top of page
検索

人は舌で食べているのではない。脳で食べている。〜なぜ高級レストランは照明が暗いのか?〜

  • 執筆者の写真: 笙子 太田
    笙子 太田
  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

今日のテーマ:同じ料理でも「美味しさ」が変わる、光の不思議・・・


こんにちは。

インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。


高級レストランに行くと、「ちょっと暗いな」と感じたことはありませんか?


一方で、ファミリーレストランやカフェは全体が明るく照らされています。


この違いには、単なる雰囲気づくり以上の意味があります。

同じステーキでも、同じデザートでも、食べる場所によって「美味しさの感じ方」が変わるのです。


私は普段、飲食店や食品メーカーの商品撮影をしていますが、料理写真の世界でも光は味を左右する重要な要素です。

今回は、高級レストランがあえて照明を暗くする理由と、人が「目で食べている」ことについてお話ししたいと思います。



高級レストランは本当に暗いのか?

実は、高級レストランは単純に暗いわけではありません。

正確に言うと、「料理以外を暗くしている」のです。

テーブルの上を見ると、料理だけに光が当たっていることがよくあります。

壁や天井、周囲のお客様は少し暗く見えるのに、料理だけがふわっと浮かび上がる。

まるで舞台のスポットライトのようです。


これは人間の視線をコントロールするための演出です。

人は明るい場所に自然と目が向きます。

つまり、高級レストランは照明によって「今あなたが見るべきものは料理ですよ」と無意識に伝えているのです。



なぜ暗いと高級感を感じるのか

面白いことに、人は明るい空間よりも少し暗い空間の方が特別感を感じやすいと言われています。


例えばホテルのラウンジ・高級バー・高級ブランドショップ。


どれも全体を明るく照らしてはいません。

必要な場所だけを照らしています。

これは「選ばれた人だけの空間」という印象を作りやすいからです。

逆に全体を均一に明るくすると、機能的で親しみやすい印象になります。

ファミリーレストランやフードコートが明るいのは、多くのお客様が安心して利用できる環境を作るためです。

どちらが良い悪いではなく、目的が違うのです。



実は味まで変わって感じる

ここからが面白いところです。

近年の研究では、照明や空間演出が味の評価にも影響することが報告されています。


つまり、料理そのものは同じでも、

「高級そうな空間」

「落ち着いた照明」

「特別感のある演出」

によって、人はより美味しく感じることがあるのです。


以前の記事でも書きましたが、人は舌だけで食べているわけではありません。

視覚。

嗅覚。

聴覚。

そして空間全体の雰囲気。

それらを脳が統合して「美味しい」という体験を作っています。

だからこそ、高級レストランは料理だけでなく、光までデザインしているのです。



フード撮影も同じ考え方

これは私たちフードカメラマンの世界でも全く同じです。

例えば料理を撮影するとき。

スタジオ全体を明るく照らすことはあまりありません。

料理以外の部分は少し落とし、主役だけに光を集めます。


すると料理の立体感が生まれます。

湯気が見えます。

ソースの艶が際立ちます。

肉の焼き色が美しく見えます。


つまり、高級レストランが照明で行っていることを、写真ではライティングで再現しているのです。

私が撮影現場でよくお話しするのは、

「光は料理を見せるためのものではなく、料理を美味しそうに感じてもらうためのもの」

ということです。

これは単なる撮影テクニックではなく、人間の心理に基づいた演出でもあります。



海外ではさらに“光”が重要になる

インバウンド向けの撮影では、この考え方がさらに重要になります。

海外のお客様は、まず写真で店を選びます。


写真は世界共通の言語です。

言葉が読めなくても、写真を見れば雰囲気は伝わります。


実際に私は海外向けの撮影を行う際、

「料理そのもの」だけでなく、

「どんな空間で食べるのか」

「どんな体験ができるのか」

まで写すように意識しています。

料理が美味しそうに見えるだけではなく、

「ここに行ってみたい」

と思ってもらうことが大切だからです。



まとめ

高級レストランの照明が暗いのは、料理を見えにくくするためではありません。

むしろ逆です。

料理を最も魅力的に見せるために、あえて周囲を暗くしているのです。

私たちは舌だけで食べているわけではありません。

目でも、空間でも、光でも「食べて」います。

だからこそ、料理写真も店舗づくりも、光の使い方ひとつで印象が大きく変わります。

もし飲食店の写真を見直したい、インバウンドのお客様に伝わるビジュアルを作りたいという方は、お気軽にご相談ください。






【参考データ】

2023年以降の研究では、照明環境や空間演出が食事体験や味覚評価に影響を与えることが報告されています。

また、視覚情報が味覚認知に与える影響についても複数の研究で検証されています。

フードカメラマンとして日々撮影を行う中でも、「光の設計」が料理の魅力を大きく左右することを実感しています。



コメント


杉並区商品撮影 杉並区メニュー撮影 杉並区料理撮影 杉並区料理カメラマン 杉並区食品撮影 杉並区物撮りカメラマン 東京商品撮影 東京メニュー撮影 東京料理撮影 東京料理カメラマン 東京食品撮影 東京物撮りカメラマン

#フードフォト #メニュー撮影 #店舗撮影 #料理撮影 #商品撮影#フードフォトグラファー #料理カメラマン #メニュー撮影カメラマン#杉並区カメラマン #東京カメラマン #フードカメラマン #インバウンド対策

コーポレートサイト

企業情報リンク

AKARI FOODPHOTO STUDIO(株式会社Light&Green)

スタジオ所在地

〒168-0063 東京都杉並区和泉

(撮影ご依頼の方に詳細所在地をご連絡いたします)

mail: ohta@foodphoto-shoko.com

​080−5716−5424

【適格請求書(インボイス)発行事業者登録番号 取得済み】

​登録者番号:T9011301030610

【全省庁統一資格保有】

業者コード:0000234281

  • Instagram

©2022 by AKARI FOODPHOTO STUDIO.

bottom of page