ケーキ撮影について、現場で本当に大事なこと
- 笙子 太田
- 2025年12月20日
- 読了時間: 3分
ケーキ撮影について、現場で本当に大事なことをまとめてみます。
私自身、これまでに料理撮影・食品撮影・商品撮影として、
ケーキ、焼き菓子、冷凍スイーツ、EC用の商品撮影まで、かなりの数を撮ってきました。
その中で毎回思うのが、「ケーキ撮影は、見た目以上にシビア」ということです。
特にインバウンド向け、海外向け、EC向けのケーキ撮影ではちょっとした判断ミスが、そのまま“売れない写真”につながります。
今日は、フードカメラマンとしての実体験をベースに、ケーキ撮影で必ず押さえておきたいポイントをお話しします。
まず、ケーキは「中身を見せる写真」が圧倒的に強い、ということ。
断面が見える写真は、
・層の美しさ
・クリーム量
・スポンジのきめ細かさ
・フルーツやフィリングの存在
これらを一瞬で伝えてくれます。
実際、海外向けECやSNSでは
「中身が見える=安心感・価値が伝わる」
という傾向が強く、
2023年以降のEC関連調査でも食品カテゴリでは“断面・内部構造がわかる写真”が購入判断に影響する割合が高いことが示されています。
(出典:Shopify「Future of Commerce Report 2023」、Think with Google 食品EC調査 2024)
だからこそ、ケーキ撮影では「切った写真を撮るかどうか」ではなく「どう切るか」が最大の難関になります。
問題は、切る場所がとにかく難しいこと。
1カットで全てが決まってしまうのが、ケーキの怖いところです。
・少しでも中心からズレる
・フルーツを避けてしまう
・ナイフの角度が悪い
これだけで「あれ?なんか美味しそうじゃない」という写真になります。
しかも、一度切ったケーキは元に戻せません。
だから私は、撮影前に必ずこうお伝えしています。
「サンプルは最低でも2〜3台ください」
これは贅沢のためではなく、
“良い写真を確実に残すための保険”です。
料理カメラマン・フードカメラマンとして言い切れますが、ケーキ撮影でサンプル1台は、かなりの高リスクです。
次に、冷凍ケーキの撮影について。
冷凍ケーキは「完全解凍」でも「完全冷凍」でもダメです。
正解は、半解凍。
理由はシンプルで、
・完全解凍 → クリームがダレる、形が崩れる
・完全冷凍 → 切れない、質感が固すぎる
半解凍だと
・ナイフがきれいに入る
・断面が崩れにくい
・表面のツヤもコントロールしやすい
という、撮影向きの状態になります。
特に商品撮影やEC用の食品撮影では、「断面の美しさ=商品の信頼感」に直結します。
ここは、経験値がはっきり出るポイントです。
そして、見落とされがちですがケーキ撮影で最重要なのが「室温管理」。
正直に言います。
ケーキ撮影の日、スタジオは寒いです。
冷房はMAXでかけます。
理由はただ一つ、クリームが一気にダレるから。
特に
・生クリーム
・マスカルポーネ
・ムース系
このあたりは、5分で表情が変わります。
海外向けのフード写真では「清潔感」「フレッシュ感」がとても重要なので、少しでも溶けた印象が出ると、それだけで評価が下がってしまいます。
だから私は、撮影前に必ずクライアントさんにこう伝えます。
「寒いですが、我慢してください」と。
それくらい、温度管理は命です。
ケーキ撮影は、見た目は華やかですが、実はとてもロジカルで、準備勝負の撮影です。
・サンプル数
・切る位置
・解凍状態
・室温
この4つが揃って、はじめて「美味しそう」「買いたい」と思われる写真になります。
もし
・自社で撮影してもうまくいかない
・海外向けに通用する写真が欲しい
・安っぽく見えないケーキ写真を作りたい
そんなお悩みがあれば、フードカメラマンとして、きちんとお手伝いできます。
撮影のご相談はこちらからどうぞ。https://www.foodphoto-shoko.com/contact
ケーキは、写真次第で“ただのスイーツ”にも“選ばれる商品”にもなります。
その分かれ道を、一緒にちゃんと作りましょう。






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