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ケーキ撮影は“サンプル数=クオリティ”が決まる。なぜ1台では足りないのか?
「サンプル、1台で大丈夫ですよね?」 ケーキ撮影のご相談で、この質問を受けないことはほとんどありません。 気持ちはとてもよく分かります。ケーキは原価も手間もかかるし、「同じものなら1台で十分では?」と思いますよね。 でも、フードカメラマンとしてはここだけは、はっきりお伝えしたいことがあります。 ケーキ撮影において、サンプル数は“保険”ではなく“設計”です。 ケーキは「一発勝負」の被写体 料理撮影や食品撮影の中でも、ケーキはかなり特殊な存在です。 理由はシンプルで、 一度切ったら、やり直しがきかない から。 ・断面を見せたい ・層をきれいに見せたい ・クリーム量を伝えたい こうした要素を表現するには、必ず「切る」という工程が入ります。 しかしこの“切る”という行為が、ケーキ撮影では最大のリスクポイント。 ・切る位置が数ミリずれる ・ナイフの角度が甘い ・冷え具合がベストではない これだけで、写真の印象は一気に落ちます。 そして、 その失敗は取り消せません。 サンプル1台=写真がギャンブルになる理由 サンプルが1台しかない場合、撮影はどうしても「賭け
笙子 太田
2025年12月27日読了時間: 3分


国別(アメリカ・ヨーロッパ・アジア)で変えるチョコレートの色設計
海外向けチョコレート撮影で「色味をどうするか」は、実は国によって正解がまったく違います。 日本では「高級=控えめ・落ち着き」が通用しますが、 海外ではそれが「弱い」「魅力が伝わらない」になることも珍しくありません。 ここを理解せずに撮影すると、 味も価格も一流なのに写真だけが足を引っ張る、という事態が起きます。 アメリカ向け|“濃厚さ”と“わかりやすさ”を色で伝える (出典: Chocolate Mousse Cake By Jenna ) アメリカ向けのチョコレート撮影で重視されるのは、 一瞬で伝わるリッチさ です。 アメリカ市場では、 ・コントラスト強め ・深いブラウン ・はっきりした陰影 これが「おいしそう」「贅沢そう」に直結します。 日本向けでよく使われるグレー寄りのブラウンや影の薄いトーンは、アメリカでは「印象が弱い」。 そのため、 ・チョコレートの赤みを少し足す ・背景をダークブラウンやブラック寄りに ・ツヤとハイライトを明確に こうした色設計が効果的です。 アメリカ向けの商品撮影では、「上品」よりも「濃厚」「満足感」が先に伝わるかど
笙子 太田
2025年12月26日読了時間: 3分


美味しいケーキほど、なぜ写真が難しいのか?フードカメラマンが現場で感じている“本当の理由”
「味には自信があるんです。でも、写真にすると“なんか普通”に見えるんですよね」 これは、ケーキの撮影を相談されるときに、パティスリーや食品メーカーの方から本当によく聞く言葉です。 実はこれ、とても自然なことです。なぜなら、ケーキは“美味しいものほど撮るのが難しい食べ物”だから。 料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしてきたフードカメラマンとして、今日はその理由を、現場目線でお話しします。 ケーキは「情報量が多すぎる」 ケーキは一見シンプルに見えますが、写真として見ると、実は情報量の塊です。 ・スポンジのきめ ・クリームの質感 ・フルーツやフィリングの配置 ・層の厚み・表面のツヤ ・断面の美しさ これらがすべて一枚の写真に同時に写り込みます。 しかも、どれか一つでも崩れると、「美味しそう」より先に「雑」「安っぽい」「量が少なそう」という印象が立ってしまう。 美味しさのハードルが高い分、写真のハードルも非常に高いのがケーキです。 「中身を見せればいい」は、実は落とし穴 よく言われるのが 「断面を見せたほうが売れますよね?」 という質問。 これは半
笙子 太田
2025年12月25日読了時間: 4分


これからはカメラマンもAIを「使う」時代。
これからは、AIを「使う」時代。 これはカメラマンの仕事が奪われる、という話ではありません。 むしろ逆で、「表現の幅が、もう一段階広がった」という感覚に近いです。 私自身、フードカメラマンとして日々撮影をしていますが、 現場でよく思うのは「ここに、あと一要素だけ入れられたら、 もっと伝わるのに」という瞬間が本当に多いということ。 物理的に難しいことは、実はたくさんあります。 たとえば、バレンタイン用のケーキの撮影。 世界観としては、 ・赤いマニキュアを塗った ・華奢な女性の手が ・ゴールドのスプーンを持ち ・ケーキにそっと差し込まれている そんな一瞬を画角に入れたい。 理由はシンプルで、「甘さ」「ときめき」「女性目線のご褒美感」が、一気に伝わるからです。 でも、現実はどうかというと・・・・。 私の手は、正直、華奢ではありません(笑)。 モデルを手配するほどのカットでもない。 でも、この“手”が入るか入らないかで、写真の印象はまるで変わる。 こういう時に、AIはとても頼れる存在になります。 撮影のベースは、あくまで自分で撮った写真。...
笙子 太田
2025年12月22日読了時間: 3分


ケーキ撮影について、現場で本当に大事なこと
ケーキ撮影について、現場で本当に大事なことをまとめてみます。 私自身、これまでに料理撮影・食品撮影・商品撮影として、 ケーキ、焼き菓子、冷凍スイーツ、EC用の商品撮影まで、かなりの数を撮ってきました。 その中で毎回思うのが、「ケーキ撮影は、見た目以上にシビア」ということです。 特にインバウンド向け、海外向け、EC向けのケーキ撮影ではちょっとした判断ミスが、そのまま“売れない写真”につながります。 今日は、フードカメラマンとしての実体験をベースに、ケーキ撮影で必ず押さえておきたいポイントをお話しします。 まず、ケーキは「中身を見せる写真」が圧倒的に強い、ということ。 断面が見える写真は、 ・層の美しさ ・クリーム量 ・スポンジのきめ細かさ ・フルーツやフィリングの存在 これらを一瞬で伝えてくれます。 実際、海外向けECやSNSでは 「中身が見える=安心感・価値が伝わる」 という傾向が強く、 2023年以降のEC関連調査でも食品カテゴリでは“断面・内部構造がわかる写真”が購入判断に影響する割合が高いことが示されています。 (出典:Shopify「Fu
笙子 太田
2025年12月20日読了時間: 3分


日本フードフォトグラファー協会の正会員に登録されています
私、太田笙子は、日本フードフォトグラファー協会の正会員として活動しています。 「フードカメラマン」として仕事をしていると、 「どんな基準でカメラマンを選べばいいのかわからない」 「肩書きの違いがよく分からない」 そんな声をいただくことがあります。 だからこそ今日は、 日本フードフォトグラファー協会とは何か 、 そして私・太田笙子がどんな分野を得意としているのかを、 少し丁寧にお話ししたいと思います。 日本フードフォトグラファー協会は、 「食を専門に撮影するプロフェッショナル」のための団体です。 料理・食品・商品・広告・出版・ECなど、 食に関わる撮影を専門分野としているカメラマン のみが所属し、 一定の実務経験・技術・倫理基準を満たした者が正会員として認定されます。 単に「写真が撮れる」だけではなく、 ・食材や料理への理解 ・食品表示や広告表現への配慮 ・実物と乖離しない誠実なビジュアル表現といった、 食の写真ならではの専門性 が求められるのが特徴です。 私はその日本フードフォトグラファー協会の正会員として、 日々フード撮影の現場に立っています。
笙子 太田
2025年12月18日読了時間: 3分
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