EC用とSNS用で変えるチョコレート写真トーン
- 笙子 太田
- 1月18日
- 読了時間: 3分
チョコレートの商品撮影で、とてもよく聞かれる質問があります。
「この写真、ECにもSNSにも使えますよね?」
結論から言うと、使えます。でも、同じトーンが最適とは限りません。
ECとSNSでは、写真に求められている役割がまったく違うからです。
まず大前提:ECとSNSは“判断のスピード”が違う
ECの写真は、購入判断のための写真。
SNSの写真は、止まってもらうための写真。
この違いを理解せずに同じトーンで撮影・編集すると、どちらも中途半端になります。
EC用チョコレート写真|「迷わせない」トーン設計

EC用のチョコレート写真で最優先すべきなのは、安心して買えること。
具体的には、
・色味が安定している
・形が正確に見える
・質感が誤解なく伝わる
このため、EC用ではトーンは比較的ニュートラルに設計します。
・コントラストは強すぎない
・影はコントロールする
・色温度はブレさせない
「おしゃれ」よりも「間違いがない」。
ECでは、写真が強すぎると「実物と違いそう」という不安を生みます。
特にチョコレートは、溶け・ツヤ・色ムラに敏感な商品。
EC用商品撮影では、盛らない勇気がとても大切です。
SNS用チョコレート写真|「止まらせる」トーン設計

一方、SNSでは役割がまったく変わります。
SNS用チョコレート写真の目的は、購入ではなく、感情を動かすこと。
そのため、
・トーンはやや振り切る
・コントラストをつける
・色温度に個性を出す
ことが有効です。
暗めのトーン、強めのハイライト、印象的な影。
これらはECでは慎重になりますが、SNSでは「美味しそう」「気になる」「保存したい」につながります。
SNSは、正確さよりも記憶に残るかどうか。
チョコレート撮影では、少しドラマ性を足すことで圧倒的に反応が変わります。
同じ写真を「分ける」のが正解
ここで大切なのが、EC用とSNS用は別撮りしなくてもいいということ。
正解は、・撮影時点で“両方を想定する”・編集でトーンを分ける
この考え方です。
例えば、
・ベースはEC用として正確に
・SNS用はそこから コントラスト+色温度+影を調整
こうすることで、1回の撮影でECにもSNSにも最適化できます。
商品撮影において、「撮る」よりも「どう使われるかを設計する」ことの方が重要。
ECとSNSを同じトーンにすると起きる問題
よくある失敗が、ECとSNSをどちらかに寄せすぎること。
・SNS寄りにすると ECで「派手すぎる」「不安」
・EC寄りにすると SNSで「止まらない」「埋もれる」
チョコレート商品撮影では、このズレが売上と認知の両方を下げてしまいます。
写真は「役割」でトーンを決める
EC用か、SNS用か。
これは「サイズの違い」ではなく写真の役割の違いです。
・EC=判断材料
・SNS=感情スイッチ
この前提でチョコレート写真のトーンを設計すると、写真はちゃんと“働く”ようになります。
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