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海外ECで売れるキッチンツール写真は「工程」と「完成」で決まる
海外向けのキッチンツール撮影では、 商品単体の美しさだけでは、正直足りません。 「どんな道具なのか」だけでなく、 どう使われ、どんな結果が得られるのか まで伝わって、はじめて購入判断につながります。 今回は、ハート型のケーキ型を例に、海外ECで“選ばれる写真設計”についてご紹介します。 今回の撮影で求められた3つのカット 今回お客様からご依頼いただいた内容は、以下の3点でした。 商品単体の撮影 製造途中の工程撮影(生地を流す・焼き上がりなど) 完成イメージの撮影 一見すると「カット数が多い」ように見えますが、海外ECではこの構成がとても理にかなっています。 海外ECでは「どう使うか」が購入判断になる 海外ユーザーは、日本のように説明文をじっくり読んでくれるとは限りません。 写真を見た瞬間に、 失敗しなさそうか 自分にも作れそうか どんな完成形になるのか この3点が直感的に伝わらなければ、その時点で候補から外れてしまいます。 だからこそ今回の撮影では、 「型 → 工程 → 完成」 という流れを、写真だけで理解できる構成を重視しました。...
笙子 太田
2月14日読了時間: 2分


馬肉製品の撮影をしました|調理・スタイリング・撮影まで一貫して行う理由
本日は、ECサイト掲載用の馬肉製品の撮影を行いました。 今回の案件は、調理・スタイリング・撮影まですべて私自身で担当しています。 (ここに馬肉製品の撮影写真を挿入) 料理撮影・食品撮影・商品撮影と一言で言っても、ただ美味しそうに撮ればいいわけではありません。 特に馬刺しや馬肉ハンバーグのような赤身肉は、「色」が売上を左右します。 赤が沈んで見えるだけで鮮度が疑われる。 逆に赤を強く出しすぎると、不自然に見える。 この“ほんの少し”の差が、ECではそのまま購入率に直結します。 これまで1,000件以上の料理撮影を行ってきましたが、赤身肉は毎回気が抜けません。 モニターを見ながら、「暗くない?」「コントラスト強すぎない?」と自問自答し続けます。 特に海外向けECやインバウンド集客を意識する場合、 “察してもらう写真”ではなく、“一目で伝わる写真”が必要です。 文化によって「美味しそう」の基準は異なります。 だからこそ、光の方向、反射の出方、背景の色、器のトーンまで設計します。 写真は、翻訳できない言語。 だから私は、調理段階から設計しています。 なぜ
笙子 太田
2月13日読了時間: 3分


プロでも難しい「ケーキ撮影」を、なぜ甘く見てはいけないのか― フード撮影の中で、ケーキだけは“別の競技” ―
「フード撮影をやっているなら、ケーキも同じでしょ?」 そう思われがちですが、現場に立つプロほど、 ケーキ撮影を別物として扱います。 実際、料理撮影・商品撮影・デザート撮影を経験してきた私自身も、 ケーキ撮影は今でも一番神経を使うジャンル です。 今日は、なぜケーキ撮影を甘く見てはいけないのか。 そして、 なぜ“経験値”が仕上がりに直結するのか をお話しします。 フード撮影の中でも、ケーキが「別格」な理由 まず、ケーキが他のフードと決定的に違う点。 ・時間で劣化するスピードが早すぎる 生クリーム、チョコレート、フルーツ。ケーキは、 置いた瞬間から変化が始まる素材 です。 ・クリームがダレる・表面が乾く・チョコが白くなる・フルーツがくすむ 料理のように「作り直せばいい」が通用しない。 一発勝負になりやすい のが、ケーキ撮影です。 ・白が多く、光の失敗が即バレる ケーキは白い。 だからこそ、光の失敗が隠せません。 ・白飛び ・黄色かぶり ・影がなさすぎて立体感が消える この状態になると、どれだけ高級なケーキでも、 一気に量産品に見えます。 ・「可愛い」
笙子 太田
2月11日読了時間: 3分


マカロン撮影で失敗しがちな色合わせNG例〜小物・器・背景の組み合わせで、印象はここまで変わる〜
マカロンは、並べただけで可愛い。 だからこそ、「色合わせで失敗していることに気づきにくい」被写体でもあります。 フードカメラマンとして商品撮影・食品撮影をしていると、 「ちゃんと撮ったのに、なぜか安っぽい」 「写真がごちゃついて見える」という相談を、マカロンでは特によく受けます。 原因の多くは、 色そのものではなく、色の組み合わせ 。 今回は、現場でよく見る 色合わせのNG例 をご紹介します。 NG例①「全部カラフル」で情報過多 Before(よくある失敗) ・ピンク、グリーン、イエローのマカロン ・柄入りのプレート ・色付きクロス ・背景も明るい色 一見、楽しそう。 でも写真にすると、視線の行き場がなくなります。 マカロンが主役のはずなのに、「どれを見ればいいのか分からない」状態になり、結果として お菓子の価値が伝わらない 。 After(改善の考え方) ・マカロンは多色 ・器は白 or 無地 ・背景は生成り or 淡いグレー 主役以外を“受け止め役”にすると、マカロンの色が一気に整理されて見えます。 NG例②「器の色がマカロンとケンカする」
笙子 太田
2月10日読了時間: 3分


クリスマスケーキ撮影プラン|期間限定撮影の考え方― 「12月に入ってから」では、もう遅い理由 ―
毎年、11月後半から12月にかけて増えてくるご相談があります。 「今年のクリスマスケーキ、そろそろ撮りたいんですが…」 この時点でお伝えするのは、少し耳が痛いかもしれませんが、 事実です。 クリスマスケーキ撮影は“早く動いた人が勝つ”撮影。 これは、感覚ではなく、現場経験からはっきり言えます。 この記事では、 なぜ早めに動くべきなのか12月撮影のリスク11月撮影のメリット海外向けを想定した場合の注意点 を整理し、そのまま 撮影LPとして使える考え方 をまとめます。 なぜ毎年「早めに動くべき」なのか? 理由は大きく3つあります。 ① 撮影枠が一気に埋まる クリスマスケーキは ・季節限定 ・期間集中 ・撮影難易度が高い この3点が重なるため、 プロの撮影枠が短期間で埋まります。 「12月に入ってから探す」=「条件の合う撮影が見つからない」につながりやすいのが実情です。 ② 写真は“売る前”に必要 写真は、 売り始めてから用意するものではありません。 ・ECの事前告知 ・SNSの予告投稿 ・予約販売ページ これらは、 11月には動き始める 必要がありま
笙子 太田
2月9日読了時間: 3分


おせち撮影は「年末だけの仕事」ではない― 海外では一年中使われる理由 ―
「おせちの撮影は、年末だけですよね?」 これは、撮影の打ち合わせで本当によく聞く言葉です。 日本国内だけを見ていれば、確かにそうかもしれません。 でも、インバウンド・海外向けの視点で見ると、おせちは まったく違う立ち位置のコンテンツ になります。 結論から言うと、 海外では、おせちは“一年中使われるビジュアル資産” です。 日本と海外で「おせちの役割」が違う 日本では ・年末年始に食べる料理 ・季節限定 ・数日で役目を終える という認識が一般的です。 一方、海外ではおせちは「食べ物」である以前に、 ・日本文化の象徴 ・縁起の良い祝い料理 ・特別な日の食体験 として見られています。 つまり、 季節商品ではなく“文化商品” 。 この認識の違いが、写真の使われ方にも大きく影響します。 海外でおせち写真が「一年中使われる」主なシーン ① 海外EC・越境ECでの通年販売 海外では「正月=1月1日」という感覚が必ずしも強くありません。 ・旧正月 ・祝い事 ・ギフト用途 として、おせちやそれに近い商品が 通年で紹介・販売されるケース もあります。...
笙子 太田
2月8日読了時間: 3分


1台のクリスマスケーキで「5用途」使える写真設計― 撮影は“コスト”ではなく、“回収できる投資” ―
「クリスマスケーキの撮影、1回で終わってしまうのがもったいない」 これは、パティスリーや食品メーカーの担当者さんから、よく聞く本音です。 実はここ、 写真設計の考え方ひとつで大きく変わります。 プロの現場では、 「この写真はどこで、どう使われるか」 を 撮影前から分解して設計 します。 今日は、 1台のクリスマスケーキを、5つの用途に展開する写真設計 を具体的にお伝えします。 なぜ「使い回せない写真」が多いのか? 理由はシンプルで、最初から“1用途しか想定していない”からです。 ・EC用に撮ったらSNSで使いにくい ・SNS向けに寄りすぎて、広告に使えない ・海外用にすると、日本向けに合わない これは撮影技術の問題ではなく、 設計段階の不足 で起きています。 用途① ECトップ用|一瞬で価値が伝わる「顔」 ECトップで求められるのは、 説明力より「第一印象」 。 ・全体像が分かる ・サイズ感が想像できる ・高級感・季節感がある このカットは、「きれい」より“選ばれる雰囲気”を優先します。 ここが弱いと、他の写真が良くてもスクロールされません。 用
笙子 太田
2月7日読了時間: 3分


EC用・SNS用・広告用で変える「おせち写真」の役割― 同じおせちを、なぜ3パターン撮るのか ―
「写真はもうあります」 「同じ写真をECにもSNSにも広告にも使っています」 おせち料理の撮影相談で、実はとてもよく聞く言葉です。 でもフードカメラマンとして海外向け・インバウンド向けの撮影をしていると、この考え方こそが “反応が出ない原因”であり、同時に“売上が伸びない原因” だと感じています。 結論から言うと、 同じおせちでも、EC・SNS・広告では写真の役割がまったく違う。 だから 同じ写真で兼用するのは、かなり無理がある のです。 写真は「きれい」より「役割」で考える 写真はアートではなく、 目的を果たすための道具 です。 おせち料理の場合、媒体ごとに求められている役割は明確に違います。 ・EC → 買っても大丈夫か? ・SNS → 気になる・知りたい ・広告 → 一瞬で意味が分かる それぞれ、詳しく見ていきます。 EC用おせち写真 安心感と情報量が最優先 ECサイトでの写真の役割は、はっきりしています。 「これを買って失敗しないか?」 海外ECでは特に、 ・中身が分からない不安 ・量が少ないのでは?という疑念 ・価格に対する納得感...
笙子 太田
2月6日読了時間: 4分


クリスマスケーキ撮影の当日進行表|プロはこう動く― 高単価案件ほど「段取り」で8割決まる ―
クリスマスケーキの撮影は、 「当日きれいに撮れればOK」な撮影ではありません。 むしろ逆で、 事前準備と当日の進行設計ができているかどうか で、 仕上がり・スピード・安全性がまったく変わります。 私はこれまで、飲食店・パティスリー・食品メーカー・海外EC向けまで 数多くのケーキ撮影を担当してきましたが、 高単価案件ほど、進行が驚くほどシンプル です。 今日は、「この人に任せたら安心」と思っていただくための プロのクリスマスケーキ撮影・当日進行表 をお伝えします。 ① 撮影前日にやること|当日は“撮るだけ”にする プロの現場では、 前日までに8割決めます。 具体的には、 ・構図 ・アングルの最終確認 ・使用カットの洗い出し(EC/SNS/広告) ・背景・器・小物の決定 ・光の方向と強さの確認 ・撮影順の決定 ここで重要なのは、 「ケーキを置かなくても撮影できる状態」を作ること。 本番ケーキは、「置いた瞬間から劣化が始まる素材」。 当日に考える余地を残さないことが、品質を守る最大のポイントです。 ⇨絵コンテなどあると強いですね ② 当日のケーキ出しタ
笙子 太田
2月5日読了時間: 3分


国別|おせち写真の色設計― アメリカ・台湾・中国で“正解”は違う ―
「海外向けだから、英語にした」「海外向けだから、白背景で撮った」 でも実際には、 それだけでは“海外向け写真”にはなりません。 フードカメラマンとしてインバウンド・海外展開向けの撮影をしていると、強く感じるのはこの点です。 同じおせち料理でも、国が違えば“美味しそう”の基準はまったく違う。 今回は、特にご相談が多い アメリカ・台湾・中国 の3市場について、おせち料理撮影における「色設計」の考え方を整理します。 なぜ「国別の色設計」が必要なのか おせちは ・高価格 ・意味のある料理 ・季節 ・文化が強い だからこそ、海外では 「どう見えるか」で価値が決まる料理 です。 そしてその“見え方”に最も強く影響するのが、 色・明るさ・コントラスト 。 1セット撮って、「海外向け」として全部同じ写真を使う。 実はこれが、反応が出ない大きな原因になっているケースも少なくありません。 アメリカ向け コントラストと「量感」が正義 アメリカ市場で重視されるのは、 分かりやすさ・力強さ・満足感 。 おせち撮影で意識したいポイントは、 ・明暗コントラストをはっきり ・具
笙子 太田
2月4日読了時間: 3分


海外では「このクリスマスケーキ写真」は選ばれない― 日本では“きれい”、でも海外では“伝わらない” ―
海外向けのフード撮影をしていると、日本の事業者さんが とても丁寧に写真を用意しているのに、なぜか選ばれない 場面をよく見かけます。 特にクリスマスケーキは、その傾向が顕著です。 日本では「上品」「整っている」「余白がきれい」と評価される写真が、海外では「情報が足りない」「判断できない」とスルーされてしまうことがある。 今回は、 海外視点で見ると“選ばれないクリスマスケーキ写真”の典型例 を整理します。 1. 全体像だけで終わっている写真 日本では、ホールケーキを正面から美しく撮った1枚があれば成立します。 でも海外では、その写真を見た瞬間に、こう思われます。 ・中はどうなっている? ・どれくらいのボリューム? ・何人分? 答えが写真にない=判断できない。 海外では「写真=説明」です。 ホール全体+断面+一切れこの3点がそろって、ようやくスタートラインに立てます。 2. 高さ・量感が伝わらない構図 海外向けで特に重要なのが、 ボリューム感 。 日本では「大きく見せすぎない」「控えめが美徳」ですが、海外では逆です。 ・高さ ・層の厚み ・クリームの量
笙子 太田
2月3日読了時間: 3分


おせち撮影は「物撮り」ではなく「体験撮影」― なぜ海外向け写真には人の気配が必要なのか ―
海外向けにおせち料理を発信するとき、多くの方が最初に考えるのは、 「まずは、きれいに撮らないと」 ということだと思います。 もちろん、整った写真は大切です。 でもフードカメラマンとして海外向け撮影を続けてきて、はっきり分かったことがあります。 おせちは、完成品を並べただけでは伝わらない。 海外の人にとって、おせちは ・初めて見る料理 ・食べ方が分からない ・どんな場面で食べるかも想像できない だからこそ必要なのが、「体験が想像できる写真」です。 なぜ「物撮り」だけでは足りないのか 日本人は、重箱に詰められたおせちを見ただけで、 ・お正月 ・家族が集まる ・特別な時間 を自然と想像できます。 でも海外の方には、その前提がありません。 完成したおせちだけを“商品”として並べた写真は、海外では 「きれいだけど、よく分からない」で終わってしまうことが多いのです。 海外向けで効果的な「人の気配」 ① 箸・手・開封の瞬間 海外向けのおせち撮影で、とても効果が高いのが、 ・箸が伸びる瞬間 ・料理を取ろうとする手 ・重箱の蓋を開けた直後 こうしたカットです。 人
笙子 太田
2月2日読了時間: 3分


クリスマスケーキ写真が「安っぽく見える」5つの理由― きれいに撮った“つもり”が、一番危ない ―
毎年、夏頃になってクリスマスケーキの販促物を作成する時期になると、パティスリーや食品メーカーの方から、こんな声をよく聞きます。 「写真はあるのに、なぜか高級感が出ない」 「実物はもっと美味しそうなのに、写真になると普通…」 実はこれ、技術の問題というより“設計のズレ”で起きているケースがほとんどです。 今回は、クリスマスケーキ撮影でよく見かける「安っぽく見えてしまう5つの理由」を、プロの現場目線で解説します。 「うちもこれ、やってるかも…」そう気づいた瞬間が、写真を見直すベストタイミングです。 ① 生クリームが白飛びしている いちばん多い失敗がこれです。 生クリームは白い。 だから明るく撮りたくなる。 結果、 質感が消えた“真っ白な塊”になる。 白飛びした生クリームは、 ・軽そう ・コクがなさそう ・量産品に見える という印象を与えやすく、 価格帯が一気に下がります。 本来、生クリームは「なめらかさ」「厚み」「空気感」を見せることで、初めて“ごちそう”に見えるもの。 光を当てすぎない。影を少し残す。 それだけで印象は劇的に変わります。 ② 飾りが
笙子 太田
2月1日読了時間: 3分


高級おせちが「安く見えてしまう」写真の共通点― 3万円と10万円の差は、料理ではなく“写真”で決まる ―
「味には自信があるんです」 「原材料も妥協していません」 「価格帯としては高級ラインです」 おせち料理の撮影相談で、こうした言葉を聞くことは少なくありません。 それなのに・・・ 写真を見ると、 なぜか高級に見えない。 これは料理の問題ではなく、 ほぼ間違いなく“写真設計”の問題 です。 フードカメラマンとして、これまで1,000件以上の料理撮影・食品撮影をしてきましたが、「高いおせち」と「高そうに見えるおせち」は、まったく別物だと感じています。 写真で“価格”は決まってしまう 海外向け・インバウンド向けの商品では特に顕著ですが、 人は 味を知らない状態で、まず写真だけで価格妥当性を判断 します。 実際、海外ECにおける購買行動では 写真 →価格 →説明文の順で判断されるケースが多いことが分かっています。 (出典:Baymard Institute「E-commerce UX Research 2023」) つまり、おせち料理も 写真の第一印象で「この価格はアリか/ナシか」が決まる 。 高級おせちが安く見える写真の共通点① 詰め込みすぎている...
笙子 太田
1月31日読了時間: 4分


クリスマスケーキ撮影でいちばん大切なこと― 「華やかさ」と「温度管理」はセットで考える ―
クリスマスケーキの撮影は、フード撮影の中でも いちばん難易度が高いジャンルのひとつ です。 理由はシンプルで、 ・時間との戦い ・温度との戦い ・“盛りすぎ”との戦い この3つが同時にやってくるから。 私自身、これまで数多くのケーキ撮影をしてきましたが、 「普通に撮っただけなのに、なんだか安っぽい」 「実物はもっと美味しそうなのに…」という相談は本当に多いです。 今日は、 クリスマスケーキを“ちゃんと価値ある商品”として見せるための撮影ポイント をまとめます。 1. クリスマスケーキ撮影は「温度管理」が9割 まず大前提として。 クリスマスケーキは溶けます。 ・生クリームはダレる ・チョコレートは白く粉を吹く(ブルーム現象) ・フルーツの水分が浮く これ、撮影現場では日常茶飯事です。 そのため、撮影は必ず“段取り先行”が鉄則。 ・構図 ・アングルは事前に決めておく ・テストカットはダミーで行う ・本番ケーキは「最後に出す」 この順番を守るだけで、仕上がりは別物になります。 2. 「盛りすぎ」はクリスマス感を壊す リボン、オーナメント、松ぼっくり、雪
笙子 太田
1月30日読了時間: 3分


おせち料理撮影は「料理写真」ではない― 世界に“意味”と“物語”を伝えるビジュアル設計 ―
お正月に食べる「おせち料理」。 日本で育った私たちにとっては見慣れた存在ですが、海外の方に写真を見せると、驚くほど反応が返ってきます。 「これは何の料理?」 「どうしてこんなに細かく分かれているの?」 「全部に意味があるって本当?」 フードカメラマンとして海外向け・インバウンド向けの撮影をしていると、 おせちは“料理”というより、文化そのもの なのだと実感します。 だからこそ、おせち料理の撮影はただ美味しそうに撮ればいい、という話ではありません。 なぜ今「おせち料理の撮影」が重要なのか 観光庁の発表によると、 2024年の訪日外国人消費額は約5.9兆円 (2025年に6兆円規模に達する見込み)とされ、 その中でも「食体験」「日本文化体験」への関心は年々高まっています。 (出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」2024年) おせちは ・日本独自 ・季節限定 ・意味やストーリーが明確 という点で、海外向けの発信と非常に相性が良いコンテンツです。 問題は、“その価値が写真で伝わっていないケースが多い”こと。 おせち料理撮影でよくある失敗 ① 全体を俯瞰
笙子 太田
1月29日読了時間: 3分


高価格帯チョコレートが「この値段でも買われる」写真の条件
高価格帯のチョコレートを扱っている方から、こんな相談を受けることがあります。 「原材料も製法も一流です。でも、写真を見ると“この値段?”と思われそうで不安で…」 実はこれ、とてもよくある悩みです。そして多くの場合、問題は 商品ではなく写真 にあります。 高級チョコレートが「高いから売れない」のではなく、写真が“その値段を肯定していない”だけ、というケースは本当に多いです。 まず前提:写真は「値段の理由」を説明する役割を持つ ECでも海外向けでも、チョコレート写真は単なるビジュアルではありません。 写真は、「なぜこの値段なのか?」を言葉なしで説明する装置です。 逆に言えば、その説明ができていない写真は、どんなに良い商品でも「高い」と判断されます。 条件①「量」を見せすぎない 高価格帯チョコレートで、いちばんやってはいけないのが 全部見せる構図 です。 ・箱を開けた全体 ・粒数が一目でわかる ・情報量が多い写真 これらは、無意識に「コスパ思考」を刺激します。 高級チョコレートで大切なのは、 「どれだけ入っているか」より 「一粒にどれだけ価値があるか」
笙子 太田
1月28日読了時間: 3分


食器撮影は「物撮り」ではなく「ライフスタイル撮影」― なぜ“使われていない器”は売れないのか ―
食器の商品撮影やEC用写真を見ていて、こんな違和感を覚えたことはないでしょうか。 「形はきれいなのに、なぜか欲しくならない」 「高級なはずなのに、価格の理由が伝わらない」 この原因の多くは、 器を“モノ”として撮ってしまっていること にあります。 私はフードカメラマンとして、料理撮影・食品撮影・商品撮影を数多く行ってきましたが、ラグジュアリー路線や高単価の食器ほど、 物撮り的な写真が致命的に合わない と感じています。 なぜなら、高価格帯の器は「形」ではなく、 その器がある時間や体験にお金を払う商品 だからです。 人の気配がない写真は、なぜ弱いのか 完全に整えられた器。 指紋も影もなく、完璧な状態。 一見、非の打ちどころがない写真ですが、見る側の心はあまり動きません。 なぜか。 それは、 そこに人が存在していないから。 人は商品写真を見るとき、無意識にこう考えています。 「これは、私の生活に入るだろうか?」 「この器を使っている自分を想像できるだろうか?」 人の気配が一切ない写真は、“きれい”ではあっても、 自分の生活との接点が見つからない のです
笙子 太田
1月27日読了時間: 4分


海外向けキッチンツール写真で、日本人がやりがちな失敗― 「伝わる」と「察してもらう」は違う ―
海外向けにキッチンツールや調理器具を展開したい。 そう考えて撮影をしているのに、 「国内では評判がいいのに、海外では反応が薄い」 「写真はきれいなのに、なぜか伝わらない」 そんなご相談をいただくことがよくあります。 私はインバウンド・海外展開に特化したフードカメラマンとして、商品撮影・食品撮影・キッチンツール撮影を数多く担当してきましたが、海外向け写真には日本人が無意識にやってしまう“共通の失敗”があります。 その根本にあるのが、 「察してもらえる前提」で写真を作ってしまうこと 。 今日はその違いを、具体的に解説します。 日本向け写真と海外向け写真の決定的な違い まず大前提として。 日本向け写真は、 情報が少なくても成立しやすい 。 なぜなら、日本人は ・行間を読む ・前提知識を補完する ・文脈を想像する文化に慣れているからです。 一方、海外向け写真は違います。 海外では、 写真そのものが説明書 。 ・どう使うのか ・どれくらいの大きさか ・何ができるのか これが一目で分からないと、「分からない=選ばない」という判断になります。 ここが、日本向け
笙子 太田
1月26日読了時間: 4分


和食器と洋食器で“正解の撮り方”はまったく違う― 世界観を壊さないための視点切り替え ―
食器の商品撮影やEC用写真で、 実はとても多い失敗 があります。 それは、 和食器も洋食器も、同じ撮り方をしてしまうこと。 白背景で、同じ光で、同じ盛り量で撮る。 一見、整っていて「間違いなさそう」ですが、 このやり方は 器の世界観を静かに壊してしまう ことがあります。 私はフードカメラマンとして、料理撮影・食品撮影・商品撮影を数多く行ってきましたが、特にインバウンド向け・海外展開向けの撮影では、 「和食器なのに、洋食器っぽく見える」「日本らしさが伝わらない」 という相談を受けることが少なくありません。 その原因は、 器の文化背景を無視した撮り方 にあります。 和食器:静・余白・線 和食器の魅力は、 ・完璧でない形 ・揺らぎ ・余白 ・線の美しさ にあります。 日本の器は、「たくさん盛る」ための器ではなく、 間(ま)を楽しむための器 。 撮影でも同じ考え方が必要です。 ・盛りは最小限 ・器の中央に置かない ・余白を怖がらない 特に大切なのが、 器の輪郭と“線”をきちんと見せること。 縁の立ち上がり、釉薬の溜まり、歪みのニュアンス。 これらは、情報
笙子 太田
1月25日読了時間: 4分
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