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外国人向けメニュー写真では「おこげ」の強調は避けた方が良い理由
日本人にとって「おこげ」は、香ばしさや手作り感の象徴。しかし、 インバウンド(訪日外国人)向けメニュー写真 では、実はこの「おこげ」を強調しすぎると逆効果になる場合があります。 ◆ 理由①:「焦げ」は“失敗”や“苦味”のイメージに見える 欧米圏では、料理の「焦げ」はしばしば“Burnt(焦げすぎ)”と受け取られます。 特にアメリカ・ヨーロッパ圏では「焼きすぎ=苦い=失敗した料理」という印象を持つ人も多く、香ばしさよりも 見た目の“焦げ感”にネガティブな印象 を持たれることがあります。 たとえば鉄板焼きやグリル料理でも、表面が黒っぽく見えると「焦げている」と思われ、避けられることがあります。海外では「Golden brown(こんがりきつね色)」までは好まれますが、それを超える“黒さ”はマイナス評価になることが多いのです。 ◆ 理由②:文化的に「清潔・フレッシュ」な見た目が重視される 外国人の食写真に共通しているのは、 鮮やかで明快なビジュアル です。焦げのような暗色や不均一な焼き目よりも、・フレッシュな色・ジューシーなツヤ・明るい光の中での質感が
笙子 太田
2025年2月24日読了時間: 2分


商品を海外展開するとき、写真で気をつけたい6つのポイント
文化や宗教、色彩感覚、パッケージ表記の違いは、写真の受け取られ方に大きく影響します。 海外向けの商品展開では、写真は「世界に伝わる第一言語」として機能します。 ここでは、実際の海外案件で私が大切にしている6つの視点を、できるだけ自然な言葉でまとめました。 1. 文化的背景と宗教的配慮を理解する 国によって「写していいもの」「避けるべきもの」は異なります。 例えば ・イスラム圏では豚肉やアルコールの表現はNG ・インドでは牛肉は非常に慎重に扱う ・欧州の一部では過度な赤は攻撃的に見える ・中国では白は弔事を連想 色彩の好みや禁忌は国ごとに異なり、同じ料理でも「どんな見せ方が心地いいか」が全く変わります。 海外向けの写真をつくるときは、まず文化と宗教を調べるところからスタートするのが安心です。 2. 食文化の違いを理解する 美味しそうの基準も国ごとに違います。 日本 ・余白 ・控えめな色 ・上品さ 欧米 ・鮮やかさ ・ボリューム ・食べる瞬間のリアクションや笑顔 同じ写真でも、海外の方が魅力を感じるポイントはまったく別のところにあります。...
笙子 太田
2025年1月31日読了時間: 3分


海外展開商品の撮影で欠かせない5つのポイント
— 世界に伝わるビジュアルはこう作る — 日本の商品を海外へ届けるとき、写真が果たす役割は想像以上に大きいものです。 とくに食品分野では、写真=第一印象であり、そこから得られる信頼やワクワク感が、購買行動の前半をすべて左右します。 海外の人にとって写真は“翻訳いらずの言語”。 だからこそ、文化の違いを理解したうえで撮影することが、海外展開を成功させる近道になります。 これは、私がこれまで1000件以上の撮影を担当し、インバウンド向けのビジュアル戦略をまとめた資料の中でも繰り返しお伝えしてきたことです。 今日は、海外展開を考える企業様に向けて、撮影で必ず押さえておきたい“5つのポイント”を、できるだけわかりやすくお伝えします。 1. 視覚的なストーリーテリング 写真の中で一番大切なのは「何を語っているか」。 ただ商品を置くだけの写真は、海外では“情報が足りない”と感じられがちです。 たとえば ・手の動き ・湯気 ・食べる直前のワクワク感 ・温度や空気感 こうした“物語の兆し”が入っているだけで、写真の伝わり方はまったく変わります。...
笙子 太田
2025年1月17日読了時間: 4分


2025年、インバウンドに響くメニュー写真とは
― 世界の視点で“食べたくなる”をつくる ― 2025年、日本を訪れる外国人観光客の市場規模は 6兆円 に達すると言われています。そんな中、飲食店の売上を左右するのが「 メニュー写真の見せ方 」。写真1枚で「食べてみたい!」を生み出せるかどうかが、来店率を大きく左右します。 では、今どんな写真がインバウンドに響くのでしょうか?ここでは、2025年の最新トレンドとともに、「世界に伝わるビジュアル戦略」のポイントを解説します。 1. 高画質・鮮明な写真が“信頼感”を生む 外国人のお客様にとって、メニュー写真は「店の信頼度」を判断する重要な材料。ぼやけた写真や暗い照明は、「清潔感がない」「古い印象」を与えてしまいます。一方で、 高画質でシャープな写真 は、「衛生的で安心できるお店」というポジティブな印象につながります。 2. シズル感で“美味しそう”を感覚的に伝える 湯気、光沢、油のきらめき、断面の瑞々しさ…。こうした「シズル感」は、言葉の壁を越えて“美味しそう”を伝える共通言語です。撮影では、 料理の一瞬の変化を捉えるタイミングと光 が鍵になります。
笙子 太田
2024年12月31日読了時間: 3分


「美味しい」は“味覚1%”の世界。
フードフォトグラファー太田笙子が考える、五感で伝える食の魅力 「この料理、美味しそう!」 そう感じた瞬間、私たちの脳はどの感覚を使っているのでしょうか。 実は—— 「美味しい」という感覚を構成する“味覚”の割合は、わずか1%。 残りの99%は、視覚・嗅覚・聴覚・触覚といった、ほかの感覚が担っています。 この数字を知ったとき、私はフードカメラマンとしてずっと大切にしてきた“ある確信”がより強くなりました。 「写真は、料理の美味しさの“ほとんど全部”を担うことができる。」 (これは私が海外・インバウンド向け撮影で常に感じることです) 今日は、インバウンド集客を目指す飲食店の方に向けて、 「なぜ“見た目”がここまで大事なのか」を、五感の観点からお話ししたいと思います。 ■ 視覚が“美味しさ”のほとんどを決めている 海外の資料でも繰り返し強調されるのは、 視覚情報が購買判断の中心にある という事実です。 インバウンドのお客様は、SNSで写真を何十枚も比較し、 ・色の鮮やかさ ・清潔感 ・量感 ・“楽しそうかどうか” で来店を決めていきます。...
笙子 太田
2024年9月22日読了時間: 3分


シズル感を出すための3つの必須アイテム
—海外のお客様にも伝わる「美味しそう」の作り方— (執筆:太田笙子 / フードカメラマン、株式会社Light&Green代表) 料理写真の世界では、“シズル感”ほど分かりやすく売上に影響する要素はありません。 特にインバウンドのお客様は、視覚で「食べる価値があるか」を判断する傾向が強いため、シズル感はそのまま売上アップにつながります。 私はこれまで1000件以上のフード撮影を行い、レストランからEC、観光業まで幅広い企業の写真改善に携わってきました。その中で再確認したのが、 「水・みりん・オイル」さえ使えば、誰でも料理写真を一段アップできる というシンプルな事実です。 海外向けフード写真の文脈(鮮やかさ・立体感・インパクト)とも相性がよく、 資料「インバウンド向けビジュアル戦略」にある “明るい光・鮮やかな色・情報が一目で伝わる写真” にもぴったり一致します。 今日はこの3つがなぜ大切なのか、どんな効果が出るのかを、現場の感覚に沿ってお話しします。 ■ ① 水 ーー「みずみずしさ」を一瞬でつくる 水は、シズル感の中でも最も“自然”に見える演出です
笙子 太田
2024年9月18日読了時間: 4分


ケーキ撮影で絶対に避けたい「温かい場所」と「室温」
ケーキを撮影するとき、ライトや構図、スタイリングよりも先にチェックすべきものがあります。 それは——「温度」です。 私はこれまで1000件以上のフード撮影に携わってきましたが(株式会社Light&Green / フードカメラマン 太田笙子)、ケーキだけは特に “室温” による影響が大きいジャンルです。 意外と知られていませんが、温かい場所で撮影するだけで、どれだけ上質なケーキでも “一瞬で魅力を失ってしまう” ことがあります。 本記事では、海外向けに写真品質が売上を左右する今、なぜ温度管理がそこまで重要なのかを、プロの視点で掘り下げていきます。 (インバウンド写真の重要性については、当社制作資料にも詳しくまとめています ) ◆ なぜ温かい場所はNGなのか? 1|クリームが緩み、造形が崩れる ケーキの構造は見た目以上にデリケートです。 バタークリームはわずか3〜4℃の差で硬さが変わり、生クリームは温度が上がると「テカり」「だれ」が発生します。 ・角が丸くなる ・絞りが垂れる ・断面がにじむ こうした“微小な劣化”は、写真にすると100倍目立ちます。
笙子 太田
2024年9月13日読了時間: 3分


ECサイトで売れる写真は「何を省くか」で決まる
太田笙子|日本の食を世界へ届けるフードカメラマン ECサイトの商品写真というと、「どう魅せるか」「どう飾るか」という“足し算”に意識が向きがちです。 けれど、実際に売上に響く写真を見ていくと結論はシンプルで、本当に大切なのは“何を省くかの方です。 これは私がこれまで1,000件以上の案件を撮影し、さらにインバウンド市場向けのビジュアル戦略をまとめた資料でも繰り返しお伝えしている視点です。 (※文化背景に応じた見え方の違いについては、私のインバウンド写真資料でも詳しく解説しています ) そして、海外向けECであればなおさら“省く力”が効く。 海外のお客様は、日本人のように“読み取る文化”ではなく「明確に伝えてほしい」文化だからです。 1. 「省くこと」は、商品を“翻訳する”行為 海外ユーザーは、余白の美学や“察する”文化を持ちません。 だからこそ、 不要な小物 意味のない影 色を奪う背景 雑多な情報 これらは“ノイズ”として映ります。 インバウンド向け写真は「写真は翻訳できない言語である」という前提を置きますが、翻訳できないからこそ、余計な要素は
笙子 太田
2024年9月8日読了時間: 3分


「窓辺は作れる!自宅やスタジオで自然光の雰囲気を再現する方法」
フードカメラマンが現場で行う「光の再現技術」 フード撮影をしていると、 「自然光で撮れる場所じゃないと、きれいに撮れませんよね?」 と聞かれることがよくあります。 実はその逆で、 プロの現場では “窓がなくても窓辺をつくる” ことが普通に行われています。 私は1000件以上の撮影をしてきましたが(海外向けの撮影も多数)、 自然光がなくて困った、という現場はほぼ存在しません。 その理由はとてもシンプルです。 光も、窓枠も、レースカーテンも「再現できる」から。 今日は、その具体的な方法を、文化的背景やインバウンドの視点も交えながらお伝えします。 1. 窓の影は「窓枠の形」でつくる 自然光らしさは、実は“光そのもの”よりも 影の出方 で決まります。 窓の縦線・横線、そしてその角。 これを再現できれば、場所がどこであれ自然光の印象は作れます。 使うのは本当の窓でなくても大丈夫。 プロの現場では、 ・木製の枠 ・アクリル板 ・黒いボードで作った即席の窓枠 ・影を作るための飾り格子 などを使って“窓らしい形”を作ります。 窓の影が落ちるだけで、写真が一気に「
笙子 太田
2024年8月28日読了時間: 3分


自然光撮影とライティング撮影、現場によって使い分けるメリット・デメリット
フード撮影をしていると、「自然光で撮るべきか?」「ライティングを組むべきか?」という選択は、毎回のように出てきます。 どちらかが“絶対に正しい”ということはありません。 むしろ、現場の環境や撮りたい雰囲気、商品そのものの魅力によって、ベストな選択は変わります。 今日は、私自身が現場で感じてきた「自然光撮影」と「ライティング撮影」それぞれのメリットとデメリットを、できるだけわかりやすい言葉でまとめてみます。 ■ 自然光での撮影 自然光は、料理をいちばん“やわらかく、ナチュラルに”見せてくれます。 日本人が好むしっとりとした世界観とも相性が良いので、和食や淡い色合いのメニューと組み合わせると、落ち着いた雰囲気が自然と出ます。 メリット 柔らかく自然な表現ができる 光が料理にやさしく当たり、素材本来の色がきれいに出ます。 SNSで好まれる雰囲気が作りやすい “生活の延長のような写真”が撮れるため、日常的で親しみやすい印象に。 デメリット 天候に左右される 朝はいい光だったのに、午後に急に曇ってしまう…そんなことは日常茶飯事。 光の方向や強さがコントロー
笙子 太田
2024年8月23日読了時間: 3分


「コンビニっぽさ」から脱却!カタログで企業の個性を引き出す方法
毎月商品カタログを発行されている企業様から、撮影リニューアルのご相談をいただきました。 すでに十分に素敵なカタログなのですが、それでも “もっとよくしたい” と動き始めた理由を伺うと、はっきりとしたテーマがありました。 それが、 「コンビニみたいな雰囲気から脱出したい」 というものです。 コンビニのカタログは完成度が高い。 でも、それゆえに「似てしまう」。 最近のコンビニのカタログは本当にクオリティが高く、情報量も整理されていて見やすいですよね。 ただ一方で、写真の構成や光、色の使い方には “コンビニらしさ” がどうしてもあります。 そして、その方向に寄っていくと── 「既視感がある」「どこかで見たような写真」 になりやすい。 カタログとしては正解でも、企業の個性やブランドストーリーが薄まってしまうという問題が出てきます。 今回ご相談くださった企業様は、まさにこの「没個性」から抜け出したい、と感じておられました。 求めていたのは “モダンで雰囲気があって、土地らしさも残る” そんな絶妙なバランス 「かっこよすぎる」わけでもなく、「コンビニっぽい
笙子 太田
2024年8月18日読了時間: 3分


クリスマス商品の撮影、実は真夏が本番。私の現場で起きている“季節のズレ”
最近、クリスマス商品の撮影スケジュールがどんどん前倒しになっています。 私の現場では 7月にはクリスマス撮影がスタート しています。 真夏に暖炉を作り、サンタの小物を並べていると「季節感って何だっけ?」と不思議な気持ちになります(笑) なぜ、ここまで前倒しになるのか? 理由1:販促物が増えすぎた EC、SNS、広告、海外向けカタログなど、1つの商品写真が使われる媒体は昔より圧倒的に増えました。 そのため、撮影 → レタッチ → デザイン → 校正といった制作工程が長くなり、どうしても“早めの撮影”が必要になります。 理由2:海外向けはさらに早い インバウンド・海外展開向けの商品は、海外バイヤーへの提出や展示会準備のため、 クリスマスより数ヶ月も早いペースで動いています。 特に海外は文化的背景が強く、国ごとに「クリスマスの見え方」が違うため、表現の調整にも時間がかかります。 早めに撮ることでクオリティが上がる理由 クリスマス写真は“背景に赤と緑を置けばOK”ではありません。 季節の空気感 リッチさ ワクワクする雰囲気 国ごとの文化的表現 これらを
笙子 太田
2024年8月10日読了時間: 2分


温かい汁麺の撮影は、準備がすべて。麺が伸びる前の“勝負の数分”を逃さないために
温かい汁麺の撮影は、フード撮影の中でもとくに時間との戦いです。ラーメン、うどん、フォー、ビーフン…種類に関係なく、共通して言えることがあります。 それは 「麺はとにかくすぐ伸びる」という事実 。 どれだけ美しい麺線であっても、湯に浸かった瞬間から劣化が始まります。 ほんの数分でコシが失われ、麺が重たく沈んでしまったり、スープを吸って色が変わったり、湯気の勢いも弱まってしまいます。 だからこそ、撮影前の準備は徹底しておく必要があります。 麺が着丼してからゆっくり画角を探したり、お椀を右へ左へ動かしたり、具材の位置を調整している時間はありません。 湯気も麺のハリも、最も“おいしそう”なピークはほんの一瞬。 その一瞬を逃さないための段取りが、撮影の仕上がりを左右します。 1:まずは“お椀の位置”を決めておく お椀の位置は、写真が持つ印象の軸になります。 光の向きによってスープの透明感が変わり、麺の立体感も大きく左右されるため、着丼前にお椀の位置を確定させておくことが最重要です。 特に温かい汁麺はスープ表面の反射が強く、わずかな角度でテカりすぎたり、
笙子 太田
2024年8月7日読了時間: 4分


大量の白抜き画像を加工するときは「切り抜きJP」がおすすめ
商品撮影の仕事をしていると、時々 “写真そのものより大変かもしれない作業” に出会います。それが 大量の白抜き画像の加工 です。 メニュー写真やECサイトの一覧用、海外向けの資料など、白背景の写真は本当に便利です。どんなデザインにも合わせやすいし、清潔感も出る。インバウンド向けのセールスでも「白背景」は世界的に評判が良く、視覚的にも信頼感を与えられます。 ただし問題は、 枚数が多いととにかく時間が取られる こと。簡単なカットアウトに見えて、料理写真は輪郭が複雑だったり、ガラスや油分の“透け感”があったり、AIツールでは処理が荒くなりがちです。 そんなときに私自身も長くお世話になっているのが、画像加工サービス「切り抜きJP」です。 ■ 「切り抜きJP」をおすすめする理由 白抜き画像の加工というのは、実は“技術の差”がすぐに出ます。特に食べ物は繊細で、雑に切り抜くと一気に安っぽくなる。逆に、自然な縁取りと余白のコントロールがしっかりしていると、写真の完成度が見違えるほど上がります。 「切り抜きJP」は、そのクオリティがとても安定しています。 ● 料
笙子 太田
2024年8月2日読了時間: 3分


スタジオでフード撮影をする時に、サンプルは「2〜3個」あると安心な理由
商品を郵送いただいてスタジオでフード撮影をする際、私はいつもお客様に「サンプルは2〜3個ご用意いただくと安心です」とお伝えしています。 これは、こちらの都合ではなく、“より美しい写真をお届けするために必要なこと”だからです。 一見すると、「同じ商品なら1つあれば充分なのでは?」と思われるかもしれません。 でも実際の撮影現場では、サンプルが複数あるかどうかで、仕上がりのクオリティが大きく変わります。 今日はその理由を、できるだけ日常の言葉で丁寧にお伝えしたいと思います。 1. 輸送中のダメージは避けられないから 食品は、思っている以上に繊細です。 パッケージ商品でも、焼き菓子でも、お弁当でも、輸送中の揺れや温度変化で“ごくわずか”に崩れたり、凹んだりします。 写真は「少し気になる」が画面上でははっきり見えてしまう世界です。とくにインバウンド向け・海外展開向けの写真は「清潔感」「完璧さ」が問われるので、 状態の良い個体を選べる選択肢があるかどうか はとても大切です。 2. 撮影中に“差し替え”が必要になることがある 撮影では、角度や光を変えながら、何
笙子 太田
2024年7月28日読了時間: 3分


アイスクリーム撮影の裏側:予備の空容器が“必須”な理由
アイスクリームの撮影、と聞くと多くの方がまず思い浮かべるのは“溶けるスピードとの戦い”ではないでしょうか。 もちろん、それも間違いなく大きなポイントです。 でも実際の現場では、もっと静かで、誰にも気づかれにくいトラブルが起きることがあります。それが “容器のへこみ問題” です。 ● 輸送中の小さなダメージが、写真では大きく映る メーカー様や店舗様から撮影用に商品を送っていただくと、きれいに見えるはずの容器に、よく見ると“僅かな凹み”や“角の潰れ”が見つかることがあります。 これは輸送時の振動や、箱に入れる際のちょっとした圧力が原因で、どれだけ丁寧に梱包していただいても完全には防げません。 しかし、この“ほんの少しのへこみ”が写真に写ると、予想以上に気になってしまうんです。 光が当たるとそこだけ影になり、滑らかなラインが崩れる。 特にアイスクリームのように“清潔感”や“なめらかさ”がブランド価値に直結する商材では、容器の状態は仕上がりに大きく影響します。 ● 「パッケージ=商品そのもの」という海外視点 インバウンド向けや海外展開向けの写真では、容
笙子 太田
2024年7月22日読了時間: 3分


冷凍食品の撮影で「完全解凍」はNG。美しい形を保つプロのコツ
フード撮影の現場では、食材の状態が写真の仕上がりを左右します。その中でも特に気をつけたいのが、冷凍食品の“解凍の仕方”です。 一見、「しっかり解凍してから撮影した方が自然に見えるのでは?」と思われがちですが、実際には 完全解凍はNG 。むしろ“形が崩れやすくなる危険な状態”なんです。 私もこれまで1000件以上の撮影をしてきましたが、冷凍食品の撮影で仕上がりを大きく左右するのは、ライティングでも構図でもなく、“解凍のタイミング”であることが本当に多くあります。 ■ なぜ完全解凍するとダメなのか? 冷凍された食品には、水分がぎゅっと詰まっています。これが完全に解凍されると、水分が一気に流れ出し、以下のような問題が起こります。 形が崩れやすい (とくにスイーツやフィリング入りの食品) カットがきれいに入らない (断面がべちゃっとする) 表面にぬめりやテカりが出る (ライトで不自然に反射する) 盛りつけても立体感が出ない 一度完全に解凍してしまうと、もう“本来の形の美しさ”を取り戻せません。 冷凍ケーキ、冷凍パイ、餃子、小籠包、冷凍肉、冷凍魚などなど、
笙子 太田
2024年7月17日読了時間: 3分
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