瞳の色(濃さ)によってフード写真の見え方が異なる理由
- 笙子 太田
- 2025年8月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年11月25日
— 世界の視点を踏まえた、インバウンド時代の写真設計 —
フードフォトグラファーとして1000件以上の案件に携わってきましたが、海外のお客様向けの撮影をしていると、いつも痛感することがあります。
それは、「同じ写真でも、人によって“見え方”が本当に違う」」ということ。
その理由のひとつが、今回のテーマでもある “瞳の色(濃さ)” です。
インバウンド市場や海外展開を目指す飲食店・食品メーカーにとって、この知識はとても有効です。写真は文化だけではなく「生理的な見え方」さえも影響するからです。
(参考:インバウンド向け写真戦略資料 )
■ なぜ瞳の色で、写真の印象が変わるのか?
瞳の色は虹彩のメラニン量で決まります。
黒・こげ茶の瞳(日本やアジアに多い)
→ 光を吸収しやすく、明るい光でも眩しさを感じにくい
青・緑・明るい茶色の瞳(欧米・北欧に多い)
→ 光を反射しやすく、明るさや白っぽさを強く感じる
つまり、
日本人には「ちょうどよく自然」に見える写真が、青い瞳の人には「まぶしい」「白飛び」に見えることがあるのです。
同じ露出の写真なのに、国によって反応が違うのはそのためです。
■ 明るい瞳の人ほど“コントラストと彩度”を求める理由
欧米の方が、少しコントラストの強い写真を好むのは文化だけではありません。
そもそも、淡いトーンだと 瞳の構造上ぼんやり見えやすい からです。
たとえば、アメリカ・イタリアでは
赤・オレンジ・金 の暖色が食欲を刺激します。
それに対し、黒い瞳の日本人は
白・グレー・ベージュの柔らかいトーン を「上品」と感じます。
これは国別の色彩傾向とも一致しています。
(資料:世界の色の好み一覧より )
■ フード写真で意識したい“瞳の色別”アプローチ
1|欧米・北欧向け(青・緑の瞳が多い)
影を少し残して立体感を出す
コントラストを強めに
“量感”や“勢い”が伝わる撮り方が響く
暖色の差し色が効果的
→ ミニマルすぎる写真は「薄い=魅力がない」と捉えられることも。
2|日本・アジア圏向け(黒〜濃い茶色の瞳)
柔らかい自然光でやさしい明るさに
余白や静けさが美しく見えやすい
彩度を上げすぎない
→ “調和”が軸の美意識が成立しやすいのは、この瞳の特性も影響しています。
■ 「文化」だけでなく「生理的な見え方」まで翻訳する
インバウンド消費が伸び続ける今、
海外のお客様はSNSで料理写真を見て、瞬時に判断します。
だからこそ、
対象国の“瞳の色”まで理解した写真づくりは大きな武器になります。
これは、ただの色調整ではなく、
「あなたのお店や商品の価値を、その人の視点で正しく伝える」
という、ひとつの“翻訳”です。
写真はまさに「世界共通の言語」。
でも、見え方は世界共通ではない——
その前提を理解して撮る写真は、確実に伝わります。
(参考:フード撮影講座資料「光と色の理解」より )
■ 最後に:フードカメラマンとしてお伝えしたいこと
私は「日本の食を世界に届けるフードカメラマン」として活動し、
Light & Green Inc.として海外目線のフードビジュアルを日々研究しています。
世界の人の“瞳の色”を理解して撮った写真は、
本当に反応が変わります。
海外のお客様に選ばれるために、
写真の世界にも“国際感覚”が必要な時代です。
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