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アイスクリーム撮影の裏側:予備の空容器が“必須”な理由

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 2024年7月22日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年11月26日

アイスクリームの撮影、と聞くと多くの方がまず思い浮かべるのは“溶けるスピードとの戦い”ではないでしょうか。

もちろん、それも間違いなく大きなポイントです。

でも実際の現場では、もっと静かで、誰にも気づかれにくいトラブルが起きることがあります。それが “容器のへこみ問題” です。


● 輸送中の小さなダメージが、写真では大きく映る

メーカー様や店舗様から撮影用に商品を送っていただくと、きれいに見えるはずの容器に、よく見ると“僅かな凹み”や“角の潰れ”が見つかることがあります。

これは輸送時の振動や、箱に入れる際のちょっとした圧力が原因で、どれだけ丁寧に梱包していただいても完全には防げません。

しかし、この“ほんの少しのへこみ”が写真に写ると、予想以上に気になってしまうんです。

光が当たるとそこだけ影になり、滑らかなラインが崩れる。

特にアイスクリームのように“清潔感”や“なめらかさ”がブランド価値に直結する商材では、容器の状態は仕上がりに大きく影響します。


● 「パッケージ=商品そのもの」という海外視点

インバウンド向けや海外展開向けの写真では、容器の美しさは“商品の信頼性”に直結します。

海外の方はパッケージデザインや外装の状態から、「衛生管理がしっかりしているか?」「品質に対する企業姿勢はどうか?」といった印象を無意識に判断する傾向があります。

つまり、わずかなへこみやスレがあるだけで、“何となく古い商品に見える”“丁寧に扱われていないのでは?”と受け取られてしまう可能性があるのです。

● 中身の入れ替えにも「美しい空容器」が必要

アイスクリーム撮影の現場では、中身だけ別の容器に移し替えることが珍しくありません。

とくに、

・撮影中に溶けてきてしまった

・盛り直してもっと美しいスプーン跡を作りたい 

・見た目の密度を整えたい

など、撮影の途中で“完璧な一杯”を作り直すシーンが多々あります。

このとき、凹みのない完璧な空容器がいくつか手元にあると、「完璧な容器 × 思い通りの質感」という理想の組み合わせがつくれます。

逆に予備が無い場合、へこんだ容器のまま撮影せざるを得ず、レタッチでもカバーしきれない場面もあります。

● プロの現場の“準備力”がクオリティを左右する

アイスクリームに限らず、パッケージ写真では「見えない準備」=「仕上がりの差」になります。

予備の空容器を複数ご用意いただくことで、・へこみチェック・印刷のズレの確認・光の当たり方のテストなどができ、最も美しい1個を本番に使うことができます。

この地味な準備こそが、ブランドの世界観にふさわしい“一枚”を作るための大切な工程。写真は本当に細かい部分がクオリティを決めます。

● まとめ

アイスクリーム撮影で「予備の空容器」が必須なのは、ただの保険ではありません。

それは、ブランドが伝えたい世界観や品質を、写真という形に正確に落とし込むためのとても重要な要素です。

見た目の印象が売上につながる時代だからこそ、1ミリのへこみを侮らない撮影準備が、ビジュアル戦略の成功を左右します。



日本の食を世界へ届けるフードカメラマン 太田笙子


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