海外向けチョコレート撮影で好まれる色味
- 笙子 太田
- 2025年12月23日
- 読了時間: 3分
海外向けのチョコレート撮影で、
国内向けと大きく違うポイントのひとつが
「色味の考え方」です。
同じ高級チョコレートでも、
日本向けと同じ感覚で撮影すると
海外では「地味」「古い」「高そうに見えない」
そう受け取られてしまうことがあります。
これは、味の問題ではありません。
完全に「視覚」の問題です。
料理撮影や食品撮影では、
この色味のズレが、売上やブランド評価に直結します。
まず大前提として、
海外ではチョコレートに対して
「豊かさ」「贅沢さ」「わかりやすい美味しさ」が求められます。
そのため、
全体的にやや暖色寄りの色味が好まれる傾向があります。
日本では
・少し青みのある影
・グレーがかったブラウン
・落ち着いたトーン
が「上品」とされますが、
海外向けチョコレート商品撮影では
これが「冷たい」「硬そう」「味が想像しづらい」と受け取られることがあります。
特に欧米向けでは、
チョコレートのブラウンは
赤みや温かみを感じる色味に整えることで、
一気に「濃厚」「リッチ」な印象になります。
次に重要なのが、
背景色との関係です。
海外向けチョコレート撮影でおすすめなのは、
・ダークブラウン
・ネイビー
・ボルドー
・深いグリーン
こうした、彩度を抑えた深みのある色。
真っ白な背景は、
清潔感は出ますが、
チョコレートの場合は「軽く」「安く」見えやすい。
高級チョコレートの食品物撮りでは、
背景にも“重さ”を持たせることで、
価格帯が自然と伝わります。
これは、
海外の高級菓子ブランドのビジュアルを見ていただくと
とてもわかりやすいポイントです。
そして、
金色・ゴールドの使い方。
海外では、
ゴールド=高級
という認識が非常に強い一方で、
使い方を間違えると一気にチープになります。
私が撮影で意識しているのは、
・主役として使わない
・面積を小さく
・光で“色”として感じさせる
ということ。
金色の紙、小物、箔などを
画面にベタっと入れるより、
ハイライトにほんのりゴールドを感じさせる方が
圧倒的に高級感が出ます。
商品撮影では、
色は「塗るもの」ではなく
「にじませるもの」。
この感覚が、
海外向けと国内向けを分けるポイントです。
もうひとつ大切なのが、
コントラスト。
海外向けチョコレート撮影では、
日本よりも
ややコントラストをしっかりつけた方が好まれます。
理由は単純で、
海外では写真が
EC、広告、SNS、屋外ビジュアルなど
強い環境で使われることが多いから。
少しメリハリのある色味にすることで、
どんな媒体でも
「チョコレートが主役」として成立します。
ただし、
やりすぎると安っぽくなる。
ここは、フードカメラマンの経験値が問われる部分です。
海外向けチョコレート撮影で好まれる色味は、
派手にすることではありません。
温かみ、深み、わかりやすさ。
この3つを、
色でどう伝えるか。
それが、
海外市場で「選ばれる写真」につながります。
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