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「料理を載せない」食器写真はアリ?ナシ?― 売れる器写真の境界線 ―

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 1月21日
  • 読了時間: 4分

商品撮影やEC用の食器写真について、現場で本当によく聞かれる質問があります。


「料理を載せないで、器だけ撮るのってアリですか?」

「空の器のほうが形はきれいに見えますよね?」


結論から言うと、アリでもあり、ナシでもある

そしてここに、食器撮影が難しい最大の理由があります。


私はフードカメラマンとして、料理撮影・食品撮影だけでなく、

食器・キッチンツール・商品撮影も数多く担当してきましたが、

食器撮影ほど“判断基準があいまい”で、失敗しやすいジャンルはありません。

この記事では、

「空の器は本当に伝わるのか?」

「なぜECでは弱くなりやすいのか?」

その境界線を、実務目線で整理していきます。



完全に空の器は、本当に“伝わる”のか?

まず、完全に空の器写真のメリット。

・形がきれいに見える

・デザインを正確に伝えられる

・カタログ的には整っている

ここまでは正解です。

ただし問題は、見る側の感情が動くかどうか

ECやブランドサイトで写真を見る人は、

「器の形状を鑑賞したい人」ではなく、

「自分が使ったときのイメージを探している人」です。


空の器は情報としては正確ですが、体験としては未完成。


特に海外向けECやD2Cでは、

・サイズ感が分からない

・量感が想像できない

・どんな料理に合うのか不安

という理由で、“きれいだけど、決め手に欠ける写真”になりやすい傾向があります。



最低限「何かを載せる」意味とは

ここで重要なのが、料理を主役にする必要はまったくないという点。

食器撮影において「何かを載せる」目的は、美味しそうに見せることではありません。

目的はたった一つ。

スケールと使われ方を、一瞬で理解させること。

例えば

・小さなパンをひとかけ

・ソースをスプーン1杯だけ

・ハーブを数枚

・フォークが一度触れた痕跡

これだけで、人は無意識に

「この器はこのくらいのサイズ」

「こうやって使うもの」と理解します。

盛らない。

でも、空にはしない。

この“中間”にこそ、売れる器写真のポイントがあります。



海外向けECでは「空の器」が弱くなる理由

海外向けの商品撮影、特にECでは、日本以上にこの差が顕著です。

理由は文化的背景にあります。

日本人は

「行間を読む」「使い方を想像する」ことに慣れています。


一方、海外ユーザーは視覚情報からストレートに判断する傾向が強い。

2023年以降の海外ECビジュアル調査でも、

・使用シーンがある写真

・ライフスタイルが想像できる写真の方が、

滞在時間・購入率ともに高い傾向が報告されています(出典:Shopify Plus Blog 2023、Etsy Seller Handbook 2024)。

つまり、空の器=不親切な写真と受け取られてしまうケースが多いのです。


私が実際の撮影で必ず入れる「最小限の要素」

では、プロの現場ではどうしているのか。

私が食器の商品撮影で、ほぼ必ず入れる要素があります。

それは

・量を感じさせる“何か”

・人の気配を感じる“痕跡”

・使われたあとの“余韻”


具体的には、

・食べかけではなく「食事の途中」

・調理前ではなく「食卓の一瞬」

・完成ではなく「時間の流れ」

料理を主役にしない代わりに、時間を主役にするイメージです。

これを入れるだけで、写真は一気に「鑑賞用」から「購入判断用」に変わります。



売れる器写真の境界線とは

まとめると、境界線はここです。

❌ 何も載っていない、説明だけの写真

⭕ 使い方が一瞬で伝わる、余白のある写真

食器撮影は、料理撮影よりも物撮りよりもずっと“我慢”が必要な撮影です。

載せすぎない。

でも、省きすぎない。

このバランスを設計できるかどうかで、器写真は「きれいな写真」になるか「売れる写真」になるかが分かれます。

もし今、「うちの器写真、きれいだけど反応が薄い」と感じているなら、それは“空にしすぎている”サインかもしれません。


写真は正直です。伝えたい情報が足りなければ、売れません。


📩 食器・商品・EC向け撮影のご相談はこちらhttps://www.foodphoto-shoko.com/contact

フードカメラマン 太田笙子(商品撮影/食器撮影/食品撮影/海外・インバウンド向けビジュアル戦略)

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