アイスクリーム撮影の裏側:予備の空容器が“必須”な理由
- 笙子 太田
- 2024年7月22日
- 読了時間: 2分
アイスクリームの撮影現場では、見た目の美しさと“溶ける時間との戦い”が常に付きまといます。そんな中で、実は多くのプロカメラマンが**「予備の空容器」**を必ず用意しています。それはなぜでしょうか?
1. 容器の「へこみ」は避けられないリスク
撮影用に取り寄せたアイスカップやパイント容器。見た目は完璧に見えても、輸送中の微細な凹みや擦れが起きることは珍しくありません。特に紙製やプラスチック製の容器は、ちょっとした圧力で変形してしまいます。カメラ越しに見ると、この「わずかなへこみ」が商品の印象を大きく損ねるのです。
2. “パッケージの美しさ”はブランドイメージそのもの
海外向けの撮影やインバウンド向けビジュアル戦略では、容器のツヤ・ラベルの位置・印字の鮮明さなど、細部の完成度が信頼感と高級感を左右します。特に外国人の方は「パッケージ=ブランド品質」と捉える傾向が強く、へこみやシワがあるだけで、“保管状態が悪いのでは?”と感じられてしまうことも。
3. 撮影現場では「中身入れ替え」が日常
アイスクリーム撮影では、冷凍・解凍の繰り返しで中身が柔らかくなったり、スプーンですくった跡が不自然になることがあります。そのため、中身だけを別容器に移し替えるという手順を取ることも多いのです。このとき、凹みのない空容器があると、「完璧な見た目 × 理想的な質感」の両立が可能になります。
4. プロの現場では“容器のストック管理”も仕事のうち
メーカーやブランド撮影の現場では、商品撮影用に数個単位で予備容器を確保しておくのが一般的です。撮影前に光を当てたときの反射具合や印刷のムラもチェックし、ベストな1個を選んで本番に臨みます。
まとめ:見えない部分にこそ、写真のクオリティが宿る
「予備の空容器なんて、そんなに必要?」と思う方もいるかもしれません。しかし、ほんの1ミリのへこみやシワが“おいしさ”を左右するのが写真の世界です。プロの撮影現場では、こうした準備の積み重ねが“世界に伝わるビジュアル”を生み出しています。
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