海外展開商品の撮影で欠かせない5つのポイント
- 笙子 太田
- 2025年1月17日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年11月25日
— 世界に伝わるビジュアルはこう作る —
日本の商品を海外へ届けるとき、写真が果たす役割は想像以上に大きいものです。
とくに食品分野では、写真=第一印象であり、そこから得られる信頼やワクワク感が、購買行動の前半をすべて左右します。
海外の人にとって写真は“翻訳いらずの言語”。
だからこそ、文化の違いを理解したうえで撮影することが、海外展開を成功させる近道になります。
これは、私がこれまで1000件以上の撮影を担当し、インバウンド向けのビジュアル戦略をまとめた資料の中でも繰り返しお伝えしてきたことです。
今日は、海外展開を考える企業様に向けて、撮影で必ず押さえておきたい“5つのポイント”を、できるだけわかりやすくお伝えします。
1. 視覚的なストーリーテリング
写真の中で一番大切なのは「何を語っているか」。
ただ商品を置くだけの写真は、海外では“情報が足りない”と感じられがちです。
たとえば
・手の動き
・湯気
・食べる直前のワクワク感
・温度や空気感
こうした“物語の兆し”が入っているだけで、写真の伝わり方はまったく変わります。
海外の方は「この商品を手にしたら、どんな時間が待っているのか?」という“体験”を重視します。
その想像を写真で見せるのが、ストーリーテリングの役割です。
2. 質感や色彩の正確な再現
海外ECでは、実物を見ずに購入することも珍しくありません。
だからこそ、色と質感の正確さは信用に直結します。
私の撮影講座の中でも、光や色の扱い方は必ず重点項目に入れています。
わずかな色のズレが、海外では「加工されている」「別物に見える」と受け取られやすいためです。
・本来の色に近いライティング
・影を活かした質感の再現
・ホワイトバランスの正確さ
こうした細かな積み重ねが、最終的な“信頼感”につながります。
3. 現地の人が使い方を想像しやすいシーン
海外向けの写真で効果を発揮するのは、“生活の中にその商品が存在している姿”。
例えば、同じ食品でも
台湾 → 友達とシェアする明るいシーン
アメリカ → 一人で気軽に楽しむカジュアルなスタイル
フランス → 上質で余白のある、落ち着いたコーディネート
国によって好まれる“生活の形”が違います。
その国の人が「自分の生活に取り入れられそう」と感じられることで、写真が一気にリアルに響きます。
4. ターゲット市場の好みに合ったビジュアル
色や構図の好みは、国ごとにはっきり分かれます。
・アメリカ:コントラスト強め・鮮やか・明快
・フランス:彩度低め・落ち着いた上品さ
・中国:赤・金など“縁起”を感じる色
・北欧:自然光+淡いブルー・グレーの静けさ
こうした特徴は、インバウンド向け資料でも細かく整理しています。
「日本では素敵」でも、海外では“物足りない”“派手すぎる”と感じられることはよくあります。
その国の文化や嗜好を理解したうえで、ビジュアルを最適化することが大切です。
5. 国際感覚に合ったデザイン
海外展開では、シンプルで直感的に伝わる写真が求められます。
日本の場合、「文字情報が多く、余白が少ない」ビジュアルが多くなりがちですが、
海外では「何を伝えたいのか」「どこに視線を導くのか」が明確であるほうが好まれます。
・文字は最小限
・アイコンや構図で情報を“見せる”
・色のコントラストで視線を誘導する
文化の違いはビジュアルにそのまま現れます。
だからこそ“国際感覚に合ったデザイン”は、海外戦略の大事な土台になります。
まとめ:写真は文化を翻訳するツール
海外展開において写真は、単なる素材ではなく“グローバル市場のコミュニケーションツール”です。
一枚の写真で、
・商品の世界観
・生活への取り入れやすさ
・ブランドの誠実さ
・文化理解への姿勢
まで伝わります。
世界に商品を届けたい企業こそ、ぜひ写真の力を活かしてほしいと思っています。
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