ケーキは「箱のまま冷蔵庫保存」はNG〜美味しさも、写真映えも、静かに壊れていく話〜
- 笙子 太田
- 1月20日
- 読了時間: 3分
こんにちは。
フードカメラマンの 太田笙子 です。
ケーキ撮影の現場や、撮影後のやり取りで、実はとても多いのがこの一言。
「とりあえず、箱のまま冷蔵庫に入れておきました」
……これ、かなりの確率でNG です。
なぜなら、ケーキは“箱のまま冷蔵庫”に入れた瞬間から、劣化が始まる から。
味だけでなく、見た目=写真映えにも、はっきり影響します。
今日は、
・なぜ箱保存がダメなのか
・何が起きているのか
・撮影目線で見る「致命的ポイント」
を、できるだけわかりやすくお話しします。
なぜ「箱のまま冷蔵庫」がダメなのか?
理由はシンプルで、冷蔵庫の中は“乾燥と匂い”の世界だから。
ケーキの箱は
・通気性がある
・密閉されていない
・紙製で湿度を吸う
この3点セット。
つまり冷蔵庫に入れると、
生クリームの水分が一気に抜ける
表面が乾き、ヒビ・粉ふきが起きる
冷蔵庫内の匂い(キムチ・惣菜・玉ねぎ…)を吸う
という静かな地獄が始まります。
フードカメラマン的に「一発でわかる劣化サイン」
撮影していると、箱保存されたケーキはすぐ分かります。
クリームのツヤが消えている
表面がマットで粉っぽい
ナッペ(塗り)がもろく、触ると崩れる
フルーツがくすんだ色になっている
これ、レタッチでどうにかなると思われがちですが、
物理的に水分が抜けた状態は、ほぼ戻りません。
写真は正直です。
なぜ写真にすると「美味しくなさそう」になるのか?
人はケーキを見るとき、無意識に
光の反射(=ツヤ)
表面のなめらかさ
しっとり感
を「美味しさ」として判断しています。
箱保存で乾燥したケーキは、
この判断材料がすべて消える。
だから
「ちゃんと作ってるのに、なんか美味しそうに見えない」
という現象が起きるんです。
正しい保存方法(撮影前提の場合)
撮影や販売用を想定するなら、最低限これだけは守ってほしいです。
正解はこれ
箱から出す
ケーキ全体をドーム or ラップ+密閉容器で覆う
冷蔵庫内の風が直接当たらない場所へ
特にラップは“ふんわり”が重要。
ピタッと密着させると、今度はクリームが潰れます。
飲食店・パティスリーさんにとっての落とし穴
これは撮影だけの話ではありません。
テイクアウト後の保存
翌日の商品撮影
EC用撮影
すべてに共通して言えるのが、
「保存の雑さは、写真でバレる」ということ。
そして写真が微妙だと、
SNSで反応が伸びない
ECで選ばれない
高級感が出ない
という形で、じわじわ売上に響いてきます。
インバウンド視点では、さらにシビア
海外のお客様は、
「察して」くれません。
写真がすべて。
乾いたケーキの写真は
「古そう」「作り置き?」「安っぽい」
と、容赦なく判断されます。
特に
・海外向けEC
・インバウンド集客
・高価格帯ケーキ
では、保存状態=ブランド評価です。
フードカメラマンとして、はっきり言います
ケーキは
作った瞬間が完成ではありません。
保存
扱い方
撮影までの導線
ここまで含めて、はじめて「商品」になります。
もし
「うちのケーキ、ちゃんと伝わってるかな?」
と少しでも思ったら、
まずは保存方法を疑ってみてください。
写真は、嘘をつきません。
撮影・保存・見せ方まで含めたご相談は、
こちらからお気軽にどうぞ。
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太田笙子
フードカメラマン/料理撮影・食品撮影・商品撮影
日本の食を世界へ。






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