世界から見た“日本のお正月料理と表現
- 笙子 太田
- 1月1日
- 読了時間: 4分
— Osechi Through the Eyes of the World —
日本のお正月料理「おせち」。
日本で生まれ育った私たちにとっては当たり前の存在ですが、海外の方に写真を見せると、よく驚かれます。
「どうしてこんなに美しいの?」
「料理ひとつひとつに意味があるなんて知らなかった」
フードフォトグラファーとして海外向けの撮影をしていると、おせちという文化が、どれほど豊かで深い“物語”を持っているかを改めて感じる瞬間が多くあります。
今回は、海外の視点から見たおせちの魅力と、撮影で意識したいポイントをまとめました。
2026年、海外展開を考えている食品メーカー様、インバウンド集客を目指す飲食店様にもお役に立てば嬉しいです。
海外の人が驚く「おせちの世界観」
まず一番大きいのは“世界観のギャップ”。
日本が大切にするのは 静けさ、縁起、余白の美意識。対して多くの海外では、華やか・賑わい・ボリュームが祝祭の象徴です。
これはそのまま「写真の見せ方」にも影響します。
日本:淡く落ち着いた色・きっちり揃った盛り付け
海外:コントラスト強め・動きや量感がある
文化背景の違いを理解すると、海外向けのビジュアル戦略がぐっと明確になります。
おせち=“意味を込めた料理”という驚き
黒豆=「まめに働く」
伊達巻=「学問成就」
昆布巻=「よろこぶ」
このように、おせちには縁起の良い意味がぎゅっと詰まっています。
海外では「料理にストーリーがある」ことがとても好まれます。
だからこそ、おせち文化は海外の方にとってまさに“発見の宝庫”。
写真でも 意味を伝える1カット を入れると、エンゲージメントが驚くほど変わります。
海外視点①:色彩の感じ方が違う
日本 → 控えめ・上品が美
海外 → 鮮やか・コントラスト強めが好まれる
同じおせちでも、ターゲット国によって色の整え方は変わります。
欧米向けなら彩度とハイライトを少し強めに。
フランス向けなら彩度を落としてエレガントに。
(色彩文化の違いは、インバウンド資料でも詳しくまとめています )
海外視点②:“黒”が難易度の高い色
黒豆や昆布巻は、日本では高貴で上品な色。
でも海外では「焦げ」「ビター」に見えることもあります。
だからこそ、黒い食材は光とツヤが命。
ハイライトを丁寧に置くだけで「上質な黒」になります。
海外視点③:“小さな量”に驚かれる
おせちの“一口サイズ”は、日本では美しい文化。でも海外では「もっと盛ってほしい!」と言われることも多いです。
撮影では、海外向けにほんの少し量感を足すだけで印象が大きく変わります。
「整いすぎ」が不思議に見える理由
日本の職人技 → きっちり整った美
海外の視点 → 完璧すぎると“リアルじゃない?”
だから海外向けの写真では、少しラフに崩した盛り付けが、かえってリアルで魅力的に映ります。
お重という“文化”をどう見せるか
重ねる=福が重なるこの象徴性は、海外で“ギフトボックス文化”と直結します。
写真では「フタを開ける瞬間のワクワク」が特に刺さります。
色の組み合わせにも文化背景がある
赤×金=日本では祝いの色。海外では「ラグジュアリー」「プレミアム」の象徴になります。
だからこそ、色の意味を理解して写真に落とし込むと、海外展開で強いビジュアルになります。
海外向けに撮るなら、意識したい5つのポイント
彩度をやや高めに
量感をほんの少し足す
ラフな質感を追加
黒い食材はツヤ&ハイライトを丁寧に
“意味”を伝えるストーリーカットを入れる
海外では“ストーリー写真”が刺さる
例:
お重を開ける手元
仕切りに料理を詰める瞬間
黒豆をつやっと光らせたアップ
こうした 体験型の写真 は驚くほど反応がよく、SNSでも伸びます。
なぜ私(太田笙子)は海外目線で撮るのか?
食の海外展開が加速している
インバウンド需要が伸び続けている
“日本の美意識”を世界に伝えることが、私の使命だと感じているから
Food Photos Designed for Global Markets(私の活動コンセプトです)
海外向けフードフォトは、文化・色彩心理・ストーリーテリングの知識が欠かせません。
海外展開で陥りがちな落とし穴
「日本で美しい=海外でも響く」…これは残念ながら違います。
文化・色彩・量感を、ターゲットに合わせて“翻訳”する必要があります。
これは、経験を積んだ専門家でないと難しい領域です。
まとめ:おせちの物語を、世界へ届けたい
おせちは「美」と「意味」が詰まった、世界に誇れる日本文化。
だからこそ、写真の力でその魅力をきちんと翻訳し、海外の方にも“伝わる形”で届けることが大切だと思っています。
海外向けの撮影や、海外展開のビジュアル作りのご相談は、いつでもお気軽にどうぞ。
日本の食の美しさを、世界へ一緒に届けていきましょう。
▶ お問い合わせはこちらhttps://www.foodphoto-shoko.com/contact



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