top of page


海外は“パッケージの裏面”が最も見られる。食品商社で10年働いた私が痛感した、購入判断のリアル
フードカメラマンになる前、私は食品商社で10年間、 商品企画・商品開発・営業 を担当していました。 当時は国内向けだけでなく、海外志向のバイヤーと一緒に商品を作る仕事も多く、“どういう情報で買う・買わないが決まるのか”という現場の空気を、肌で感じ続けていました。 そこで強烈に学んだのが、 海外では「裏面こそが主役」になる という事実です。 商品そのものより先に、裏面をじっくり読み込む。原材料・栄養成分・添加物の種類・製造国…とにかく細部を徹底して確認する。 これは、私が商社時代に何百回と目撃してきたリアルな光景です。 ■裏面を見るのは“クセ”ではなく“文化” 2023年の McKinsey Consumer Packaging Insights では、欧米で「食品購入時に最も信頼する情報源は?」という質問に対し、 72%が“原材料・栄養成分表示” と回答しています。 さらに NielsenIQ Label Transparency Report 2024 では、 67%が「裏面の情報に不信感を持ったら即購入しない」 と明言しています。.
笙子 太田
2025年12月14日読了時間: 4分


AI時代にも「フードカメラマン」が必要な理由
結論: 食の専門性と“目利き”は、AIでは置き換えられない AIで写真が作れてしまう時代になり、 「もうカメラマンはいらないのでは?」 そんな声を耳にすることが増えました。 ただ、私はむしろ逆だと感じています。 “ただ撮るだけのカメラマンは淘汰される” けれど、 “食の専門性を持ったフードカメラマンはますます必要になる” というのが、フード撮影の現場で日々仕事をしている私の実感です。 ここでは、なぜ今の時代にこそプロのフードカメラマンが必要なのかを、現場の視点からお伝えしたいと思います。 ■ 1. 「撮るだけ」の仕事は、真っ先にAIが代替する AIは、均一でミスの少ない“正しい画像”をつくるのが得意です。 もし「白背景で商品を撮ってほしい」だけなら、AIで十分に対応できる時代が来るでしょう。 だからこそ、これからのカメラマンに求められるのは、 「構図」+「光」+「色」+「文化的背景」の理解 商品の“魅力の翻訳” 店舗・ブランドの世界観づくり ターゲット国によって異なる色彩心理の調整 といった “解釈と編集” という専門性です。 AIは便利な道具で
笙子 太田
2025年12月6日読了時間: 4分


写真に入れてはいけない「国別 NG カラー」とは?
⭐︎フードカメラマンが現場で実感している“文化と色”の話 インバウンド向けの写真や、海外展開用のビジュアルを撮っていると「この色合わせ、日本のお客様にはウケるけれど、海外だと誤解されそうだな…」と感じる場面がかなり多くあります。 色はただの“デザイン要素”ではなく、その国の歴史や宗教、日常の体験とセットで記憶されているもの。だからこそ、国によって「好まれる色」だけでなく、「写真に入れないほうがいい色の組み合わせ」=NGカラーを知っておくことは、インバウンド・海外展開では必須のリテラシーです。 今日は、フードカメラマン太田笙子が、撮影現場で特に気をつけているアメリカ・中国・中東の「写真に入れてはいけない(入れないほうがいい)ポイント」をまとめます。 1. アメリカ:黒+赤は「辛すぎ」「フェイク感」のサイン アメリカ向けビジュアルでまず意識したいのが 黒×赤の強すぎる組み合わせ です。 日本だと「黒い器に赤い料理」=シックでおしゃれというイメージもありますが、アメリカでは別の連想が働きます。 真っ赤:超スパイシー、ジャンキー 黒背景:強すぎるコントラ
笙子 太田
2025年12月1日読了時間: 6分


私が全国に100名あまりのフードカメラマンチームを作った理由
(カメラマンの働き方改革と、女性の出産育児を支えたいという想い) フードフォトグラファーとして活動していると、撮影の方法や技術の話をされることが多いのですが、私が本気で大切にしているテーマはもうひとつあります。 それは 「カメラマンが無理なく、続けられる働き方をつくること」 です。 いま、私の会社・株式会社Light&Green では、全国に約100名ほどのフードカメラマンが在籍し、撮影チームとして動いています。 これは、事業拡大のためだけではなく、むしろ “どうすればカメラマンが健康に、長く、誇りを持って働けるか” を考え続けて辿り着いた形です。 今日は、その背景について、少し個人的なことも交えながら書いてみようと思います。 ■ カメラマンの仕事は「好きなだけ」では続かない カメラマンの世界は魅力にあふれています。 光を読み、食材が一番美しく見える瞬間を探し、お客様と一緒に「売れる写真」を作る。 私自身、この仕事が心から好きです。 しかしその一方で、 「長時間労働」 「スケジュールの読みにくさ」 「収入の安定しづらさ」 といった課題を抱える人も
笙子 太田
2025年11月30日読了時間: 4分


英語圏では “中身が見えないパッケージ” は信用されにくい
—食のグローバル展開で押さえておきたい「透明性」の文化— 商品のパッケージは、その国の価値観をそのまま映し出します。特に、海外展開やインバウンドを意識した商品づくりをサポートしていると、日本の企業様からよく相談を受けるのが、 「英語圏では、なぜ “中身が見えないパッケージ” が売れにくいのか?」 というテーマです。 フードカメラマンの太田笙子として、これまで数多くの海外向け撮影や商品写真の改善に関わってきましたが、この“透明性”の問題はほぼ必ず議題に上がります。 今日は、その背景と、写真でどう補うべきかを、文化的視点をふまえてお話しします。 ■ 英語圏の消費者が重視するのは「Trust(信頼)」 アメリカ・イギリスなど英語圏のマーケットでは、 「購買の前に、商品を“完全に理解したい”」 という傾向が強くあります。 特に食品は、「見えないものを買う」ことへの抵抗がかなり強い。 理由はシンプルで、 透明性=安全・誠実さ・誠意 と結びつくからです。 たとえば… シリアルは“中身が見える”窓付きパッケージが主流 クッキーはクリアパックまたは透明トレー..
笙子 太田
2025年11月29日読了時間: 3分


日本食=“ヘルシー” の理解は国によって違う
— インバウンド時代の「伝わる写真」のつくり方 — 「日本食はヘルシー」。これは多くの国で共有されているイメージですが、実は “何がヘルシーと感じられるか” は国によって大きく違う ということをご存じでしょうか。 フードカメラマンの太田笙子として、海外のお客様向けのメニュー写真や広告撮影を続けていると、この“ヘルシーの基準の違い”が、写真の見え方や選ばれ方に、驚くほど影響することを日々感じます。 日本の飲食店や食品メーカーがインバウンドで「伝わらない」「選ばれにくい」理由のひとつも、実はここにあります。 ■ 国ごとに違う “ヘルシー” の基準 たとえば、日本では・油が少ない・素材を活かした味付け・色味は控えめで上品といったものが「ヘルシーな日本食」として評価されます。 ところが、アメリカでは「ヘルシー=たんぱく質・野菜の量が多い」「色鮮やかでポジティブな印象」が重視されます。同じ料理でも、 淡いトーンの写真だと“薄くて物足りなそう”と見られてしまう ことがあります。 一方でフランスでは、低糖質・低脂肪だけでは不十分で、 “上質な素材を丁寧に料理し
笙子 太田
2025年11月28日読了時間: 3分


海外の人は「量が少ない写真」を不安に感じる理由
こんにちは。 フードカメラマンの太田笙子です。 海外のお客様向けに写真を撮っていると、 “量が少なく見える料理写真ほど、選ばれにくい” という現象によく出会います。 日本の感覚では上品に見える写真も、海外の方にはまったく違う印象に映ることがあります。 ■ 日本人の「余白の美」は、海外では“足りない”に見える 日本では、 上品 余白の美 バランスの良さ こうした価値観が盛り付けにも写真にも反映されます。 しかし海外では、 料理=ボリューム・パワフル・満足感 と捉えられることが多く、量が少なそうに見えると「本当に満腹になるの?」「値段に見合うのかな?」という不安につながります。 実際、私が撮影を担当してきたお店でも、“量が少なく見える写真を撮り直しただけで予約が増えた”という事例が何度もあります。 ■ 海外の方が「量」を重視する理由 ● 価格とのバランスを判断している 量が少ないように見えると「損するかも」と感じる傾向があります。 ● 写真と実物が違うとレビューに影響 海外のレビュー文化では「写真より小さかった」というコメントが致命的になりがちです
笙子 太田
2025年11月27日読了時間: 3分
bottom of page


