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美味しいケーキほど、なぜ写真が難しいのか?フードカメラマンが現場で感じている“本当の理由”

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 4分

「味には自信があるんです。でも、写真にすると“なんか普通”に見えるんですよね」


これは、ケーキの撮影を相談されるときに、パティスリーや食品メーカーの方から本当によく聞く言葉です。

実はこれ、とても自然なことです。なぜなら、ケーキは“美味しいものほど撮るのが難しい食べ物”だから。

料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしてきたフードカメラマンとして、今日はその理由を、現場目線でお話しします。



ケーキは「情報量が多すぎる」

ケーキは一見シンプルに見えますが、写真として見ると、実は情報量の塊です。

・スポンジのきめ

・クリームの質感

・フルーツやフィリングの配置

・層の厚み・表面のツヤ

・断面の美しさ

これらがすべて一枚の写真に同時に写り込みます。

しかも、どれか一つでも崩れると、「美味しそう」より先に「雑」「安っぽい」「量が少なそう」という印象が立ってしまう。

美味しさのハードルが高い分、写真のハードルも非常に高いのがケーキです。

 

「中身を見せればいい」は、実は落とし穴

よく言われるのが「断面を見せたほうが売れますよね?」という質問。

これは半分正解で、半分不正解です。

確かに、2023年以降のEC・食品購買行動調査では「内部構造が視覚的に確認できる食品写真」は購入判断に強く影響することが示されています。

(出典:Shopify “Future of Commerce Report 2023”、Think with Google 食品EC調査 2024)

ただし問題は、ケーキの断面は“一度切ったらやり直せない”という点。

・切る位置が1cmずれる

・ナイフの角度が少し違う

・冷え具合が甘い

これだけで、層が潰れたり、クリームがはみ出したり、一気に「売れない断面」になります。

だから私は、ケーキ撮影では必ずサンプル数をお願いしています。

 

 

サンプルが1台だと、写真はギャンブルになる

「同じケーキだから1台で大丈夫ですよね?」

この質問も、とても多いです。でも、正直に言います。

ケーキ撮影でサンプル1台は、かなりの高リスクです。

理由は単純で、

・切り直しができない

・ベストな断面を狙える回数が1回しかない

料理カメラマン・フードカメラマンの現場では、

“切る前に勝負が終わっている”ことも珍しくありません。

美味しいケーキほど、構造が繊細で、失敗が目立ちます。

だからこそ、「美味しさをちゃんと伝えたい」ケーキほど、サンプル数が必要になるのです。


温度・時間・湿度ケーキは“生き物”に近い

ケーキ撮影が難しい最大の理由は、状態が数分単位で変わること

・クリームはすぐダレる

・ツヤが消える

・フルーツが乾く

特に夏場や、冷凍ケーキの撮影では顕著です。

冷凍ケーキの場合、完全解凍ではなく「半解凍」がベストな理由も、すべて写真のため。

これはレシピの話ではなく、撮影という目的に特化した判断です。



「味」は写真に写らないだからこそ、失敗が目立つ

よく知られている話ですが、人が「美味しそう」と感じる要素のうち、味覚が占める割合はごくわずかです。

視覚情報が、判断の大部分を占めます。

だから、本当に美味しいケーキほど「写真が追いついていない」状態になると、ギャップが生まれてしまう。

これが、「味はいいのに売れない」「SNSで伸びない」原因の正体です。

ケーキ撮影は、技術よりも設計

ケーキ撮影で大切なのは、カメラのスペックよりも、(←ここ大切です)

・どう切るか

・何を見せるか

・どこで勝負するか

という設計です。

これは、料理撮影・食品撮影・商品撮影を数多く経験していないと、なかなか判断できません。

だからこそ、ケーキ撮影は「難しい」と言われ続けています。


もし今、

・味には自信がある

・でも写真にすると伝わらない

・自社撮影に限界を感じている


そんな状態なら、それは腕の問題ではなく、ケーキという被写体の特性のせいかもしれません。

フードカメラマンとして、「美味しさを写真に翻訳する」お手伝いはできます。


撮影のご相談はこちらからどうぞ。https://www.foodphoto-shoko.com/contact



次回は、「なぜケーキ撮影ではサンプル数がクオリティを左右するのか」を、さらに踏み込んで書いていきます。

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