美味しい料理なのに売れない店の写真の共通点— フードカメラマンが現場でよく見る3つの問題 —
- 笙子 太田
- 3月30日
- 読了時間: 3分
更新日:4月28日
こんにちは。
インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。
「料理には自信があるのに、なぜかお客様が増えない」
こんな相談、実はとても多くいただきます。
実際にお店へ伺って写真を拝見すると、かなりの確率で同じ問題が見つかるんです。
料理は間違いなく美味しい。
でも写真が、その魅力を全然伝えられていない。
今日は、1000件以上の料理撮影・食品撮影に関わってきた経験から、「売れない料理写真に共通する3つの問題」をお伝えします。
① 料理が小さく見える
飲食店の写真で意外と多いのが、料理が実際より小さく見えてしまうケースです。
テーブルが広く写りすぎていたり、引きの構図になりすぎていたりすると、
料理の存在感がどこかに消えてしまいます。
「盛り付けが綺麗だから全部見せたい」
という気持ちはよくわかるのですが、その結果、料理が遠くなってしまうことが多い。
海外のレストラン広告を見ると、料理が画面いっぱいに写っているケースがほとんどです。
これは量感や満足感を視覚的に伝えるため。
料理撮影では「何をどう見せるか」という構図設計が、想像以上に重要なんです。
② 温度感がない
料理写真において、私が最も大事にしているのが「温度を感じるかどうか」です。
湯気、とろけかけたチーズ、脂の照り、艶。
こうした要素があると、人は写真を見ただけで味を想像し始めます。
逆に、乾いた印象の料理や、光が弱くて冷たく見える写真は、実際の味とは関係なく
「なんとなく美味しくなさそう」に見えてしまう。
これは感覚的な話ではなく、視覚と味覚の連動という知覚的なメカニズムに基づいています(参考:Spence, C. et al., "Visual Influences on Taste and Flavour," Flavour, 2023年以降の研究でも継続的に示されています)。
フードカメラマンの仕事は、料理の温度感を写真の中に設計することでもあります。
③ 人の気配がない
もうひとつ多いのが、料理が完全な「物撮り」になってしまっているケースです。
料理は体験です。
箸を持つ手、スープを注ぐ瞬間、鍋から立ち上がる湯気。
こうした「人の気配」が少し入るだけで、写真のリアリティは一気に上がります。
Metaが2023年に発表したInstagramの消費者行動に関する調査でも、食体験を想像させるビジュアルは、純粋な物撮りよりもエンゲージメント率が高い傾向があることが示されています(出典:Meta Business, "Instagram Food & Beverage Insights," 2023)。
海外の飲食広告でよく人が登場するのは、こうした理由からです。
写真は、料理の「第一印象」
料理の味は、実際に食べるまでわかりません。
だからこそ人は、写真で美味しさを判断します。
これまで関わってきた撮影の中で、写真を変えただけで予約問い合わせが増えたり、
SNSの反応が大きく変わったりしたケースは、本当に珍しくありません。
料理の魅力を最大限に伝えるには、見せ方の設計が必要です。
「料理には自信があるけど、写真がちょっと弱いかも…」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
料理撮影・食品撮影・商品撮影のご相談はこちらからどうぞ。
株式会社Light&Green代表取締役/フードカメラマン 太田笙子



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