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売れる洋菓子ブランド写真の作り方— 商品撮影で売上が変わる理由 —
新しく洋菓子ブランドを立ち上げるとき、多くの方が最初に悩むのが「写真」です。 パッケージもこだわった。 味にも自信がある。でも、ECサイトやSNSに掲載したときに 「なぜか売れない」 そんなケースは少なくありません。 実は洋菓子ブランドの場合、 写真の設計によって売上は大きく変わります。 私はフードカメラマンとして、レストランの料理撮影、食品撮影、ECの商品撮影などを1000件以上経験してきましたが、その中で感じるのは、 売れる写真には共通する構造がある ということです。 ①「美味しそう」だけでは足りない 洋菓子の写真というと、まず思い浮かぶのは シズル感、艶、断面 など、「美味しそうに見える写真」だと思います。 もちろんこれはとても重要です。 しかしブランドとして販売する場合、それだけでは弱いことが多いのです。 なぜなら洋菓子は ・ギフト ・自分へのご褒美 ・特別な日のスイーツ など、 感情と一緒に購入される商品 だからです。 つまり、 「美味しそう」 だけではなく 「このブランド好きかも」 と思わせる写真が必要になります。 ②ブランドの世界観
笙子 太田
19 時間前読了時間: 3分


フードカメラマンとは|料理撮影のプロの仕事
レストランのメニュー写真。食品メーカーの広告。ECサイトの商品ページ。 私たちが日常的に目にしている「食べ物の写真」の多くは、フードカメラマン(料理カメラマン)によって撮影されています。 スマートフォンでも綺麗な写真が撮れる時代になりました。 それでも、レストランや食品ブランドがプロのカメラマンに依頼する理由があります。 なぜなら料理写真は、 ただ撮るだけでは魅力が伝わらない からです。 光、温度感、質感、器、スタイリング、さらには文化的背景まで。 料理撮影は、さまざまな要素を設計してはじめて完成します。 この記事では、 フードカメラマンとはどんな仕事なのか を、料理撮影の現場の視点から解説します。 フードカメラマンとは フードカメラマンとは、 料理・食品・食に関わるビジュアルを専門に撮影するカメラマン のことです。 料理撮影は一般的な商品撮影とは大きく異なります。 例えば、フード撮影では次のような要素を考えながら撮影します。 ・料理を最も美味しそうに見せる光の設計 ・温度や香りまで感じさせる表現 ・食文化やブランドの世界観の理解 ・料理人やブラ
笙子 太田
4 日前読了時間: 6分


インバウンド向けヘルシー料理の色設計— 国別NGカラーと心理背景 —
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、健康志向の食品やレストランの撮影依頼が増えています。 グルテンフリー、ビーガン料理、低糖質スイーツ、高タンパクメニューなど、いわゆる“ヘルシー系メニュー”です。 ただ、インバウンド向けの撮影で意外と見落とされがちなのが 色設計(カラー設計) です。 料理写真は「美味しそう」に見えれば良い、と思われがちですが、実は国や文化によって 好まれる色や避けられる色 がかなり違います。 私がセミナーなどでお話ししている「世界に伝わるビジュアル戦略」でも触れているのですが、写真の色は文化によって意味が変わることがあります。 今日は、ヘルシー料理をインバウンド向けに撮影する際に意識している 国別の色設計と心理背景 についてお話しします。 アメリカ:明快で力強い色 アメリカ市場では、 はっきりした色 が好まれる傾向があります。 例えば、 ・鮮やかなグリーン ・明るい赤 ・白とのコントラスト ・彩度の高い色 アメリカの広告文化は、 明確・ポジティブ・力強い という特徴があります。 そのためヘ
笙子 太田
3月15日読了時間: 4分


ヘルシー食品こそ「人の手」を入れるべき理由— なぜ物撮りでは弱いのか —
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 健康志向の食品、いわゆる「ヘルシー食品」の撮影をしていると、よくご相談いただくのが 「商品をきれいに撮ってほしい」 というご要望です。 もちろん、食品撮影や商品撮影では、商品単体の写真(いわゆる物撮り)はとても重要です。 ECサイトでは特に、形やサイズ、内容量などを正確に伝えるカットが必要になります。 ただ、ヘルシー食品に関しては、 物撮りだけでは弱い と感じることが多いのです。 今日は、料理カメラマンとして撮影の現場で強く感じている ヘルシー食品に「人の手」を入れる理由 についてお話しします。 ヘルシー食品は「体験」を売っている まず大前提として、ヘルシー食品は 単なる食品ではなく、 ライフスタイル を売っています。 例えば、 ・高タンパク食品 ・グルテンフリー ・ビーガン料理 ・低糖質スイーツ これらはすべて 「健康的な生活」 という体験とセットで選ばれています。 つまり、 食べた後の自分の状態 まで含めて商品価値があるのです。 ところが、商品単体の写真だけでは ・どんなシ
笙子 太田
3月13日読了時間: 4分


グルテンフリーは「アレルギー対応」だけでは売れない— 海外市場では“選択肢のひとつ” —
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、 グルテンフリー食品の料理撮影・商品撮影のご相談 が増えています。 米粉スイーツ、グルテンフリーパン、グルテンフリーラーメン、ビーガンスイーツなど、ジャンルはさまざまです。 ただ、撮影のご相談を受ける中でよく感じることがあります。 それは、 「グルテンフリー=アレルギー対応」だけで表現されていることが多い ということです。 もちろん、アレルギー対応はとても重要な価値です。 しかし海外市場では、グルテンフリーはもう少し違う意味を持っています。 今日は、越境ECやインバウンド向けの食品撮影を行う中で感じている グルテンフリー商品の見せ方の違い についてお話ししたいと思います。 日本のグルテンフリーは「配慮型マーケティング」 日本では、グルテンフリー商品は ・小麦アレルギー対応 ・体質に合わない人向け ・健康に配慮した食品 という文脈で紹介されることが多いです。 つまり、 「困っている人のための食品」 という位置づけになりやすい。 そのため、写真やパッケージも ・シンプル ・機
笙子 太田
3月8日読了時間: 4分


高タンパク商品が「ストイック」に見えてしまう理由― 海外では“ご褒美食”に変換されている ―
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、プロテインスイーツや高タンパク弁当、植物性プロテイン食品など、 高タンパク食品の撮影依頼 がとても増えています。 スポーツブランド、フィットネスジム、ECブランド、冷凍宅配食など、ジャンルはさまざまですが、実際に撮影の現場でよく感じることがあります。 それは、 高タンパク食品が「ストイック」に見えすぎている ということです。 つまり、 「頑張っている人が食べるもの」 「努力のために我慢して食べるもの」 という印象になってしまっているケースが少なくありません。 でも海外では、この見せ方が少し違います。 日本:努力・我慢の文脈 日本では高タンパク食品というと、 筋トレ・ダイエット・食事制限・減量 というイメージが強い傾向があります。 そのため写真も、 黒背景・ストイックなトーン・無機質な構図 になりやすい。 確かにスポーツの世界観としては正しい場合もあります。 ただし、この見せ方は 市場を狭くしてしまうこともある のです。 海外:自己投資・ウェルネスの文脈 海外では高タンパク
笙子 太田
3月6日読了時間: 4分


なぜフード撮影では「左から光を当てる」のか?〜キーライト(メインライト)が左にある理由 〜
フードカメラマンとして撮影をしていると、よく聞かれる質問があります。 「どうして光は左から当てることが多いんですか?」 実はこれ、なんとなくの慣習ではありません。 視線の動き、文化的背景、そして“美味しそう”の感じ方に、きちんと理由があります。 今日はそのお話を、少し深く掘り下げてみたいと思います。 1. 人は“左から右”へ視線を動かす生き物 日本語も英語も、基本的には左から右へ読む文化です。 そのため、多くの人の視線は「左→右」へ自然に流れます。 光が左から入ると、視線の流れと光の流れが一致する。 すると、写真の中に“自然な立体感”が生まれます。 逆に右から強い光を当てると、どこか違和感を覚えることがあります。 これは単なる感覚論ではなく、広告や視線解析の分野でも知られている視線動線の基本原理です。 2. 絵画の歴史も「左光」が多い 例えば、17世紀の絵画。 ヨハネス・フェルメールやレンブラント・ファン・レインの作品を見てみると、多くが左側からの自然光で描かれています。 理由はシンプルで、画家が右利きの場合、左に窓があったほうが描きやすかったか
笙子 太田
2月26日読了時間: 3分


ヘルシー食品の撮影は「制限」ではなく「価値」を写すことから始まる
最近、グルテンフリーやビーガン、ベジタリアン、低糖質、高タンパクといった“ヘルシー系食品”の撮影依頼が本当に増えています。 健康志向の高まりは感覚ではなく、数字でも明確です。 観光庁が2024年に公表した「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日旅行者の関心項目の中で「日本食を食べること」は依然として上位に位置し、食の選択基準に“健康配慮”を重視する傾向も見られます(出典:観光庁 2024年 訪日外国人消費動向調査)。 つまり今、「健康」は選ばれる理由になっている。 でもここで、ひとつ 大きな落とし穴 があります。 ヘルシー=地味、に見えてしまう写真がとても多いのです。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマンとして、今日は私が現場で意識している“ヘルシー食品撮影のコツ”をお話しします。 ① 「制限食」に見せないことが最重要 グルテンフリー、低糖質、高タンパク・・・ これらは本来「制限」ではなく「付加価値」です。 しかし撮り方を間違えると、「我慢して食べる食事」に見えてしまいます。 海外市場では特に、ヘルシー=ポジティブ・アクティブ・自己投資と
笙子 太田
2月25日読了時間: 4分


撮影体制についてのお知らせ|産休期間中も、撮影は止まりません
いつも撮影のご相談をいただき、誠にありがとうございます! 私事ではございますが、3月末に出産を予定しております。 そのため、3月上旬〜5月末まで産休をいただきます。 しかし、 Light & Greenの撮影は、この期間も止まりません。 ■ 2月の撮影枠と今後の撮影撮影ご相談について 現在、2月中の撮影枠は既存のお客様・現在ご相談中のお客様で満枠となっております。 ありがたいことに、継続案件やリピート案件が増えており、早期にスケジュールが埋まる状況が続いています。 春〜初夏商戦、インバウンド需要、EC更新などを見据えている企業様は、ぜひお早めにご相談ください。 ■ 3〜5月は「チーム体制」で対応いたします 産休期間中の撮影は、全国約100名のフードカメラマンが在籍する 株式会社Light & Greenの撮影チームが担当いたします。 これは“代打”ではありません。 普段から私がディレクション設計を行い、実際に現場を共に動かしているメンバーです。 ・インバウンド向け色設計 ・売上導線を意識した構図 ・EC/デリバリー/広告用途別の撮り分け ・ブラン
笙子 太田
2月21日読了時間: 3分


海外ECで売れるキッチンツール写真は「工程」と「完成」で決まる
海外向けのキッチンツール撮影では、 商品単体の美しさだけでは、正直足りません。 「どんな道具なのか」だけでなく、 どう使われ、どんな結果が得られるのか まで伝わって、はじめて購入判断につながります。 今回は、ハート型のケーキ型を例に、海外ECで“選ばれる写真設計”についてご紹介します。 今回の撮影で求められた3つのカット 今回お客様からご依頼いただいた内容は、以下の3点でした。 商品単体の撮影 製造途中の工程撮影(生地を流す・焼き上がりなど) 完成イメージの撮影 一見すると「カット数が多い」ように見えますが、海外ECではこの構成がとても理にかなっています。 海外ECでは「どう使うか」が購入判断になる 海外ユーザーは、日本のように説明文をじっくり読んでくれるとは限りません。 写真を見た瞬間に、 失敗しなさそうか 自分にも作れそうか どんな完成形になるのか この3点が直感的に伝わらなければ、その時点で候補から外れてしまいます。 だからこそ今回の撮影では、 「型 → 工程 → 完成」 という流れを、写真だけで理解できる構成を重視しました。...
笙子 太田
2月14日読了時間: 2分


1台のクリスマスケーキで「5用途」使える写真設計― 撮影は“コスト”ではなく、“回収できる投資” ―
「クリスマスケーキの撮影、1回で終わってしまうのがもったいない」 これは、パティスリーや食品メーカーの担当者さんから、よく聞く本音です。 実はここ、 写真設計の考え方ひとつで大きく変わります。 プロの現場では、 「この写真はどこで、どう使われるか」 を 撮影前から分解して設計 します。 今日は、 1台のクリスマスケーキを、5つの用途に展開する写真設計 を具体的にお伝えします。 なぜ「使い回せない写真」が多いのか? 理由はシンプルで、最初から“1用途しか想定していない”からです。 ・EC用に撮ったらSNSで使いにくい ・SNS向けに寄りすぎて、広告に使えない ・海外用にすると、日本向けに合わない これは撮影技術の問題ではなく、 設計段階の不足 で起きています。 用途① ECトップ用|一瞬で価値が伝わる「顔」 ECトップで求められるのは、 説明力より「第一印象」 。 ・全体像が分かる ・サイズ感が想像できる ・高級感・季節感がある このカットは、「きれい」より“選ばれる雰囲気”を優先します。 ここが弱いと、他の写真が良くてもスクロールされません。 用
笙子 太田
2月7日読了時間: 3分


高価格帯チョコレートが「この値段でも買われる」写真の条件
高価格帯のチョコレートを扱っている方から、こんな相談を受けることがあります。 「原材料も製法も一流です。でも、写真を見ると“この値段?”と思われそうで不安で…」 実はこれ、とてもよくある悩みです。そして多くの場合、問題は 商品ではなく写真 にあります。 高級チョコレートが「高いから売れない」のではなく、写真が“その値段を肯定していない”だけ、というケースは本当に多いです。 まず前提:写真は「値段の理由」を説明する役割を持つ ECでも海外向けでも、チョコレート写真は単なるビジュアルではありません。 写真は、「なぜこの値段なのか?」を言葉なしで説明する装置です。 逆に言えば、その説明ができていない写真は、どんなに良い商品でも「高い」と判断されます。 条件①「量」を見せすぎない 高価格帯チョコレートで、いちばんやってはいけないのが 全部見せる構図 です。 ・箱を開けた全体 ・粒数が一目でわかる ・情報量が多い写真 これらは、無意識に「コスパ思考」を刺激します。 高級チョコレートで大切なのは、 「どれだけ入っているか」より 「一粒にどれだけ価値があるか」
笙子 太田
1月28日読了時間: 3分


EC用とSNS用で変えるチョコレート写真トーン
チョコレートの商品撮影で、とてもよく聞かれる質問があります。 「この写真、ECにもSNSにも使えますよね?」 結論から言うと、 使えます。でも、同じトーンが最適とは限りません。 ECとSNSでは、写真に求められている役割がまったく違うからです。 まず大前提:ECとSNSは“判断のスピード”が違う ECの写真は、 購入判断のための写真 。 SNSの写真は、 止まってもらうための写真 。 この違いを理解せずに同じトーンで撮影・編集すると、どちらも中途半端になります。 EC用チョコレート写真|「迷わせない」トーン設計 EC向け撮影イメージ EC用のチョコレート写真で最優先すべきなのは、 安心して買えること 。 具体的には、 ・色味が安定している ・形が正確に見える ・質感が誤解なく伝わる このため、EC用では トーンは比較的ニュートラル に設計します。 ・コントラストは強すぎない ・影はコントロールする ・色温度はブレさせない 「おしゃれ」よりも「間違いがない」。 ECでは、写真が強すぎると「実物と違いそう」という不安を生みます。 特にチョコレートは、
笙子 太田
1月18日読了時間: 3分


海外ECで売れるチョコレート写真のトーン比較
海外ECでチョコレートを販売する場合、多くの方が最初につまずくのが、 「きれいに撮っているのに、なぜか売れない」 という壁です。 実はこれ、味や価格の問題ではなく 写真のトーンが市場と合っていない ことがほとんど。 海外ECでは、写真は「説明」ではなく 判断材料そのもの になります。 結論:海外ECでは「中間トーン」は弱い 日本向け商品撮影でよく使われる・明るすぎない・暗すぎない・やわらかい中間トーン この写真、海外ECではかなり不利になるケースが多いです。 理由はシンプルで、 EC画面では写真が ・小さく表示される ・強い光環境で見られる ・比較される から。 中間トーンは、リアルでは上品でもEC画面では「印象が残らない」。 海外ECで売れるチョコレート写真は、 意図的にトーンを振り切っています。 パターン① 暗め・コントラスト強|高価格帯・アメリカ向け アメリカ向け撮影イメージ アメリカ向けECで強いのが、 暗め × コントラスト強 のトーン。 ・背景はダークブラウン〜ブラック ・チョコレートのツヤをしっかり出す ・影を恐れない...
笙子 太田
1月16日読了時間: 3分


点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”〜「評価は高いのに選ばれない店」で起きていること〜
「星3.6あるのに、全然予約が入らないんです」 これは、私が撮影の相談を受ける中で、本当によく聞く言葉です。 正直に言います。 食べログでは、点数は“最後の確認項目”であって、最初の判断材料ではありません。 むしろ多くのユーザーは、「点数が低すぎないか」をざっくり確認したあと、 写真で行く・行かないを決めている 。 これが実態です。 星3.5以上が並ぶ世界で、何が差を生んでいるのか 今の食べログは、正直に言って 星3.5以上の店がゴロゴロ並ぶ世界 です。 ユーザー側の感覚はこうです。 「3.2はちょっと不安」 「3.5以上なら、あとは好み」 つまり、 3.5を超えた瞬間からは“点数による差”はほぼ消える。 では、何で選ばれているのか。 答えはシンプルで、 写真です。 ・美味しそうか ・自分が行くイメージができるか ・なんとなく安心できるか この「なんとなく」の正体が、写真です。 レビューを読む人は、実は少数派 オーナーさんが一生懸命読んでいるレビュー。 実は、 ほとんどのユーザーはそこまで読んでいません。 行動を分解すると、こうなります。 一覧で
笙子 太田
1月15日読了時間: 3分


フードカメラマンが語る「ケーキ撮影は準備が9割」
「撮影当日は、何時間くらいかかりますか?」 ケーキ撮影のご相談で、よく聞かれる質問です。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、 正直にお答えするとこうなります。 ケーキ撮影は、当日より“前”が一番大事です。 なぜなら、シャッターを切る頃には勝負はほぼ決まっているから。 ケーキ撮影は「やり直しがきかない」 ケーキは、撮影においてとてもシビアな被写体です。 ・一度切ったら戻らない ・時間が経つほど崩れる ・温度で表情が変わる つまり、 撮影中に考えている余裕がない 。 だからこそ、準備段階でどれだけ詰めているかがそのまま写真のクオリティになります。 準備① 何のための写真かを決める まず最初にやるのは、「どう撮るか」ではありません。 「どこで使うか」 を決めます。 ・ECの商品ページ ・海外向けLP ・SNS ・ギフトカタログ 用途が違えば、必要な写真も切り方も優先順位も変わります。 ここが曖昧なまま進むと、「きれいだけど使えない写真」になります。 準備② 切り方は、撮影前に決まっている ケーキ撮影で一番の分岐点
笙子 太田
1月14日読了時間: 3分


インバウンド向けケーキ写真で日本人がやりがちな失敗
「日本では評判がいいんです」 「味も素材も、かなり評価されています」 それなのに、海外向けECやインバウンド集客では反応がいまひとつ。 ケーキ撮影の相談で、このケースは本当に多いです。 結論から言うと、 ケーキ自体の問題ではないことがほとんど 。 問題は、 日本人の“美味しそう”と、海外の“美味しそう”が違う ことにあります。 今日は、フードカメラマンとしてインバウンド向け・海外向けのケーキ撮影をしてきた中で日本人がやりがちな失敗をまとめます。 失敗① 控えめすぎる色味で「味が弱そう」に見える 日本では、 ・淡い色 ・やさしいトーン ・白っぽい背景 これが「上品」「洗練」のイメージにつながります。 でも海外では、 色が薄い=味も薄そう と受け取られることが少なくありません。 特にケーキの場合、 ・スポンジが白すぎる ・クリームの色が飛んでいる ・全体が同系色すぎる こうなると、「美味しそう」より「物足りなさ」が先に立ちます。 インバウンド向けでは、 日本向けより コントラストを少しだけ強める これがとても重要です。 失敗② 余白を取りすぎて「情報
笙子 太田
1月12日読了時間: 4分


「ケーキは切ればいい」は間違い。“切り方”で売上が変わる話
ケーキ撮影の打ち合わせで、とてもよく聞く言葉があります。 「断面が見えたほうがいいですよね?じゃあ、切った写真を撮りましょう」 一見、正解のように聞こえます。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンの立場から言うと、 これは半分だけ正解 です。 なぜなら、 ケーキは“切ったかどうか”ではなく、“どう切ったか”で評価が変わる から。 断面写真は「万能」ではない たしかに、断面写真は目を引きます。 層、クリーム量、スポンジのきめ。情報が一気に伝わる。 だからこそ、 切り方を間違えると、マイナスも一気に伝わる のがケーキです。 ・層がズレて見える ・クリームがはみ出している ・フルーツの配置が偏っている 味は一切変わっていなくても、 写真では「雑」「量が少なそう」「安っぽい」という印象に変換されてしまいます。 売れる断面/売れない断面の違い 売れる断面には、共通点があります。 ・中心を正確に捉えている ・層の厚みが均等に見える ・断面に“余白”がある 逆に、売れない断面はこうです。 ・少し端に寄っている ・情報が詰まりすぎて
笙子 太田
1月10日読了時間: 3分


自分で撮る?プロに頼む?ケーキ撮影で迷ったときの分かれ道
「できれば自分で撮りたいんです」 「でも、プロに頼んだほうがいいのか迷っています」 ケーキ撮影のご相談で、この段階の方はとても多いです。 結論から言うと、 自分で撮っていいケース と 最初からプロに任せたほうがいいケース は、 はっきり分かれます。 今日は、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしてきたフードカメラマンの立場から、その分かれ道を整理してみます。 ◻︎自分で撮っても問題ないケース まずは、自社撮影・セルフ撮影が向いているケースから。 ・テスト販売・試作品段階 商品を本格的に売る前、反応を見るための仮写真であれば、 スマホや簡易撮影でも問題ありません。 ・社内資料・開発用 味や構成を共有するための記録写真なら、 「美味しそう」に見せる必要はありません。 ・価格帯が低く、量で勝負する商品 多少ラフでも「分かりやすさ」が優先される場合は、 自社撮影が合理的なこともあります。 この場合、完璧さよりスピードを重視する判断はとても正しいです。 ◻︎自分で撮ると“急に難しくなる”瞬間 ただし、次の条件が1つでも当てはまると、一気に難易度が上がります
笙子 太田
1月8日読了時間: 3分


点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 皆さんは外食先を探すとき、何を一番の決め手にしていますか? 「まずは食べログの点数をチェックする」という方は多いはず。 かつては「3.5以上なら間違いない」と言われた時代もありましたが、今の時代、ユーザーの目はもっとシビアで、もっと「直感的」になっています。 実は今、 「点数が高いのに選ばれない店」と 「点数はそこそこでも予約が埋まる店」の境界線は、 間違いなく「写真の質」にある と言っても過言ではありません。 今回は、2026年現在の最新データと私の料理カメラマンとしての視点を交えながら、食べログユーザーの“本音の選び方”について紐解いていきたいと思います。 1. 「星3.5以上」が並ぶ中で、最後の一押しになるのは何か? 今の飲食店選びにおいて、点数はあくまで「最低条件」のフィルターに過ぎません。 特に客単価が8,000円を超えるような高価格帯のレストランを探しているユーザーにとって、3.5点や3.7点といったスコアは、もはや「並んでいて当たり前」の状態です。 では、似たような高得点の店が並んでいる
笙子 太田
1月7日読了時間: 5分
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