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料理カメラマンは「食いしん坊」のほうが強い
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 今日は少し、私が仕事をするなかでずっと感じていることを書いてみます。 それは・・・料理カメラマンは"食いしん坊"のほうが強い ということ。 笑い話に聞こえるかもしれませんが、これは本気です。 むしろ、撮影の仕事を続けるほどに、そう確信しています。 料理の魅力に気づく力は、食べた記憶から来る 食べることが好きな人は、料理を見たとき、自然に「美味しそう」「食べたい」「あ、いい香りがしそう」と感じます。 この感覚、実はフード撮影においてとても重要なのです。 というのも、料理写真を見る人も、まったく同じように感じているから。 写真を撮る側と、写真を見る側が同じ感覚を持っているということは、撮影者がその感覚を持っていなければ、見ている人の気持ちには届きにくい。。 私はそう考えています。 研究の観点からも、食べ物の視覚情報が食欲に強く影響することは確認されています。 2023年のオックスフォード大学のCalifano & Spence(Food Quality and Pref
笙子 太田
12 時間前読了時間: 3分


フード撮影はカメラの知識だけでは足りない理由
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影についてお話しするとき、 よくこんな質問をいただきます。 「カメラの勉強をすれば、料理撮影はできるようになりますか?」 答えは、半分はYESで、半分はNOです。 カメラの知識はもちろん重要です。 しかし、フード撮影の世界ではそれだけでは足りません。 今日はその理由についてお話しします。 カメラの知識は「スタート地点」 料理カメラマンとして仕事をするためには、 ・露出 ・光 ・レンズ ・構図 といったカメラの基礎知識は必須です。 光の方向を変えるだけで料理の印象は大きく変わりますし、 レンズの選び方によっても料理の見え方は変わります。 しかし、フード撮影の現場では それ以上に重要な要素があります。 それが、 食の理解です。 フード撮影は「料理の知識」が必要 例えば料理撮影では、次のような判断をします。 ・この料理はどの皿が合うか ・どの角度が一番美味しそうか ・どこを主役にするか ・どの瞬間が一番美味しそうか これはカメラの知識だけでは判断できません。 料理
笙子 太田
1 日前読了時間: 2分


フード撮影は「食に興味がない人」でもできるのか
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマンの太田笙子です。 今日は、フード撮影の仕事をしているときに、時々考えることについて書いてみたいと思います。 それは、 「フード撮影は、食に興味がなくてもできるのか?」 というテーマです。 実は以前、ある方からこんな話を聞いたことがあります。 「僕は食に興味ないけど、フード撮影できましたよ」 その方は、元飲食チェーン店の社員の方で、店舗の写真などを撮影していた経験があるとのことでした。 その話を聞いたとき、私は 「なるほど、確かにそれはそうだな」と思う一方で、 「でも、私が思っているフード撮影とは少し違うかもしれない」 とも感じました。 今日はその理由について書いてみます。 「撮影できる」の定義は人によって違う まず最初に結論から言うと、 食に興味がなくても、フード撮影はできます。 カメラの知識があれば、 ・光を当てる ・構図を整える ・露出を合わせる ・ピントを合わせる こういった技術を使って、料理の写真を撮ることはできます。 つまり、 料理という被写体の「物撮り」 として考えれば、
笙子 太田
3 日前読了時間: 4分


料理を食べないフードカメラマンはあり得るのか〜 フード撮影の現場から考える 〜
こんにちは。 料理撮影・食品撮影を専門にしているフードカメラマン、太田笙子です。 フード撮影の仕事をしていると、時々こんな話題になります。 「フードカメラマンって、撮影している料理を全部食べるんですか?」 実際のところ、撮影現場では料理を食べることもあれば、食べないこともあります。 撮影用に作られた料理は時間が経っていたり、撮影のために触れていることも多いからです。 ですが、ここで考えたいのはもっと根本的な話です。 そもそも、料理を食べないフードカメラマンは成立するのでしょうか。 今日は、料理撮影の現場から感じていることを書いてみたいと思います。 フード撮影は「見た目だけの仕事」ではない 料理撮影というと、 ・光を整える ・構図を作る ・綺麗に盛り付ける という「見た目」の仕事だと思われがちです。 確かにそれは間違いではありません。 しかし、実際のフード撮影では、 料理そのものを理解していないと判断できないことがたくさんあります。 例えば、 ・この料理は温かい料理なのか ・油の艶はどの程度が自然か ・湯気を入れるべきか ・この角度はシェフの意図と
笙子 太田
4 日前読了時間: 3分


料理写真はなぜ「色」で美味しさが変わるのか〜フードカメラマンが色を設計する理由〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真では、色がとても重要です。 同じ料理でも、 ・美味しそうに見える色 ・食欲が湧かない色 があります。 これは単なる好みではなく、 人間の心理と深く関係しています。 今日は、料理写真における色の重要性についてお話しします。 人は色で味を想像する 料理写真を見るとき、人は ・赤 ・黄色 ・茶色 ・緑 といった色から、味を想像します。 例えば 赤やオレンジは食欲を刺激する色 と言われています。 一方で ・灰色 ・くすんだ色 は、食欲を下げることがあります。 そのため料理撮影では、 色の見え方をとても大切にします。 光で色は変わる 料理の色は、光によって変わります。 例えば ・暖色の光 ・自然光 ・白い光 によって、料理の印象が変わります。 フード撮影では、 ・ホワイトバランス ・光の色温度 などを調整して 料理が美味しそうに見える色を作ります。 背景の色も重要 料理の色だけでなく、 背景の色も大切です。 例えば ・白背景は清潔感 ・黒背景は高級感 ・木の背景は温かみ..
笙子 太田
5 日前読了時間: 2分


料理写真はなぜ「余白」が必要なのか〜フードカメラマンが大切にする“見えない要素”〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真というと、 料理を大きく見せること が重要だと思われがちです。 もちろんそれも大切ですが、 料理撮影ではもう一つ重要な要素があります。 それが 余白 です。 今日は、料理写真における余白の役割についてお話しします。 余白は料理を引き立てる 料理写真でよくある失敗が、 情報が多すぎる写真 です。 例えば ・皿が多すぎる ・小物が多すぎる ・背景がうるさい こうした写真では、料理が主役になりません。 余白があると、 視線は自然に料理に向かいます。 つまり余白は 料理を引き立てる空間 なのです。 余白は高級感を作る 高級レストランの料理写真を見ると、 余白が多いことに気づくと思います。 これは偶然ではありません。 余白は ・落ち着き ・上品さ ・洗練 といった印象を生みます。 逆に余白がない写真は、 ・カジュアル ・量販 ・雑多 な印象になりやすいです。 料理撮影では、 ブランドイメージに合わせて余白を設計します。 日本の美意識と余白 余白は、日本の美意識とも深く関係し
笙子 太田
6 日前読了時間: 2分


海外と日本で料理写真はどう違うのか〜フードカメラマンが感じるビジュアル文化の違い〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真は、国によって 見せ方の文化が大きく違います。 日本で美しいと感じる写真が、 海外では「魅力が弱い」 と感じられることもあります。 今日は、日本と海外の料理写真の違いについてお話しします。 日本の料理写真の特徴 日本の料理写真は ・繊細 ・調和 ・余白 を大切にする傾向があります。 例えば ・器と料理のバランス ・落ち着いた色 ・整った配置 こうした要素は、日本の美意識と深く関係しています。 海外の料理写真の特徴 海外の料理写真では、 インパクト が重視されることが多いです。 例えば ・料理を大きく写す ・コントラストの強い光 ・人のリアクション などです。 海外の広告では 一瞬で伝わる写真 が好まれる傾向があります。 インバウンド向け写真は翻訳 インバウンド向けの料理撮影では、 日本の美意識だけ では魅力が伝わらないことがあります。 そのため ・量感 ・シズル感 ・明るさ を強めることがあります。 料理写真は 文化の翻訳 でもあるのです。 料理撮影・食品撮影・商
笙子 太田
4月19日読了時間: 1分


料理写真はなぜ「人の手」を入れると強くなるのか〜フードカメラマンが“人の気配”を大切にする理由
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真を見るとき、 つい料理そのものに目がいきます。 ですが、料理撮影では 料理だけを写す写真よりも 人の気配がある写真 のほうが強くなることが多いです。 その代表的な要素が 人の手 です。 今日は、料理写真に人の手を入れる理由についてお話しします。 料理は「体験」 料理は、ただの物ではありません。 ・箸でつまむ ・フォークで切る ・スプーンですくう こうした動作を通して体験されるものです。 そのため料理写真でも、 食べる動作 が入ると 写真は一気にリアルになります。 人の手があるとサイズ感が伝わる 料理写真で難しいのが サイズ感 です。 料理だけを写すと、 ・量が多いのか ・小皿なのか が分かりにくいことがあります。 そこに人の手が入ると、 料理の大きさや量が 自然に伝わります。 海外向け写真では特に効果的 インバウンド向けの料理写真では、 ・箸を持つ手 ・料理を取り分ける手 ・乾杯の瞬間 などの写真がよく使われます。 これは、 食体験を想像しやすくする ためです。
笙子 太田
4月14日読了時間: 2分


料理写真はなぜ「背景」が重要なのか〜フードカメラマンが最初に考える“料理以外の要素”〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真というと、多くの方は 「料理をどう撮るか」に意識が向きます。 もちろん料理そのものは主役ですが、 実は料理撮影の現場では 背景の設計 が非常に重要になります。 同じ料理でも、背景が変わるだけで 写真の印象は大きく変わるからです。 今日は、料理写真において背景が重要な理由についてお話しします。 背景は料理の「価格帯」を決める 料理写真の背景は、 料理の印象だけでなく 価格帯 まで決めてしまうことがあります。 例えば同じパスタでも ・プラスチックのテーブル ・雑多な背景 では、カジュアルな印象になります。 一方で ・木のテーブル ・リネンの布 ・落ち着いた色 などの背景を使うと、料理は一気に レストラン料理の印象 になります。 料理カメラマンやフードカメラマンは、 料理の価格帯やブランドイメージに合わせて 背景を選びます。 背景は料理を引き立てる 料理写真では、 主役は料理 です。 背景が強すぎると、 料理よりも背景が目立ってしまいます。 例えば ・派手すぎる色 ・柄
笙子 太田
4月13日読了時間: 2分


料理撮影でプロが最初に決める5つのこと〜フードカメラマンが撮影前に設計しているポイント〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理撮影というと、 「カメラで料理を撮る仕事」 と思われることが多いのですが、 実際には 撮影前の設計 がとても重要です。 料理カメラマンやフードカメラマンは、 撮影を始める前にいくつかのポイントを決めています。 今日はその中でも、特に重要な 5つのポイントをご紹介します。 ① 誰に向けた写真なのか 最初に決めるのは ターゲット です。 例えば ・日本人向け ・インバウンド向け ・SNS向け ・広告向け ターゲットが違うと、 ・色 ・構図 ・演出 も変わります。 ② 光の方向 料理写真では 光 が非常に重要です。 ・左から光 ・逆光 ・柔らかい光 など、料理ごとに最適な光を決めます。 ③ 構図 料理撮影では、 ・真上 ・斜め ・寄り など、構図によって写真の印象が変わります。 料理の特徴に合わせて構図を設計します。 ④ 背景と小物 料理写真では、 ・器 ・カトラリー ・布 ・テーブル素材 などの要素も重要です。 背景によって ・高級感 ・カジュアル感 が変わります。 ⑤
笙子 太田
4月12日読了時間: 2分


料理写真で「食べたくなる構図」とは〜フードカメラマンが考える見せ方の設計〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真を見ていて、 「すごく食べたくなる写真」と「綺麗だけど食欲が湧かない写真」 があります。 その違いのひとつが 構図 です。 料理撮影では、構図によって料理の印象が大きく変わります。 今日は、フードカメラマンがよく使う 「食べたくなる構図」の考え方を紹介します。 構図① 寄る構図 料理写真では、 料理が主役 です。 そのため、料理が小さく見える写真は満足感が伝わりにくくなります。 海外のレストラン広告を見ると、多くの場合料理が画面いっぱいに写っています。 これは ・量感 ・満足感 ・質感 を伝えるためです。 構図② 食べる瞬間 食欲を刺激する写真には、多くの場合 動き があります。 例えば ・フォークが入る瞬間 ・スプーンですくう瞬間 ・チーズが伸びる瞬間 こうした動きが入ると、写真は単なる静物ではなく 食体験 になります。 構図③ 奥行き 料理写真では、 奥行き があると立体感が生まれます。 例えば ・前ボケ ・背景の料理 ・テーブルの奥行き こうした要素があると
笙子 太田
4月11日読了時間: 2分


料理写真はなぜ「シズル感」が重要なのか〜フードカメラマンが美味しさを写真で伝える理由〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理写真の世界では、よく使われる言葉があります。 「シズル感」 聞いたことがある方も多いかもしれません。 シズル感とは、簡単に言えば「食欲を刺激する視覚的な要素」のことです。 料理撮影では、このシズル感をどう作るかが写真の完成度を大きく左右します。 シズル感とは何か 料理写真で言うシズル感とは、 ・湯気 ・艶 ・溶けかけ ・肉汁 ・油の輝き など、 「今まさに美味しい瞬間」 を感じさせる視覚情報です。 例えば ・焼きたてのハンバーグから出る肉汁 ・溶けかけたチーズ ・照りのあるタレ こうした要素を見ると、人は自然と 「食べたい」 と感じます。 人は味を“視覚”で想像している 料理写真では味そのものは伝えられません。 香りも、温度も、食感も、 写真から直接感じることはできません。 それでも人は写真を見て 「美味しそう」 と判断します。 これは、 視覚情報から味を想像している からです。 料理カメラマンやフードカメラマンの仕事は、 この想像を引き出すビジュアルを設計することで
笙子 太田
4月10日読了時間: 2分


飲食店の写真、プロに頼むべきタイミング〜フードカメラマンに依頼するベストな時期〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 飲食店のオーナーの方から、よくこんな質問をいただきます。 「写真って、どのタイミングでプロに頼むべきですか?」 実は、料理撮影を依頼するベストなタイミングはいくつかあります。 今日は、料理カメラマンとしておすすめする 3つのタイミングをご紹介します。 タイミング① 新メニューを作ったとき 新メニューを作ったときは、料理撮影をする良いタイミングです。 理由はシンプルで、写真がなければ伝わらないからです。 特に ・SNS ・グルメサイト ・メニューでは写真が非常に重要です。 新しい料理ほど、写真の影響は大きくなります。 タイミング② 客層を変えたいとき 例えば ・インバウンド客を増やしたい ・客単価を上げたい ・若い客層を増やしたい こうした場合、写真を変えることが効果的なケースがあります。 写真は ・店の雰囲気 ・価格帯 ・体験 を表現する要素だからです。 タイミング③ 売上が伸び悩んでいるとき 料理の味には自信があるのに、 ・予約が増えない ・SNSの反応が弱い ・ECが
笙子 太田
4月9日読了時間: 2分
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