top of page


高タンパク商品が「ストイック」に見えてしまう理由― 海外では“ご褒美食”に変換されている ―
こんにちは。 日本の食を世界に届けるフードカメラマン、太田笙子です。 最近、プロテインスイーツや高タンパク弁当、植物性プロテイン食品など、 高タンパク食品の撮影依頼 がとても増えています。 スポーツブランド、フィットネスジム、ECブランド、冷凍宅配食など、ジャンルはさまざまですが、実際に撮影の現場でよく感じることがあります。 それは、 高タンパク食品が「ストイック」に見えすぎている ということです。 つまり、 「頑張っている人が食べるもの」 「努力のために我慢して食べるもの」 という印象になってしまっているケースが少なくありません。 でも海外では、この見せ方が少し違います。 日本:努力・我慢の文脈 日本では高タンパク食品というと、 筋トレ・ダイエット・食事制限・減量 というイメージが強い傾向があります。 そのため写真も、 黒背景・ストイックなトーン・無機質な構図 になりやすい。 確かにスポーツの世界観としては正しい場合もあります。 ただし、この見せ方は 市場を狭くしてしまうこともある のです。 海外:自己投資・ウェルネスの文脈 海外では高タンパク
笙子 太田
3月6日読了時間: 4分


「綺麗な写真」で売れないのはなぜ?「作品と」ビジネスを動かすフードフォトの決定的な違い。
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 「アワード(写真賞)を獲るような素晴らしい写真なら、きっと売上も上がるはずだ」 ビジネスオーナーの皆様は、そう思われるかもしれません。(私も昔は思っていました・・・。) でも、実はここに、写真選びの落とし穴が潜んでいるのです。 プロのフードフォトグラファーとして活動していると、「芸術的な美しさ」と「ビジネスを動かす力」の微妙な、しかし決定的な違いに直面します。 今回は、クライアントの皆様が「なるほど、だから自分たちのプロジェクトにはこの視点が必要だったのか」と納得いただけるよう、アワード向け撮影とクライアントワークの構造的な違いを、最新のデータと私の国際的な視点から深掘りして解説します。 1. 誰がその写真を「評価」するのか? まず、評価基準の出発点が全く異なります。 Award向けの撮影:審査員を唸らせる「新規性」 アワードの世界では、これまでに誰も見たことがない表現や、写真家の独特な世界観、哲学が重視されます。「驚き」や「違和感」がプラスに働くことも多い、いわば「尖った」表現の世界です。...
笙子 太田
3月1日読了時間: 5分


なぜフード撮影では「左から光を当てる」のか?〜キーライト(メインライト)が左にある理由 〜
フードカメラマンとして撮影をしていると、よく聞かれる質問があります。 「どうして光は左から当てることが多いんですか?」 実はこれ、なんとなくの慣習ではありません。 視線の動き、文化的背景、そして“美味しそう”の感じ方に、きちんと理由があります。 今日はそのお話を、少し深く掘り下げてみたいと思います。 1. 人は“左から右”へ視線を動かす生き物 日本語も英語も、基本的には左から右へ読む文化です。 そのため、多くの人の視線は「左→右」へ自然に流れます。 光が左から入ると、視線の流れと光の流れが一致する。 すると、写真の中に“自然な立体感”が生まれます。 逆に右から強い光を当てると、どこか違和感を覚えることがあります。 これは単なる感覚論ではなく、広告や視線解析の分野でも知られている視線動線の基本原理です。 2. 絵画の歴史も「左光」が多い 例えば、17世紀の絵画。 ヨハネス・フェルメールやレンブラント・ファン・レインの作品を見てみると、多くが左側からの自然光で描かれています。 理由はシンプルで、画家が右利きの場合、左に窓があったほうが描きやすかったか
笙子 太田
2月26日読了時間: 3分


ヘルシー食品の撮影は「制限」ではなく「価値」を写すことから始まる
最近、グルテンフリーやビーガン、ベジタリアン、低糖質、高タンパクといった“ヘルシー系食品”の撮影依頼が本当に増えています。 健康志向の高まりは感覚ではなく、数字でも明確です。 観光庁が2024年に公表した「訪日外国人消費動向調査」によると、訪日旅行者の関心項目の中で「日本食を食べること」は依然として上位に位置し、食の選択基準に“健康配慮”を重視する傾向も見られます(出典:観光庁 2024年 訪日外国人消費動向調査)。 つまり今、「健康」は選ばれる理由になっている。 でもここで、ひとつ 大きな落とし穴 があります。 ヘルシー=地味、に見えてしまう写真がとても多いのです。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマンとして、今日は私が現場で意識している“ヘルシー食品撮影のコツ”をお話しします。 ① 「制限食」に見せないことが最重要 グルテンフリー、低糖質、高タンパク・・・ これらは本来「制限」ではなく「付加価値」です。 しかし撮り方を間違えると、「我慢して食べる食事」に見えてしまいます。 海外市場では特に、ヘルシー=ポジティブ・アクティブ・自己投資と
笙子 太田
2月25日読了時間: 4分


撮影体制についてのお知らせ|産休期間中も、撮影は止まりません
いつも撮影のご相談をいただき、誠にありがとうございます! 私事ではございますが、3月末に出産を予定しております。 そのため、3月上旬〜5月末まで産休をいただきます。 しかし、 Light & Greenの撮影は、この期間も止まりません。 ■ 2月の撮影枠と今後の撮影撮影ご相談について 現在、2月中の撮影枠は既存のお客様・現在ご相談中のお客様で満枠となっております。 ありがたいことに、継続案件やリピート案件が増えており、早期にスケジュールが埋まる状況が続いています。 春〜初夏商戦、インバウンド需要、EC更新などを見据えている企業様は、ぜひお早めにご相談ください。 ■ 3〜5月は「チーム体制」で対応いたします 産休期間中の撮影は、全国約100名のフードカメラマンが在籍する 株式会社Light & Greenの撮影チームが担当いたします。 これは“代打”ではありません。 普段から私がディレクション設計を行い、実際に現場を共に動かしているメンバーです。 ・インバウンド向け色設計 ・売上導線を意識した構図 ・EC/デリバリー/広告用途別の撮り分け ・ブラン
笙子 太田
2月21日読了時間: 3分


海外ECで売れるキッチンツール写真は「工程」と「完成」で決まる
海外向けのキッチンツール撮影では、 商品単体の美しさだけでは、正直足りません。 「どんな道具なのか」だけでなく、 どう使われ、どんな結果が得られるのか まで伝わって、はじめて購入判断につながります。 今回は、ハート型のケーキ型を例に、海外ECで“選ばれる写真設計”についてご紹介します。 今回の撮影で求められた3つのカット 今回お客様からご依頼いただいた内容は、以下の3点でした。 商品単体の撮影 製造途中の工程撮影(生地を流す・焼き上がりなど) 完成イメージの撮影 一見すると「カット数が多い」ように見えますが、海外ECではこの構成がとても理にかなっています。 海外ECでは「どう使うか」が購入判断になる 海外ユーザーは、日本のように説明文をじっくり読んでくれるとは限りません。 写真を見た瞬間に、 失敗しなさそうか 自分にも作れそうか どんな完成形になるのか この3点が直感的に伝わらなければ、その時点で候補から外れてしまいます。 だからこそ今回の撮影では、 「型 → 工程 → 完成」 という流れを、写真だけで理解できる構成を重視しました。...
笙子 太田
2月14日読了時間: 2分


1台のクリスマスケーキで「5用途」使える写真設計― 撮影は“コスト”ではなく、“回収できる投資” ―
「クリスマスケーキの撮影、1回で終わってしまうのがもったいない」 これは、パティスリーや食品メーカーの担当者さんから、よく聞く本音です。 実はここ、 写真設計の考え方ひとつで大きく変わります。 プロの現場では、 「この写真はどこで、どう使われるか」 を 撮影前から分解して設計 します。 今日は、 1台のクリスマスケーキを、5つの用途に展開する写真設計 を具体的にお伝えします。 なぜ「使い回せない写真」が多いのか? 理由はシンプルで、最初から“1用途しか想定していない”からです。 ・EC用に撮ったらSNSで使いにくい ・SNS向けに寄りすぎて、広告に使えない ・海外用にすると、日本向けに合わない これは撮影技術の問題ではなく、 設計段階の不足 で起きています。 用途① ECトップ用|一瞬で価値が伝わる「顔」 ECトップで求められるのは、 説明力より「第一印象」 。 ・全体像が分かる ・サイズ感が想像できる ・高級感・季節感がある このカットは、「きれい」より“選ばれる雰囲気”を優先します。 ここが弱いと、他の写真が良くてもスクロールされません。 用
笙子 太田
2月7日読了時間: 3分


高価格帯チョコレートが「この値段でも買われる」写真の条件
高価格帯のチョコレートを扱っている方から、こんな相談を受けることがあります。 「原材料も製法も一流です。でも、写真を見ると“この値段?”と思われそうで不安で…」 実はこれ、とてもよくある悩みです。そして多くの場合、問題は 商品ではなく写真 にあります。 高級チョコレートが「高いから売れない」のではなく、写真が“その値段を肯定していない”だけ、というケースは本当に多いです。 まず前提:写真は「値段の理由」を説明する役割を持つ ECでも海外向けでも、チョコレート写真は単なるビジュアルではありません。 写真は、「なぜこの値段なのか?」を言葉なしで説明する装置です。 逆に言えば、その説明ができていない写真は、どんなに良い商品でも「高い」と判断されます。 条件①「量」を見せすぎない 高価格帯チョコレートで、いちばんやってはいけないのが 全部見せる構図 です。 ・箱を開けた全体 ・粒数が一目でわかる ・情報量が多い写真 これらは、無意識に「コスパ思考」を刺激します。 高級チョコレートで大切なのは、 「どれだけ入っているか」より 「一粒にどれだけ価値があるか」
笙子 太田
1月28日読了時間: 3分


EC用とSNS用で変えるチョコレート写真トーン
チョコレートの商品撮影で、とてもよく聞かれる質問があります。 「この写真、ECにもSNSにも使えますよね?」 結論から言うと、 使えます。でも、同じトーンが最適とは限りません。 ECとSNSでは、写真に求められている役割がまったく違うからです。 まず大前提:ECとSNSは“判断のスピード”が違う ECの写真は、 購入判断のための写真 。 SNSの写真は、 止まってもらうための写真 。 この違いを理解せずに同じトーンで撮影・編集すると、どちらも中途半端になります。 EC用チョコレート写真|「迷わせない」トーン設計 EC向け撮影イメージ EC用のチョコレート写真で最優先すべきなのは、 安心して買えること 。 具体的には、 ・色味が安定している ・形が正確に見える ・質感が誤解なく伝わる このため、EC用では トーンは比較的ニュートラル に設計します。 ・コントラストは強すぎない ・影はコントロールする ・色温度はブレさせない 「おしゃれ」よりも「間違いがない」。 ECでは、写真が強すぎると「実物と違いそう」という不安を生みます。 特にチョコレートは、
笙子 太田
1月18日読了時間: 3分


海外ECで売れるチョコレート写真のトーン比較
海外ECでチョコレートを販売する場合、多くの方が最初につまずくのが、 「きれいに撮っているのに、なぜか売れない」 という壁です。 実はこれ、味や価格の問題ではなく 写真のトーンが市場と合っていない ことがほとんど。 海外ECでは、写真は「説明」ではなく 判断材料そのもの になります。 結論:海外ECでは「中間トーン」は弱い 日本向け商品撮影でよく使われる・明るすぎない・暗すぎない・やわらかい中間トーン この写真、海外ECではかなり不利になるケースが多いです。 理由はシンプルで、 EC画面では写真が ・小さく表示される ・強い光環境で見られる ・比較される から。 中間トーンは、リアルでは上品でもEC画面では「印象が残らない」。 海外ECで売れるチョコレート写真は、 意図的にトーンを振り切っています。 パターン① 暗め・コントラスト強|高価格帯・アメリカ向け アメリカ向け撮影イメージ アメリカ向けECで強いのが、 暗め × コントラスト強 のトーン。 ・背景はダークブラウン〜ブラック ・チョコレートのツヤをしっかり出す ・影を恐れない...
笙子 太田
1月16日読了時間: 3分


点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”〜「評価は高いのに選ばれない店」で起きていること〜
「星3.6あるのに、全然予約が入らないんです」 これは、私が撮影の相談を受ける中で、本当によく聞く言葉です。 正直に言います。 食べログでは、点数は“最後の確認項目”であって、最初の判断材料ではありません。 むしろ多くのユーザーは、「点数が低すぎないか」をざっくり確認したあと、 写真で行く・行かないを決めている 。 これが実態です。 星3.5以上が並ぶ世界で、何が差を生んでいるのか 今の食べログは、正直に言って 星3.5以上の店がゴロゴロ並ぶ世界 です。 ユーザー側の感覚はこうです。 「3.2はちょっと不安」 「3.5以上なら、あとは好み」 つまり、 3.5を超えた瞬間からは“点数による差”はほぼ消える。 では、何で選ばれているのか。 答えはシンプルで、 写真です。 ・美味しそうか ・自分が行くイメージができるか ・なんとなく安心できるか この「なんとなく」の正体が、写真です。 レビューを読む人は、実は少数派 オーナーさんが一生懸命読んでいるレビュー。 実は、 ほとんどのユーザーはそこまで読んでいません。 行動を分解すると、こうなります。 一覧で
笙子 太田
1月15日読了時間: 3分


フードカメラマンが語る「ケーキ撮影は準備が9割」
「撮影当日は、何時間くらいかかりますか?」 ケーキ撮影のご相談で、よく聞かれる質問です。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンとして、 正直にお答えするとこうなります。 ケーキ撮影は、当日より“前”が一番大事です。 なぜなら、シャッターを切る頃には勝負はほぼ決まっているから。 ケーキ撮影は「やり直しがきかない」 ケーキは、撮影においてとてもシビアな被写体です。 ・一度切ったら戻らない ・時間が経つほど崩れる ・温度で表情が変わる つまり、 撮影中に考えている余裕がない 。 だからこそ、準備段階でどれだけ詰めているかがそのまま写真のクオリティになります。 準備① 何のための写真かを決める まず最初にやるのは、「どう撮るか」ではありません。 「どこで使うか」 を決めます。 ・ECの商品ページ ・海外向けLP ・SNS ・ギフトカタログ 用途が違えば、必要な写真も切り方も優先順位も変わります。 ここが曖昧なまま進むと、「きれいだけど使えない写真」になります。 準備② 切り方は、撮影前に決まっている ケーキ撮影で一番の分岐点
笙子 太田
1月14日読了時間: 3分


インバウンド向けケーキ写真で日本人がやりがちな失敗
「日本では評判がいいんです」 「味も素材も、かなり評価されています」 それなのに、海外向けECやインバウンド集客では反応がいまひとつ。 ケーキ撮影の相談で、このケースは本当に多いです。 結論から言うと、 ケーキ自体の問題ではないことがほとんど 。 問題は、 日本人の“美味しそう”と、海外の“美味しそう”が違う ことにあります。 今日は、フードカメラマンとしてインバウンド向け・海外向けのケーキ撮影をしてきた中で日本人がやりがちな失敗をまとめます。 失敗① 控えめすぎる色味で「味が弱そう」に見える 日本では、 ・淡い色 ・やさしいトーン ・白っぽい背景 これが「上品」「洗練」のイメージにつながります。 でも海外では、 色が薄い=味も薄そう と受け取られることが少なくありません。 特にケーキの場合、 ・スポンジが白すぎる ・クリームの色が飛んでいる ・全体が同系色すぎる こうなると、「美味しそう」より「物足りなさ」が先に立ちます。 インバウンド向けでは、 日本向けより コントラストを少しだけ強める これがとても重要です。 失敗② 余白を取りすぎて「情報
笙子 太田
1月12日読了時間: 4分


「ケーキは切ればいい」は間違い。“切り方”で売上が変わる話
ケーキ撮影の打ち合わせで、とてもよく聞く言葉があります。 「断面が見えたほうがいいですよね?じゃあ、切った写真を撮りましょう」 一見、正解のように聞こえます。 でも、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしているフードカメラマンの立場から言うと、 これは半分だけ正解 です。 なぜなら、 ケーキは“切ったかどうか”ではなく、“どう切ったか”で評価が変わる から。 断面写真は「万能」ではない たしかに、断面写真は目を引きます。 層、クリーム量、スポンジのきめ。情報が一気に伝わる。 だからこそ、 切り方を間違えると、マイナスも一気に伝わる のがケーキです。 ・層がズレて見える ・クリームがはみ出している ・フルーツの配置が偏っている 味は一切変わっていなくても、 写真では「雑」「量が少なそう」「安っぽい」という印象に変換されてしまいます。 売れる断面/売れない断面の違い 売れる断面には、共通点があります。 ・中心を正確に捉えている ・層の厚みが均等に見える ・断面に“余白”がある 逆に、売れない断面はこうです。 ・少し端に寄っている ・情報が詰まりすぎて
笙子 太田
1月10日読了時間: 3分


自分で撮る?プロに頼む?ケーキ撮影で迷ったときの分かれ道
「できれば自分で撮りたいんです」 「でも、プロに頼んだほうがいいのか迷っています」 ケーキ撮影のご相談で、この段階の方はとても多いです。 結論から言うと、 自分で撮っていいケース と 最初からプロに任せたほうがいいケース は、 はっきり分かれます。 今日は、料理撮影・食品撮影・商品撮影を専門にしてきたフードカメラマンの立場から、その分かれ道を整理してみます。 ◻︎自分で撮っても問題ないケース まずは、自社撮影・セルフ撮影が向いているケースから。 ・テスト販売・試作品段階 商品を本格的に売る前、反応を見るための仮写真であれば、 スマホや簡易撮影でも問題ありません。 ・社内資料・開発用 味や構成を共有するための記録写真なら、 「美味しそう」に見せる必要はありません。 ・価格帯が低く、量で勝負する商品 多少ラフでも「分かりやすさ」が優先される場合は、 自社撮影が合理的なこともあります。 この場合、完璧さよりスピードを重視する判断はとても正しいです。 ◻︎自分で撮ると“急に難しくなる”瞬間 ただし、次の条件が1つでも当てはまると、一気に難易度が上がります
笙子 太田
1月8日読了時間: 3分


点数より写真?食べログユーザーの“本音の選び方”
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 皆さんは外食先を探すとき、何を一番の決め手にしていますか? 「まずは食べログの点数をチェックする」という方は多いはず。 かつては「3.5以上なら間違いない」と言われた時代もありましたが、今の時代、ユーザーの目はもっとシビアで、もっと「直感的」になっています。 実は今、 「点数が高いのに選ばれない店」と 「点数はそこそこでも予約が埋まる店」の境界線は、 間違いなく「写真の質」にある と言っても過言ではありません。 今回は、2026年現在の最新データと私の料理カメラマンとしての視点を交えながら、食べログユーザーの“本音の選び方”について紐解いていきたいと思います。 1. 「星3.5以上」が並ぶ中で、最後の一押しになるのは何か? 今の飲食店選びにおいて、点数はあくまで「最低条件」のフィルターに過ぎません。 特に客単価が8,000円を超えるような高価格帯のレストランを探しているユーザーにとって、3.5点や3.7点といったスコアは、もはや「並んでいて当たり前」の状態です。 では、似たような高得点の店が並んでいる
笙子 太田
1月7日読了時間: 5分


「目立つ写真」と「買いたくなる写真」は、似ているようでまったく別物
フード撮影の現場で、よく聞かれる質問があります。 「この写真、すごくかっこいいですよね?」 「でも…売れる写真って、これで合ってますか?」 実はこの2つ、似ているようで目的がまったく違うんです。 私はフードカメラマンとして、 広告・EC・インバウンド向けの撮影を数多く担当してきましたが、 “作品的に目立つ写真”と“買いたくなる写真”は、撮り方も考え方も別物だと感じています。 今日はその違いを、できるだけ分かりやすくお話しします。 目立つ写真(作品的な写真)の特徴 まずは「目立つ写真」から。 これは ・SNSでスクロールを止める ・コンテストやポートフォリオで評価される ・「おしゃれ」「すごい」と言われやすい そんな写真です。 特徴としては、 強い光や影、コントラストがはっきり 構図や色に“作者の個性”が強く出る 食べ物そのものより「世界観」や「美意識」が主役 暗め・静的・ドラマチックな表現も多い 正直に言うと、撮っていて一番楽しいのは、こちらだったりします(笑)。 自分の表現欲が満たされるし、「いい写真ですね」と言ってもらえる確率も高い。 ただし
笙子 太田
1月3日読了時間: 4分


ケーキ撮影の日、スタジオが寒い理由。「冷房MAX」にするのは、わがままではありません・・・!
ケーキ撮影の日、スタジオが寒い理由 「冷房MAX」にするのは、わがままではありません!!笑 ケーキ撮影の日、スタジオに入った瞬間、よく言われます。 「……寒くないですか?」 正直に言うと、 寒いです。かなり。 上着を着たまま撮影することも珍しくありません。 それでも、冷房は弱めません。 なぜなら、 ケーキ撮影において、室温はクオリティに直結するから です。 これは演出でも、こだわりでもなく、料理撮影・食品撮影・商品撮影の現場では極めて現実的な判断です。 クリームは、人が思っている以上に「弱い」 ケーキ撮影で一番の敵は何か。 私は迷わずこう答えます。 温度です。 ・生クリーム ・ムース ・マスカルポーネ ・バタークリーム これらは、人が「ちょっと暖かいな」と感じる温度で、すでに形を保てなくなります。 特に撮影中は、 ・ライトの熱←思っている以上に周辺の温度が上がります ・人の体温 ・空気の流れ これらが重なり、想像以上にケーキは温まっていきます。 結果どうなるか。 ・角が丸くなる ・表面がテカる ・断面がにじむ 味は変わっていなくても、写真では 「
笙子 太田
1月2日読了時間: 4分


ケーキ撮影は“サンプル数=クオリティ”が決まる。なぜ1台では足りないのか?
「サンプル、1台で大丈夫ですよね?」 ケーキ撮影のご相談で、この質問を受けないことはほとんどありません。 気持ちはとてもよく分かります。ケーキは原価も手間もかかるし、「同じものなら1台で十分では?」と思いますよね。 でも、フードカメラマンとしてはここだけは、はっきりお伝えしたいことがあります。 ケーキ撮影において、サンプル数は“保険”ではなく“設計”です。 ケーキは「一発勝負」の被写体 料理撮影や食品撮影の中でも、ケーキはかなり特殊な存在です。 理由はシンプルで、 一度切ったら、やり直しがきかない から。 ・断面を見せたい ・層をきれいに見せたい ・クリーム量を伝えたい こうした要素を表現するには、必ず「切る」という工程が入ります。 しかしこの“切る”という行為が、ケーキ撮影では最大のリスクポイント。 ・切る位置が数ミリずれる ・ナイフの角度が甘い ・冷え具合がベストではない これだけで、写真の印象は一気に落ちます。 そして、 その失敗は取り消せません。 サンプル1台=写真がギャンブルになる理由 サンプルが1台しかない場合、撮影はどうしても「賭け
笙子 太田
2025年12月27日読了時間: 3分


国別(アメリカ・ヨーロッパ・アジア)で変えるチョコレートの色設計
海外向けチョコレート撮影で「色味をどうするか」は、実は国によって正解がまったく違います。 日本では「高級=控えめ・落ち着き」が通用しますが、 海外ではそれが「弱い」「魅力が伝わらない」になることも珍しくありません。 ここを理解せずに撮影すると、 味も価格も一流なのに写真だけが足を引っ張る、という事態が起きます。 アメリカ向け|“濃厚さ”と“わかりやすさ”を色で伝える (出典: Chocolate Mousse Cake By Jenna ) アメリカ向けのチョコレート撮影で重視されるのは、 一瞬で伝わるリッチさ です。 アメリカ市場では、 ・コントラスト強め ・深いブラウン ・はっきりした陰影 これが「おいしそう」「贅沢そう」に直結します。 日本向けでよく使われるグレー寄りのブラウンや影の薄いトーンは、アメリカでは「印象が弱い」。 そのため、 ・チョコレートの赤みを少し足す ・背景をダークブラウンやブラック寄りに ・ツヤとハイライトを明確に こうした色設計が効果的です。 アメリカ向けの商品撮影では、「上品」よりも「濃厚」「満足感」が先に伝わるかど
笙子 太田
2025年12月26日読了時間: 3分
bottom of page