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なぜ海外で発酵食品が人気なのか?麹甘酒が世界で注目される理由

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 7月6日
  • 読了時間: 5分

こんにちは。インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。


先日、麹甘酒の撮影を担当させていただきました。

撮影中にクライアントの方から興味深いお話を聞いたんです。


「海外では発酵食品がブームなんですよ。コンブチャを毎日飲んでいる人も多いんです。」


私は海外向けの食品撮影に携わる機会が多いので、発酵食品への関心が高まっていることは何となく感じていました。

でも改めて考えてみると、とても面白い現象です。

なぜ今、世界中の人たちが発酵食品に注目しているのでしょうか。

実はそこには、日本人が見落としがちな大きな価値が隠れていました。



コストコ時代に求められていた「クリーンラベル」

実は私、フードカメラマンになる前は食品メーカーで営業をしていました。

担当していた取引先のひとつがコストコのデリカ部門です。

商品提案をする際によく求められたのが、「クリーンラベル」であることでした。

クリーンラベルとは、保存料や着色料などの添加物をできるだけ使用せず、消費者が理解しやすいシンプルな原材料で作られた食品のことです。

当時は正直、「そこまで気にするんだな」という印象でした。

もちろん品質は重要です。

でも今ほど発酵食品や腸活が話題になる前だったので、その背景までは深く理解していませんでした。

ところが今振り返ると、このクリーンラベル志向こそが、現在の発酵食品人気につながっているように感じます。



世界で広がる「腸活」という考え方

近年、欧米では「Gut Health(ガットヘルス)」という言葉が広く使われています。

Gutとは腸のこと。

腸内環境を整えることが健康や美容だけでなく、メンタルヘルスや免疫機能にも関係すると考えられるようになり、食生活への関心が高まっています。

日本でも「腸活」という言葉を聞く機会が増えましたが、海外ではさらに大きな市場になっています。

その流れの中で注目されているのが発酵食品です。

ヨーグルトやキムチ、ザワークラウト、ケフィア。

そして近年では日本の味噌や麹、甘酒にも関心が集まっています。

日本人にとっては当たり前の食品でも、海外の人から見ると「何百年も受け継がれてきた伝統的な健康食」として映るのです。



コンブチャが発酵食品ブームの入口になった

海外の発酵食品ブームを語るうえで欠かせない存在があります。

それがコンブチャです。(昔、KALDYでも売っていましたね)

日本人が聞くと昆布茶を想像しますが、海外でいうコンブチャは発酵させた紅茶飲料のこと。

アメリカでは健康志向の高い人々を中心に人気が広がり、今ではスーパーやカフェでも当たり前のように販売されています。

私も海外の食品トレンドを調べることがありますが、コンブチャが並ぶ売り場を見ると、その人気の高さに驚かされます。

そして面白いのは、コンブチャをきっかけに「発酵」という概念そのものに興味を持つ人が増えたことです。

コンブチャを飲んでいる人が、味噌や麹にも興味を持つ。

そんな流れが生まれています。



発酵食品は究極のクリーンラベル食品かもしれない

ここで改めて考えてみると、発酵食品は非常にユニークな存在です。

発酵食品は、もともと保存技術として発展してきました。

冷蔵庫もなかった時代、人々は微生物の力を利用して食べ物を長持ちさせてきたのです。

つまり発酵食品は、添加物に頼る以前から存在していた自然な保存技術でもあります。

クリーンラベルを求める人たちからすると、とても魅力的な存在に映るのでしょう。

最新技術で作られた食品ではなく、何百年も受け継がれてきた知恵によって作られた食品。

それが今の時代に改めて評価されているのです。



日本は世界有数の発酵大国だった

海外で発酵食品が人気になっている今、改めて感じるのは日本の強さです。

味噌、醤油、日本酒、みりん、酢、納豆、麹。

日本の食文化は発酵なしには語れません。

しかし、日本に住んでいるとそれが当たり前すぎて価値に気づきにくいものです。

海外向けの撮影をしていると、「日本人には普通のこと」が海外では大きな魅力になる場面を何度も見てきました。

木桶で仕込む味噌。

蔵で熟成される醤油。

麹菌を使った発酵文化。

こうした風景そのものが、海外ではストーリーになります。



麹甘酒は海外市場との相性が良い

今回撮影した麹甘酒も、まさに今の世界的なトレンドと重なる商品だと感じました。

発酵食品であること。

自然な甘みであること。

日本の伝統文化と結びついていること。

そして何より、ストーリーがあること。

海外では単なる甘い飲み物としてではなく、「日本の発酵文化を体験できる飲み物」として価値を感じてもらえる可能性があります。

だからこそ、商品の見せ方も重要になります。

私は普段、海外向けの商品撮影を行っていますが、日本人向けと海外向けでは写真の作り方が大きく変わります。

日本では余白や繊細さが好まれる一方、海外では商品の特徴や魅力がひと目で伝わることが重視されます。

特に発酵食品は、「何が特別なのか」が伝わらなければ価値が伝わりません。

商品の背景にある文化やストーリーまで含めて見せることが大切なのです。



世界が求めているのは日本の昔ながらの知恵

今回の撮影を通じて改めて感じたのは、世界が求めているのは必ずしも新しいものだけではないということです。

むしろ、長い時間をかけて育まれてきた文化や知恵に価値を見出している。

そして日本には、その宝物が数多く残っています。

麹甘酒も、味噌も、醤油も、日本人にとっては当たり前の存在です。

でも海外では、それらが未来の健康食品として見られています。

フードカメラマンとして海外向けの撮影に携わっていると、日本の食文化にはまだまだ世界に伝えきれていない魅力がたくさんあると感じます。

今回の麹甘酒も、そのひとつでした。

日本では当たり前の一杯が、世界では新しい価値として受け入れられている。

そう考えると、なんだか少し誇らしい気持ちになります。



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