点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”〜「評価は高いのに選ばれない店」で起きていること〜
- 笙子 太田
- 1月15日
- 読了時間: 3分
「星3.6あるのに、全然予約が入らないんです」
これは、私が撮影の相談を受ける中で、本当によく聞く言葉です。
正直に言います。
食べログでは、点数は“最後の確認項目”であって、最初の判断材料ではありません。
むしろ多くのユーザーは、「点数が低すぎないか」をざっくり確認したあと、
写真で行く・行かないを決めている。
これが実態です。
星3.5以上が並ぶ世界で、何が差を生んでいるのか
今の食べログは、正直に言って星3.5以上の店がゴロゴロ並ぶ世界です。
ユーザー側の感覚はこうです。
「3.2はちょっと不安」
「3.5以上なら、あとは好み」
つまり、3.5を超えた瞬間からは“点数による差”はほぼ消える。
では、何で選ばれているのか。
答えはシンプルで、写真です。
・美味しそうか
・自分が行くイメージができるか
・なんとなく安心できるか
この「なんとなく」の正体が、写真です。
レビューを読む人は、実は少数派
オーナーさんが一生懸命読んでいるレビュー。
実は、ほとんどのユーザーはそこまで読んでいません。
行動を分解すると、こうなります。
一覧で写真を見る
気になった店だけタップ
写真を数枚スワイプ
点数をチラ見
行くかどうか決める
レビューをじっくり読むのは、
・よほど失敗したくない人
・記念日などの特殊なシーンこの一部だけ。
日常使い・旅行中・友人との食事では、写真と直感がほぼすべてです。
写真が悪いと、点数が高くても外される理由
ここが一番、オーナーさんにとって辛いポイントかもしれません。
どんなに
・料理が美味しくて
・評価が高くて
・リピーターが多くても
写真が弱いと、候補にすら上がらない。
理由は明確です。
写真が悪い=
・暗い・情報が少ない
・古そう・雑多
・なんとなく不安
という印象を、無意識に与えてしまうから。
人は「失敗しそうな選択肢」を、深く考える前に避けます。
写真が弱い店は、点数を見る前に、静かにスキップされているのが現実です。
「評価が高いのに選ばれない店」に共通する写真の特徴
現場でよく見る共通点があります。
・1枚目が暗い
・何の料理の店かわかりにくい
・寄りすぎて量感がない
・スマホ写真とプロ写真が混在
・写真の色味がバラバラ
写真単体では「悪くない」。
でも、一覧で並んだときに弱い。
食べログは、「作品を鑑賞する場所」ではなく「一瞬で比較される場所」だという前提が欠けているケースが多いです。
写真は“集客”ではなく“選別”をしている
ここは、とても大事な視点です。
写真は、お客さんを集めるだけでなく、
来る人を選別しています。
・高単価なのに、安っぽく見える写真
・落ち着いた店なのに、情報が少なすぎる写真
こうしたズレがあると、「来てほしい人」は来ず、「ズレた期待の人」だけが来てしまう。
結果、評価も、満足度も、ブレていきます。
点数を上げる前に、写真を整える
点数対策より先にやるべきこと。
それは、写真の入口設計です。
・1枚目で何の店かわかるか
・明るさと清潔感は足りているか
・価格帯と雰囲気が伝わるか
これが整うと、評価は「あとからついてくる」ことがほとんどです。
私自身、料理カメラマン・フードカメラマンとして1,000件以上の料理撮影・食品撮影・メニュー商品撮影を行ってきましたが、
「写真を変えただけで反応が変わった」
このケースを、何度も見てきました。
もし今、
・星は悪くないのに選ばれない
・食べログに不満がある
・頑張っているのに報われない
そう感じているなら、原因は“点数”ではなく、“写真の入口”かもしれません。
食べログ掲載を前提にした撮影設計・写真の見直しについてのご相談は、
点数は、判断材料のひとつ。
選ばれるかどうかを決めているのは、その前の一瞬です。






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