商品を海外展開するとき、写真で気をつけたい6つのポイント
- 笙子 太田
- 2025年1月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年11月25日
文化や宗教、色彩感覚、パッケージ表記の違いは、写真の受け取られ方に大きく影響します。
海外向けの商品展開では、写真は「世界に伝わる第一言語」として機能します。
ここでは、実際の海外案件で私が大切にしている6つの視点を、できるだけ自然な言葉でまとめました。
1. 文化的背景と宗教的配慮を理解する
国によって「写していいもの」「避けるべきもの」は異なります。
例えば
・イスラム圏では豚肉やアルコールの表現はNG
・インドでは牛肉は非常に慎重に扱う
・欧州の一部では過度な赤は攻撃的に見える
・中国では白は弔事を連想
色彩の好みや禁忌は国ごとに異なり、同じ料理でも「どんな見せ方が心地いいか」が全く変わります。
海外向けの写真をつくるときは、まず文化と宗教を調べるところからスタートするのが安心です。
2. 食文化の違いを理解する
美味しそうの基準も国ごとに違います。
日本
・余白
・控えめな色
・上品さ
欧米
・鮮やかさ
・ボリューム
・食べる瞬間のリアクションや笑顔
同じ写真でも、海外の方が魅力を感じるポイントはまったく別のところにあります。
たとえば寿司の写真なら、欧米向けには「手元」「楽しそうな雰囲気」を少し入れるだけで見え方が変わります。
3. 写真の適法性をチェックする
食品の広告表現は国によって厳しさが異なります。
代表的な注意点は
・実物より明らかに大きく見える表現
・過度な湯気、光沢、溶け表現
・効果があるように誤解させる表現
特に欧州やアメリカの食品広告基準は細かいため、海外EC向けの撮影では、私は必ず事前に「その国でのNG表現」を確認しています。
4. サイズ感を正しく伝える
日本のパッケージはどうしても小さく見えがちです。
そのため海外ECでは「どれくらいの量なのかわからない」ことで離脱されるケースも多いです。
・手に持った写真
・食卓との対比
・スケールが分かる小物
こうした工夫をすると、安心して購入してもらえる写真になります。
5. 実物と一致する色合いで撮る
海外では「写真と色が違う」ことがクレームに繋がりやすい傾向があります。
特に食品は、色味ひとつで美味しさの印象が変わるため、色の再現性はとても重要です。
私は海外向け撮影のとき
・グレーカードで色を合わせる
・光源の色温度を管理する
・国ごとの好まれる色調を踏まえて微調整
こうした工程で実物と写真の差を限りなく近づけています。
6. 言語とパッケージ表示を“写真の中でも”現地化する
写真に写り込む文字情報も、海外のお客様は詳しく見ています。
・ラベル
・背景にあるメニュー
・パッケージの説明文
・数値の書き方
ここだけ日本語のまま残っていると、「海外向けではない商品なのでは?」と不安につながります。
海外展開では、写真に映る文字すべてを現地向けに整えることも大切です。
写真は“文化の翻訳”
海外に商品を届けるためには、こちらの美意識を押し付けるのではなく、
相手の文化を理解した上で魅力を翻訳することが必要です。
写真は、その最初の翻訳者の役割を担っています。
国ごとの価値観を理解するほど、写真は驚くほど伝わりやすくなり、
商品の本当の魅力が世界に届きます。
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