時期になると、パティスリーや食品メーカーの方から、こんな声をよく聞きます。 「写真はあるのに、なぜか高級感が出ない」 「実物はもっと美味しそうなのに、写真になると普通…」 実はこれ、技術の問題というより“設計のズレ”で起きているケースがほとんどです。 今回は、クリスマスケーキ撮影でよく見かける「安っぽく見えてしまう5つの理由」を、プロの現場目線で解説します。 「うちもこれ、やってるかも…」そう気づいた瞬間が、写真を見直すベストタイミングです。 ① 生クリームが白飛びしている いちばん多い失敗がこれです。 生クリームは白い。 だから明るく撮りたくなる。 結果、 質感が消えた“真っ白な塊”になる。 白飛びした生クリームは、 ・軽そう ・コクがなさそう ・量産品に見える という印象を与えやすく、 価格帯が一気に下がります。 本来、生クリームは「なめらかさ」「厚み」「空気感」を見せることで、初めて“ごちそう”に見えるもの。 光を当てすぎない。影を少し残す。 それだけで印象は劇的に変わります。 ② 飾りが
笙子 太田
2月1日読了時間: 3分


クリスマスケーキ撮影でいちばん大切なこと― 「華やかさ」と「温度管理」はセットで考える ―
クリスマスケーキの撮影は、フード撮影の中でも いちばん難易度が高いジャンルのひとつ です。 理由はシンプルで、 ・時間との戦い ・温度との戦い ・“盛りすぎ”との戦い この3つが同時にやってくるから。 私自身、これまで数多くのケーキ撮影をしてきましたが、 「普通に撮っただけなのに、なんだか安っぽい」 「実物はもっと美味しそうなのに…」という相談は本当に多いです。 今日は、 クリスマスケーキを“ちゃんと価値ある商品”として見せるための撮影ポイント をまとめます。 1. クリスマスケーキ撮影は「温度管理」が9割 まず大前提として。 クリスマスケーキは溶けます。 ・生クリームはダレる ・チョコレートは白く粉を吹く(ブルーム現象) ・フルーツの水分が浮く これ、撮影現場では日常茶飯事です。 そのため、撮影は必ず“段取り先行”が鉄則。 ・構図 ・アングルは事前に決めておく ・テストカットはダミーで行う ・本番ケーキは「最後に出す」 この順番を守るだけで、仕上がりは別物になります。 2. 「盛りすぎ」はクリスマス感を壊す リボン、オーナメント、松ぼっくり、雪
笙子 太田
1月30日読了時間: 3分


ケーキは「箱のまま冷蔵庫保存」はNG〜美味しさも、写真映えも、静かに壊れていく話〜
こんにちは。 フードカメラマンの 太田笙子 です。 ケーキ撮影の現場や、撮影後のやり取りで、実はとても多いのがこの一言。 「とりあえず、箱のまま冷蔵庫に入れておきました」 ……これ、かなりの確率でNG です。 なぜなら、ケーキは“箱のまま冷蔵庫”に入れた瞬間から、劣化が始まる から。 味だけでなく、見た目=写真映えにも、はっきり影響します。 今日は、 ・なぜ箱保存がダメなのか ・何が起きているのか ・撮影目線で見る「致命的ポイント」 を、できるだけわかりやすくお話しします。 なぜ「箱のまま冷蔵庫」がダメなのか? 理由はシンプルで、冷蔵庫の中は“乾燥と匂い”の世界だから。 ケーキの箱は ・通気性がある ・密閉されていない ・紙製で湿度を吸う この3点セット。 つまり冷蔵庫に入れると、 生クリームの水分が一気に抜ける 表面が乾き、ヒビ・粉ふきが起きる 冷蔵庫内の匂い(キムチ・惣菜・玉ねぎ…)を吸う という静かな地獄が始まります。 フードカメラマン的に「一発でわかる劣化サイン」 撮影していると、箱保存されたケーキはすぐ分かります。 クリームのツヤが消え
笙子 太田
1月20日読了時間: 3分


点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”〜「評価は高いのに選ばれない店」で起きていること〜
「星3.6あるのに、全然予約が入らないんです」 これは、私が撮影の相談を受ける中で、本当によく聞く言葉です。 正直に言います。 食べログでは、点数は“最後の確認項目”であって、最初の判断材料ではありません。 むしろ多くのユーザーは、「点数が低すぎないか」をざっくり確認したあと、 写真で行く・行かないを決めている 。 これが実態です。 星3.5以上が並ぶ世界で、何が差を生んでいるのか 今の食べログは、正直に言って 星3.5以上の店がゴロゴロ並ぶ世界 です。 ユーザー側の感覚はこうです。 「3.2はちょっと不安」 「3.5以上なら、あとは好み」 つまり、 3.5を超えた瞬間からは“点数による差”はほぼ消える。 では、何で選ばれているのか。 答えはシンプルで、 写真です。 ・美味しそうか ・自分が行くイメージができるか ・なんとなく安心できるか この「なんとなく」の正体が、写真です。 レビューを読む人は、実は少数派 オーナーさんが一生懸命読んでいるレビュー。 実は、 ほとんどのユーザーはそこまで読んでいません。 行動を分解すると、こうなります。 一覧で
笙子 太田
1月15日読了時間: 3分


フードカメラマンが語る「ケーキ撮影は準備が9割」
「撮影当日は、何時間くらいかかりますか?」 ケーキ撮影のご相談で、よく聞かれる質問です。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、 正直にお答えするとこうなります。 ケーキ撮影は、当日より“前”が一番大事です。 なぜなら、シャッターを切る頃には勝負はほぼ決まっているから。 ケーキ撮影は「やり直しがきかない」 ケーキは、撮影においてとてもシビアな被写体です。 ・一度切ったら戻らない ・時間が経つほど崩れる ・温度で表情が変わる つまり、 撮影中に考えている余裕がない 。 だからこそ、準備段階でどれだけ詰めているかがそのまま写真のクオリティになります。 準備① 何のための写真かを決める まず最初にやるのは、「どう撮るか」ではありません。 「どこで使うか」 を決めます。 ・ECの商品ページ ・海外向けLP ・SNS ・ギフトカタログ 用途が違えば、必要な写真も切り方も優先順位も変わります。 ここが曖昧なまま進むと、「きれいだけど使えない写真」になります。 準備② 切り方は、撮影前に決まっている ケーキ撮影で一番の分岐点
笙子 太田
1月14日読了時間: 3分


インバウンド向けケーキ写真で日本人がやりがちな失敗
「日本では評判がいいんです」 「味も素材も、かなり評価されています」 それなのに、海外向けECやインバウンド集客では反応がいまひとつ。 ケーキ撮影の相談で、このケースは本当に多いです。 結論から言うと、 ケーキ自体の問題ではないことがほとんど 。 問題は、 日本人の“美味しそう”と、海外の“美味しそう”が違う ことにあります。 今日は、フードカメラマンとしてインバウンド向け・海外向けのケーキ撮影をしてきた中で日本人がやりがちな失敗をまとめます。 失敗① 控えめすぎる色味で「味が弱そう」に見える 日本では、 ・淡い色 ・やさしいトーン ・白っぽい背景 これが「上品」「洗練」のイメージにつながります。 でも海外では、 色が薄い=味も薄そう と受け取られることが少なくありません。 特にケーキの場合、 ・スポンジが白すぎる ・クリームの色が飛んでいる ・全体が同系色すぎる こうなると、「美味しそう」より「物足りなさ」が先に立ちます。 インバウンド向けでは、 日本向けより コントラストを少しだけ強める これがとても重要です。 失敗② 余白を取りすぎて「情報
笙子 太田
1月12日読了時間: 4分


「ケーキは切ればいい」は間違い。“切り方”で売上が変わる話
ケーキ撮影の打ち合わせで、とてもよく聞く言葉があります。 「断面が見えたほうがいいですよね?じゃあ、切った写真を撮りましょう」 一見、正解のように聞こえます。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンの立場から言うと、 これは半分だけ正解 です。 なぜなら、 ケーキは“切ったかどうか”ではなく、“どう切ったか”で評価が変わる から。 断面写真は「万能」ではない たしかに、断面写真は目を引きます。 層、クリーム量、スポンジのきめ。情報が一気に伝わる。 だからこそ、 切り方を間違えると、マイナスも一気に伝わる のがケーキです。 ・層がズレて見える ・クリームがはみ出している ・フルーツの配置が偏っている 味は一切変わっていなくても、 写真では「雑」「量が少なそう」「安っぽい」という印象に変換されてしまいます。 売れる断面/売れない断面の違い 売れる断面には、共通点があります。 ・中心を正確に捉えている ・層の厚みが均等に見える ・断面に“余白”がある 逆に、売れない断面はこうです。 ・少し端に寄っている ・情報が詰まりすぎて
笙子 太田
1月10日読了時間: 3分


私が全国に100名あまりのフードカメラマンチームを作った理由
(カメラマンの働き方改革と、女性の出産育児を支えたいという想い) フードフォトグラファーとして活動していると、撮影の方法や技術の話をされることが多いのですが、私が本気で大切にしているテーマはもうひとつあります。 それは 「カメラマンが無理なく、続けられる働き方をつくること」 です。 いま、私の会社・株式会社Light&Green では、全国に約100名ほどのフードカメラマンが在籍し、撮影チームとして動いています。 これは、事業拡大のためだけではなく、むしろ “どうすればカメラマンが健康に、長く、誇りを持って働けるか” を考え続けて辿り着いた形です。 今日は、その背景について、少し個人的なことも交えながら書いてみようと思います。 ■ カメラマンの仕事は「好きなだけ」では続かない カメラマンの世界は魅力にあふれています。 光を読み、食材が一番美しく見える瞬間を探し、お客様と一緒に「売れる写真」を作る。 私自身、この仕事が心から好きです。 しかしその一方で、 「長時間労働」 「スケジュールの読みにくさ」 「収入の安定しづらさ」 といった課題を抱える人も
笙子 太田
2025年11月30日読了時間: 4分
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