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フード撮影は「食べる経験」で上達する〜 料理カメラマンが大切にしていること 〜

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

こんにちは。

フードカメラマンの太田笙子です。

突然ですが、みなさんは「おいしいものをたくさん食べている人は、料理写真がうまい」と聞いたら、どう思いますか?


「さすがにそれは関係ないでしょ」と思う方もいるかもしれません。


でも私は、撮影の現場を重ねるうちに、これはけっこう本当のことだと感じるようになりました。



料理を食べると、何がわかるのか

料理を実際に食べると、味・食感・香り・温度といった情報が一気に入ってきます。

これって、撮影の設計にじわじわ効いてくるんです。

たとえば、サクサクとした食感の料理なら、その「軽さ」や「歯ごたえ」が伝わるような写真を目指す必要があります。


一方、濃厚でリッチな料理なら、重厚感のある光と影の設計が合う。

つまり、「この料理はどう撮れば伝わるか」という方針が、食べた経験から自然と浮かび上がってくる感覚があります。


初めて見る料理ほど、差が出る

撮影の現場では、初めて目にする料理に出会うことも少なくありません。

そのとき、食経験の積み重ねがじわっと役立ちます。

「この見た目からすると、香ばしい風味があるはず」

「色みが淡いから、あっさりした口当たりかな」

こういう想像力は、これまでに食べてきた料理の記憶から来ています。


食べたことがない料理を撮るとき、料理の魅力をゼロから想像しなければならない。

これは意外と難しいことで、食の引き出しが多いほど、対応の幅が広がります。


フード撮影は、五感を使う仕事

料理写真は「視覚」で見るものですが、撮る側は五感をフル活用しています。

香り、温度、音、食感

これらを「写真の中でどう表現するか」を考えるのが、フードカメラマンの仕事の核心のひとつだと私は思っています。


そしてその表現の引き出しは、実際に食べた経験から来ることがほとんどです。

どれだけ技術があっても、料理への解像度が低ければ、写真の説得力は出しにくい。


食べることは、仕事を磨くこと

フードカメラマンにとって、食べることは単なる趣味ではありません。

「おいしいものを食べ、料理の背景や文化を知ること」

これは、撮影の感覚を養う行為でもあります。

だから私は、食べることが好きな人、食への好奇心がある人は、フード撮影に向いていると感じています。

もちろんカメラの技術は大前提ですが、それと同じくらい「食を知ろうとする姿勢」が大切だと思っています。




著者プロフィール

太田笙子(おおた しょうこ)|フードカメラマン 飲食店・食品メーカー・ECサイト向けの料理撮影・食品撮影を専門とする。国内外の食文化への関心を撮影の視点に活かしながら、食の魅力を伝える写真制作に取り組んでいる。

料理撮影・食品撮影・商品撮影のご相談は、お気軽にどうぞ。



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