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ヘルシー市場は「健康」ではなく“価値観”を売っている— 写真がブランド哲学を伝える時代 —
こんにちは。 日本の食を正解に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 グルテンフリー、ビーガン料理、低糖質スイーツ、高タンパク食品など、いわゆる ヘルシー食品 の市場はここ数年で大きく広がっています。 撮影の現場でも、 ・健康志向のレストラン ・ウェルネスブランド ・植物性食品メーカー ・フィットネス系食品ブランド などからのご相談が増えています。 ただ、この市場について経営者の方とお話ししていると、よく感じることがあります。 それは、 ヘルシー市場は「健康」を売っているのではない ということです。 実際には、 価値観 を売っている市場なのです。 今日は、料理撮影・食品撮影の現場から見えてくる ヘルシー市場とブランド表現の関係 についてお話ししたいと思います。 Z世代とウェルネス消費 ヘルシー市場の拡大には、世代の変化も大きく関係しています。 特にZ世代は、 健康・メンタルケア・サステナビリティ・自己管理 といったテーマへの関心が高いと言われています。 2023年にDeloitteが発表した「Global Gen Z and Millennial
笙子 太田
2 日前読了時間: 4分


インバウンド向けヘルシー料理の色設計— 国別NGカラーと心理背景 —
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、健康志向の食品やレストランの撮影依頼が増えています。 グルテンフリー、ビーガン料理、低糖質スイーツ、高タンパクメニューなど、いわゆる“ヘルシー系メニュー”です。 ただ、インバウンド向けの撮影で意外と見落とされがちなのが 色設計(カラー設計) です。 料理写真は「美味しそう」に見えれば良い、と思われがちですが、実は国や文化によって 好まれる色や避けられる色 がかなり違います。 私がセミナーなどでお話ししている「世界に伝わるビジュアル戦略」でも触れているのですが、写真の色は文化によって意味が変わることがあります。 今日は、ヘルシー料理をインバウンド向けに撮影する際に意識している 国別の色設計と心理背景 についてお話しします。 アメリカ:明快で力強い色 アメリカ市場では、 はっきりした色 が好まれる傾向があります。 例えば、 ・鮮やかなグリーン ・明るい赤 ・白とのコントラスト ・彩度の高い色 アメリカの広告文化は、 明確・ポジティブ・力強い という特徴があります。 そのためヘ
笙子 太田
4 日前読了時間: 4分


ヘルシー食品こそ「人の手」を入れるべき理由— なぜ物撮りでは弱いのか —
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 健康志向の食品、いわゆる「ヘルシー食品」の撮影をしていると、よくご相談いただくのが 「商品をきれいに撮ってほしい」 というご要望です。 もちろん、食品撮影や商品撮影では、商品単体の写真(いわゆる物撮り)はとても重要です。 ECサイトでは特に、形やサイズ、内容量などを正確に伝えるカットが必要になります。 ただ、ヘルシー食品に関しては、 物撮りだけでは弱い と感じることが多いのです。 今日は、料理カメラマンとして撮影の現場で強く感じている ヘルシー食品に「人の手」を入れる理由 についてお話しします。 ヘルシー食品は「体験」を売っている まず大前提として、ヘルシー食品は 単なる食品ではなく、 ライフスタイル を売っています。 例えば、 ・高タンパク食品 ・グルテンフリー ・ビーガン料理 ・低糖質スイーツ これらはすべて 「健康的な生活」 という体験とセットで選ばれています。 つまり、 食べた後の自分の状態 まで含めて商品価値があるのです。 ところが、商品単体の写真だけでは ・どんなシ
笙子 太田
6 日前読了時間: 4分


インバウンド向けスイーツ撮影は“量感”が重要〜海外では「小さく見える写真」は損をする〜
日本のスイーツは、世界的に見てもとても繊細です。 味のバランス、見た目の美しさ、季節感。 どれも本当に素晴らしい文化だと思います。 ただ、インバウンド向けや海外EC向けの撮影をしていると、一つ大きなギャップを感じることがあります。 それが、 「量感」の見せ方 です。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、今日は海外向けスイーツ撮影で意識している“量感”の話をしたいと思います。 日本の「上品」は海外では「少ない」に見える 日本のスイーツ写真には、ある共通の美意識があります。 ・余白が多い ・小ぶりに見せる ・繊細で控えめ これは、日本では「上品」「洗練」と感じられる表現です。 しかし海外では、同じ写真がこう見えることがあります。 ・量が少なそう ・満足感が低そう ・価格に対して小さい つまり、 “美しい”つもりの写真が、“物足りない”印象を与えてしまう のです。 海外は「ボリューム感」を重視する文化 海外のスイーツ写真を見ると、特徴がはっきりしています。 ・寄りが多い ・断面をしっかり見せる ・フォークを入れるカットが
笙子 太田
7 日前読了時間: 3分


フード撮影の品質は「基準」で決まる〜Light & Green フード撮影10の基準〜
こんにちは。インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 私はこれまで、料理撮影・食品撮影・商品撮影を数多く行ってきましたが、海外向けの撮影案件に携わるようになってから、あることに気づきました。 それは、 国によって「美味しそう」の基準が違う ということです。 例えば、 日本では「上品」「静けさ」「余白」 海外では「ボリューム」「鮮やかさ」「楽しさ」 が重視される傾向があります。 実際、海外向けビジュアルではコントラストの強い写真や、インパクトのある構図が好まれる傾向があります。 こうした違いを理解していないと、どんなに綺麗な写真でも 「伝わらない写真」 になってしまうのです。 そこでLight & Greenでは、フード撮影の品質を統一するために 「フード撮影10の基準」 を設けています。 今日はこの基準を、 世界のフード撮影と比較しながら ご紹介します。 1 美味しさは「光」で決まる 海外の料理写真を見ると、光がとてもはっきりしています。 陰影が強く、立体感が強調されています。 一方、日本の料理写真は全体を均一に明るくする撮影
笙子 太田
3月12日読了時間: 4分


シェフの言葉にならない「こだわり」も汲み取る。それがフード撮影という仕事
料理人と打ち合わせをしていると、よくこんな瞬間があります。 「うーん…なんて言えばいいんだろう」 「いや、ちょっと違うんですよね」 理屈では説明できない。 でも、確実に“何か”を大事にしている。 私はフードカメラマンとして多くの料理撮影に携わってきましたが、本当に大切なのはこの“言葉にならない部分”だと感じています。 写真は、完成した料理を撮る仕事ではありません。 シェフの感覚を、可視化する仕事 です。 「火入れ」の0.5秒に宿る美学 例えば、火入れ。 「ミディアムレアです」と言えば簡単です。でもシェフが見ているのは、 表面の焼き色の深さ・肉汁が落ち着くまでの時間・切った瞬間の断面の艶 この “ほんの少しの差” です。 撮影では、この差を理解していないといけません。 焼きたてすぐに切るのか。少し休ませるのか。 断面を見せる角度は何度が美しいのか。 ただシャッターを切るのではなく、 シェフの感覚のピークに合わせて切る。 ここがズレると、「なんか違うんだよな」という写真になります。 「素材への敬意」は配置で分かる 和食の現場ではよくあります。 「この
笙子 太田
3月11日読了時間: 3分


ケーキ撮影で「原価」が変わる話〜サンプル数とロスから考える“撮影コスト”の本当のところ〜
ケーキ撮影の打ち合わせをしていると、よくこんな会話になります。 「サンプルは1台でも大丈夫ですよね?」 「なるべくロスを減らしたいので…」 気持ちはとてもよく分かります。 ケーキは材料費も手間もかかりますし、できれば撮影用に多く作りたくはないですよね。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとしてお伝えすると、 ケーキ撮影では“サンプル数”が原価に大きく影響します。 今日は、少し経営目線でケーキ撮影と原価の関係についてお話しします。 サンプル1台は「コスト削減」に見えて、実はリスク 一番多いのが、「ケーキは1台で撮れるのでは?」という考え方です。 しかし、ケーキは撮影において非常にシビアな被写体。 ・一度切ったら戻せない ・クリームは時間と温度で崩れる ・断面は一発勝負 つまり、 撮り直しがきかない構造 になっています。 もし、断面が少し崩れてしまったら。 もし、ナイフの角度がずれてしまったら。 もし、解凍状態が少し早かったら。 その瞬間、 写真の価値が大きく下がります。 撮り直しが発生すると、コストは一気に上がる..
笙子 太田
3月10日読了時間: 4分


ビーガン料理は「茶色くなりがち問題」をどう解決するか― フードカメラマンが実践している撮影設計 ―
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、ビーガン料理や植物性食品の撮影依頼が増えています。 植物性ミート、ビーガンバーガー、豆乳スイーツ、プラントベースの冷凍食品など、ジャンルもかなり広がってきました。 ただ、ビーガン料理の撮影には、よくある悩みがあります。 それが、 「茶色くなりがち問題」 です。 実際に料理カメラマンとして現場で感じるのですが、植物性ミートや大豆食品はどうしても ブラウン・ベージュ・濃い色 に寄りやすい。 その結果、 重たい印象の写真 になってしまうことが少なくありません。 今日は、食品撮影の現場で私が実際に意識している ビーガン料理を美味しそうに見せる撮影設計 についてお話しします。 植物性ミートは「質感」を出さないと美味しく見えない ビーガン料理の撮影で最初に意識するのは、 質感をどう出すか です。 植物性ミートは、光の当て方によって 乾いた感じ・パサついた感じ に見えてしまうことがあります。 そのため私は、 表面の艶・焼き目・繊維感・断面 といった 食感を想像できる要素 を必ず撮影しま
笙子 太田
3月9日読了時間: 4分


ギフト用ケーキ撮影は“幸福感”をどう作るか〜誕生日・母の日・クリスマス…季節商材を売る写真の考え方〜
ケーキの撮影にはいくつか種類があります。 EC商品撮影、メニュー撮影、広告撮影など。 その中でも、実は少し考え方が違うのが 「ギフト用ケーキ」の撮影 です。 なぜなら、ギフトケーキは単に「美味しそう」に見えればいいわけではないから。 必要なのは、 “幸福感”が伝わる写真 です。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、今日はギフトケーキ撮影で大切にしている考え方をお話しします。 ギフトケーキは「体験」を売っている 誕生日ケーキ、母の日ケーキ、クリスマスケーキ。 これらは単なるスイーツではありません。 ・家族でお祝いする時間 ・誰かを喜ばせる瞬間 ・特別な日の記憶 つまり、商品ではなく 体験を売っています。 だから写真も、単なる商品写真では弱い。 「このケーキを買うと、どんな時間が生まれるのか」 そこまで想像できる写真が必要になります。 誕生日ケーキは“祝う瞬間”を感じさせる 誕生日ケーキの撮影では、“今まさにお祝いしている空気”をどう作るかがポイントです。 例えば、 ・キャンドルの灯り ・カットする直前のナイフ ・フォ
笙子 太田
3月7日読了時間: 4分


高タンパク商品が「ストイック」に見えてしまう理由― 海外では“ご褒美食”に変換されている ―
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、プロテインスイーツや高タンパク弁当、植物性プロテイン食品など、 高タンパク食品の撮影依頼 がとても増えています。 スポーツブランド、フィットネスジム、ECブランド、冷凍宅配食など、ジャンルはさまざまですが、実際に撮影の現場でよく感じることがあります。 それは、 高タンパク食品が「ストイック」に見えすぎている ということです。 つまり、 「頑張っている人が食べるもの」 「努力のために我慢して食べるもの」 という印象になってしまっているケースが少なくありません。 でも海外では、この見せ方が少し違います。 日本:努力・我慢の文脈 日本では高タンパク食品というと、 筋トレ・ダイエット・食事制限・減量 というイメージが強い傾向があります。 そのため写真も、 黒背景・ストイックなトーン・無機質な構図 になりやすい。 確かにスポーツの世界観としては正しい場合もあります。 ただし、この見せ方は 市場を狭くしてしまうこともある のです。 海外:自己投資・ウェルネスの文脈 海外では高タンパク
笙子 太田
3月6日読了時間: 4分


「高いのに売れない」ケーキ写真の共通点〜価格帯と写真が合っていないと、選ばれない事実〜
「素材は一流です」 「価格も決して安くありません」 「でも、写真にすると“普通”に見えるんです」 これは、高単価ケーキを扱うブランドから本当によくいただく相談です。 結論から言います。 “高いのに売れない”原因の多くは、写真と価格帯が一致していないこと。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしてきたフードカメラマンとして、今日はその共通点を整理します。 ① 価格帯と写真が合っていない ケーキの価格は写りません。でも、 価格帯は確実に写ります。 例えば、 ・1,000円のケーキの見え方 ・5,000円のケーキの見え方 ・10,000円のギフトケーキの見え方 これらは、光・余白・構図で明確に分かれます。 高価格帯の商品なのに、 ・明るすぎる ・影がなくフラット ・情報が多すぎる こうした写真になると、一気に「量販ゾーン」に見えます。 価格は上げているのに、写真は下の価格帯。 これでは、お客様は違和感を覚えます。 ② 量販感が出ている 量販感が出る写真には特徴があります。 ・均一に明るい ・影がない ・背景が軽い ・色がポップすぎる これはコンビニや大
笙子 太田
3月5日読了時間: 3分


「撮影の知識」だけでは足りない。フード撮影に必要なのは“食の教養”という土台
「カメラの設定は分かるんです。」 「構図や光の理論も学びました。」 それでも、なぜか“違和感”のある写真になる。 これは、フード撮影ではとてもよくあることです。 私はフードカメラマンとして1,000件以上の料理撮影・食品撮影・商品撮影に携わってきましたが、いつも感じるのは・・・ フード撮影は“写真の技術だけ”では完成しない ということです。 むしろ本当に差が出るのは、「食」に対する理解の深さです。 カトラリーを“なんとなく”並べると起きること たとえば、カトラリー。 ・フォークは左 ・ナイフは右(刃は内側) ・デザート用は上部 これは基本中の基本ですが、意外と知らずに「見た目重視」で配置してしまうケースがあります。 写真だけを見れば、形としては整っている。でも、テーブルマナーとしては成立していない。 これが何を生むか。 無意識の“違和感”です。 特に高単価レストランや海外向けのECサイトでは、この違和感は信頼低下に直結します。 観光庁の「訪日外国人消費動向調査(2024年速報)」によると、訪日客の消費額は過去最高水準を更新しています(出典:観光庁
笙子 太田
3月4日読了時間: 4分


和菓子撮影は「静」を撮る仕事― 余白と文化をどう写すか ―
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 ケーキやジェラートのように“華やか”で“わかりやすい”スイーツと違い、和菓子の撮影は、まったく別の思考が必要になります。 なぜなら、和菓子は「味」だけでなく、 季節・余白・静けさ・物語 までを内包している食べ物だからです。 今日は、料理カメラマン/食品撮影の現場で私が大切にしている「和菓子撮影の設計思想」についてお話しします。 1. 和菓子は“物撮り”ではなく“文化撮影” 練り切り、羊羹、最中、どら焼き。どれも形は小さく、色も淡く、主張は控えめ。 でも実は、そこには・季節の移ろい・茶道の精神・日本特有の美意識 が凝縮されています。 和菓子をただ白背景で明るく撮ると、「かわいいお菓子」にはなります。 けれど、 “日本文化の象徴”としての価値は伝わらない。 私は和菓子撮影をする時、必ず自分に問いかけます。 「これはお菓子ですか?それとも、日本の文化そのものですか?」 この問いが、写真の方向性を決めます。 2. 光は“当てる”のではなく“置く” 和菓子の撮影で最も重要なのは光で
笙子 太田
3月3日読了時間: 3分


海外向けアイスクリーム写真でやりがちな失敗〜 日本人の“上品さ”は海外では弱く見える? 〜
「きれいですね」 「品がありますね」 日本では褒め言葉になるこの評価。 でも、海外向けECやインバウンド集客では・・・ それだけでは“弱い”ことがあります。 私はインバウンド・海外展開特化のフードカメラマンとして、海外市場を意識した食品撮影を数多く行ってきました。 その中で感じるのは、日本の“整いすぎた上品さ”が、海外では 印象に残らない という現実です。 今日は、海外向けアイスクリーム写真で起きがちな失敗を整理します。 ① 高さが足りない問題 フラット=情報不足に見える 日本向けの写真は、「整っている」「均一」「控えめ」な盛り付けが好まれます。 でも海外では、高さ=ボリューム=価値。 特にアメリカ市場では、量感がないと「少ない」「高い」と判断されやすい傾向があります。 訪日観光や越境ECの市場拡大が続く中(観光庁 2024年 訪日外国人消費動向調査)、写真が購入判断の大きな要素になっているのは明らかです。 平らなアイスは、丁寧だけれど、印象が弱い。 海外向けでは、あえて立体を強調し、“削る影”を入れて高さを出す設計が必要です。 ② コントラスト
笙子 太田
3月2日読了時間: 4分


洋菓子店オーナー様へ ― 生ケーキは主役。でも“経営”を支えるのは焼き菓子という現実 ―
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 華やかなショートケーキやモンブラン。 ショーケースに並ぶ姿は、本当に美しいですよね。 でも、現場のオーナー様とお話しすると、こんな声をよく聞きます。 「生ケーキは売れているのに、思ったほど利益が残らないんです」 実はこれ、決して珍しい話ではありません。 今日は、なぜ焼き菓子がお店の経営を支えているのかを、3つのポイントで整理してみます。 1. 「ロス」の少なさが決め手 生ケーキと焼き菓子の最大の違いは、 売り物にならなくなるまでの時間です。 生ケーキ ・賞味期限は当日中がほとんど ・売れ残れば即廃棄 ・材料費も手間もそのままロス 生クリームやフルーツは高価で繊細。 その日の天候や客足によって、利益は簡単に崩れます。 焼き菓子 ・数週間〜1ヶ月日持ち ・翌日以降も販売可能 ・廃棄リスクが圧倒的に低い 「今日売れなくても、明日売れる」 この安心感は、経営にとって想像以上に大きいのです。 2. コスト(材料費・人件費)の差 見た目が豪華な商品ほど、裏側のコストは重い。 材料費
笙子 太田
2月28日読了時間: 4分


ECで売られるケーキのほとんどは「冷凍」。 フルーツを美しく見せるのがフードカメラマンの腕の見せ所
ECサイトで販売されているケーキは、 ほぼすべてと言っていいほど「冷凍販売」です。 全国配送を前提にするなら、 品質を安定させるために冷凍は必須。 でも、ここに大きな落とし穴があります。 それが・・・ 「フルーツの解凍問題」 です。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしている フードカメラマンの立場から言うと、 冷凍ケーキ撮影の難易度を一段引き上げているのは 実は“フルーツ”です。 ケーキ本体とフルーツは「解凍速度が違う」 冷凍ケーキを扱ったことがある方なら分かると思いますが、 ・スポンジ ・クリーム ・ムース これらと、 ・いちご ・ブルーベリー ・ラズベリー ・マンゴー では、解凍スピードがまったく違います。 フルーツは水分量が多いため、 ケーキ本体よりも早く解凍が進みます。 結果どうなるか。 ・表面に水分が浮く ・ツヤが消える ・色がくすむ ・果肉がしぼむ 味は問題なくても、 写真では一気に「冷凍感」が出てしまう。 これが、 冷凍ケーキ撮影が難しい最大の理由です。 「溶けたフルーツ」は写真で致命的になる 2023年以降のEC関連調査では、
笙子 太田
2月27日読了時間: 4分


なぜフード撮影では「左から光を当てる」のか?〜キーライト(メインライト)が左にある理由 〜
フードカメラマンとして撮影をしていると、よく聞かれる質問があります。 「どうして光は左から当てることが多いんですか?」 実はこれ、なんとなくの慣習ではありません。 視線の動き、文化的背景、そして“美味しそう”の感じ方に、きちんと理由があります。 今日はそのお話を、少し深く掘り下げてみたいと思います。 1. 人は“左から右”へ視線を動かす生き物 日本語も英語も、基本的には左から右へ読む文化です。 そのため、多くの人の視線は「左→右」へ自然に流れます。 光が左から入ると、視線の流れと光の流れが一致する。 すると、写真の中に“自然な立体感”が生まれます。 逆に右から強い光を当てると、どこか違和感を覚えることがあります。 これは単なる感覚論ではなく、広告や視線解析の分野でも知られている視線動線の基本原理です。 2. 絵画の歴史も「左光」が多い 例えば、17世紀の絵画。 ヨハネス・フェルメールやレンブラント・ファン・レインの作品を見てみると、多くが左側からの自然光で描かれています。 理由はシンプルで、画家が右利きの場合、左に窓があったほうが描きやすかったか
笙子 太田
2月26日読了時間: 3分


ヘルシー食品の撮影は「制限」ではなく「価値」を写すことから始まる
最近、グルテンフリーやビーガン、ベジタリアン、低糖質、高タンパクといった“ヘルシー系食品”の撮影依頼が本当に増えています。 健康志向の高まりは感覚ではなく、数字でも明確です。 観光庁が2024年に公表した「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日旅行者の関心項目の中で「日本食を食べること」は依然として上位に位置し、食の選択基準に“健康配慮”を重視する傾向も見られます(出典:観光庁 2024年 訪日外国人消費動向調査)。 つまり今、「健康」は選ばれる理由になっている。 でもここで、ひとつ 大きな落とし穴 があります。 ヘルシー=地味、に見えてしまう写真がとても多いのです。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマンとして、今日は私が現場で意識している“ヘルシー食品撮影のコツ”をお話しします。 ① 「制限食」に見せないことが最重要 グルテンフリー、低糖質、高タンパク・・・ これらは本来「制限」ではなく「付加価値」です。 しかし撮り方を間違えると、「我慢して食べる食事」に見えてしまいます。 海外市場では特に、ヘルシー=ポジティブ・アクティブ・自己投資と
笙子 太田
2月25日読了時間: 4分


1色マカロンと多色マカロン、売れる写真はどちらか〜並べ方・見せ方・構図で、結果はここまで変わる〜
マカロンの商品撮影をご相談いただくと、必ず出てくる質問があります。 「1色でまとめた方がいいですか?それともカラフルに並べた方が売れますか?」 結論から言うと、 “どちらが正解か”ではなく、“どの目的で使うか”が正解を決める です。 私はフードカメラマンとして、料理撮影・食品撮影・商品撮影を1,000件以上担当してきましたが、マカロンは特に“構図設計で売れ行きが変わる”被写体だと感じています。 今日は、1色マカロンと多色マカロン、それぞれの強みと、売れる写真の作り方を整理します。 1色マカロンの強み|“高級感”と“集中力” 1色のメリット ・色の統一感がある ・画面が静かで上品 ・ブランド格が上がりやすい ・SNSで印象が残りやすい 特に 高単価・ギフトライン の場合、1色構成はとても強いです。 例えば、ピスタチオだけを3個、余白たっぷりで並べる。 影を少し残し、マットな器に置く。 それだけで、「丁寧に作られた専門店のマカロン」という印象が生まれます。 1色で失敗しやすい点 ・単調に見える ・寂しく見える ・ECでは情報不足になる 1色は“強いけ
笙子 太田
2月24日読了時間: 3分


撮影体制についてのお知らせ|産休期間中も、撮影は止まりません
いつも撮影のご相談をいただき、誠にありがとうございます! 私事ではございますが、3月末に出産を予定しております。 そのため、3月上旬〜5月末まで産休をいただきます。 しかし、 Light & Greenの撮影は、この期間も止まりません。 ■ 2月の撮影枠と今後の撮影撮影ご相談について 現在、2月中の撮影枠は既存のお客様・現在ご相談中のお客様で満枠となっております。 ありがたいことに、継続案件やリピート案件が増えており、早期にスケジュールが埋まる状況が続いています。 春〜初夏商戦、インバウンド需要、EC更新などを見据えている企業様は、ぜひお早めにご相談ください。 ■ 3〜5月は「チーム体制」で対応いたします 産休期間中の撮影は、全国約100名のフードカメラマンが在籍する 株式会社Light & Greenの撮影チームが担当いたします。 これは“代打”ではありません。 普段から私がディレクション設計を行い、実際に現場を共に動かしているメンバーです。 ・インバウンド向け色設計 ・売上導線を意識した構図 ・EC/デリバリー/広告用途別の撮り分け ・ブラン
笙子 太田
2月21日読了時間: 3分
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