top of page


おせち撮影は「年末だけの仕事」ではない― 海外では一年中使われる理由 ―
「おせちの撮影は、年末だけですよね?」 これは、撮影の打ち合わせで本当によく聞く言葉です。 日本国内だけを見ていれば、確かにそうかもしれません。 でも、インバウンド・海外向けの視点で見ると、おせちは まったく違う立ち位置のコンテンツ になります。 結論から言うと、 海外では、おせちは“一年中使われるビジュアル資産” です。 日本と海外で「おせちの役割」が違う 日本では ・年末年始に食べる料理 ・季節限定 ・数日で役目を終える という認識が一般的です。 一方、海外ではおせちは「食べ物」である以前に、 ・日本文化の象徴 ・縁起の良い祝い料理 ・特別な日の食体験 として見られています。 つまり、 季節商品ではなく“文化商品” 。 この認識の違いが、写真の使われ方にも大きく影響します。 海外でおせち写真が「一年中使われる」主なシーン ① 海外EC・越境ECでの通年販売 海外では「正月=1月1日」という感覚が必ずしも強くありません。 ・旧正月 ・祝い事 ・ギフト用途 として、おせちやそれに近い商品が 通年で紹介・販売されるケース もあります。...
笙子 太田
2月8日読了時間: 3分


EC用・SNS用・広告用で変える「おせち写真」の役割― 同じおせちを、なぜ3パターン撮るのか ―
「写真はもうあります」 「同じ写真をECにもSNSにも広告にも使っています」 おせち料理の撮影相談で、実はとてもよく聞く言葉です。 でもフードカメラマンとして海外向け・インバウンド向けの撮影をしていると、この考え方こそが “反応が出ない原因”であり、同時に“売上が伸びない原因” だと感じています。 結論から言うと、 同じおせちでも、EC・SNS・広告では写真の役割がまったく違う。 だから 同じ写真で兼用するのは、かなり無理がある のです。 写真は「きれい」より「役割」で考える 写真はアートではなく、 目的を果たすための道具 です。 おせち料理の場合、媒体ごとに求められている役割は明確に違います。 ・EC → 買っても大丈夫か? ・SNS → 気になる・知りたい ・広告 → 一瞬で意味が分かる それぞれ、詳しく見ていきます。 EC用おせち写真 安心感と情報量が最優先 ECサイトでの写真の役割は、はっきりしています。 「これを買って失敗しないか?」 海外ECでは特に、 ・中身が分からない不安 ・量が少ないのでは?という疑念 ・価格に対する納得感...
笙子 太田
2月6日読了時間: 4分


国別|おせち写真の色設計― アメリカ・台湾・中国で“正解”は違う ―
「海外向けだから、英語にした」「海外向けだから、白背景で撮った」 でも実際には、 それだけでは“海外向け写真”にはなりません。 フードカメラマンとしてインバウンド・海外展開向けの撮影をしていると、強く感じるのはこの点です。 同じおせち料理でも、国が違えば“美味しそう”の基準はまったく違う。 今回は、特にご相談が多い アメリカ・台湾・中国 の3市場について、おせち料理撮影における「色設計」の考え方を整理します。 なぜ「国別の色設計」が必要なのか おせちは ・高価格 ・意味のある料理 ・季節 ・文化が強い だからこそ、海外では 「どう見えるか」で価値が決まる料理 です。 そしてその“見え方”に最も強く影響するのが、 色・明るさ・コントラスト 。 1セット撮って、「海外向け」として全部同じ写真を使う。 実はこれが、反応が出ない大きな原因になっているケースも少なくありません。 アメリカ向け コントラストと「量感」が正義 アメリカ市場で重視されるのは、 分かりやすさ・力強さ・満足感 。 おせち撮影で意識したいポイントは、 ・明暗コントラストをはっきり ・具
笙子 太田
2月4日読了時間: 3分


おせち撮影は「物撮り」ではなく「体験撮影」― なぜ海外向け写真には人の気配が必要なのか ―
海外向けにおせち料理を発信するとき、多くの方が最初に考えるのは、 「まずは、きれいに撮らないと」 ということだと思います。 もちろん、整った写真は大切です。 でもフードカメラマンとして海外向け撮影を続けてきて、はっきり分かったことがあります。 おせちは、完成品を並べただけでは伝わらない。 海外の人にとって、おせちは ・初めて見る料理 ・食べ方が分からない ・どんな場面で食べるかも想像できない だからこそ必要なのが、「体験が想像できる写真」です。 なぜ「物撮り」だけでは足りないのか 日本人は、重箱に詰められたおせちを見ただけで、 ・お正月 ・家族が集まる ・特別な時間 を自然と想像できます。 でも海外の方には、その前提がありません。 完成したおせちだけを“商品”として並べた写真は、海外では 「きれいだけど、よく分からない」で終わってしまうことが多いのです。 海外向けで効果的な「人の気配」 ① 箸・手・開封の瞬間 海外向けのおせち撮影で、とても効果が高いのが、 ・箸が伸びる瞬間 ・料理を取ろうとする手 ・重箱の蓋を開けた直後 こうしたカットです。 人
笙子 太田
2月2日読了時間: 3分


高級おせちが「安く見えてしまう」写真の共通点― 3万円と10万円の差は、料理ではなく“写真”で決まる ―
「味には自信があるんです」 「原材料も妥協していません」 「価格帯としては高級ラインです」 おせち料理の撮影相談で、こうした言葉を聞くことは少なくありません。 それなのに・・・ 写真を見ると、 なぜか高級に見えない。 これは料理の問題ではなく、 ほぼ間違いなく“写真設計”の問題 です。 フードカメラマンとして、これまで1,000件以上の料理撮影・食品撮影をしてきましたが、「高いおせち」と「高そうに見えるおせち」は、まったく別物だと感じています。 写真で“価格”は決まってしまう 海外向け・インバウンド向けの商品では特に顕著ですが、 人は 味を知らない状態で、まず写真だけで価格妥当性を判断 します。 実際、海外ECにおける購買行動では 写真 →価格 →説明文の順で判断されるケースが多いことが分かっています。 (出典:Baymard Institute「E-commerce UX Research 2023」) つまり、おせち料理も 写真の第一印象で「この価格はアリか/ナシか」が決まる 。 高級おせちが安く見える写真の共通点① 詰め込みすぎている...
笙子 太田
1月31日読了時間: 4分


おせち料理撮影は「料理写真」ではない― 世界に“意味”と“物語”を伝えるビジュアル設計 ―
お正月に食べる「おせち料理」。 日本で育った私たちにとっては見慣れた存在ですが、海外の方に写真を見せると、驚くほど反応が返ってきます。 「これは何の料理?」 「どうしてこんなに細かく分かれているの?」 「全部に意味があるって本当?」 フードカメラマンとして海外向け・インバウンド向けの撮影をしていると、 おせちは“料理”というより、文化そのもの なのだと実感します。 だからこそ、おせち料理の撮影はただ美味しそうに撮ればいい、という話ではありません。 なぜ今「おせち料理の撮影」が重要なのか 観光庁の発表によると、 2024年の訪日外国人消費額は約5.9兆円 (2025年に6兆円規模に達する見込み)とされ、 その中でも「食体験」「日本文化体験」への関心は年々高まっています。 (出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査」2024年) おせちは ・日本独自 ・季節限定 ・意味やストーリーが明確 という点で、海外向けの発信と非常に相性が良いコンテンツです。 問題は、“その価値が写真で伝わっていないケースが多い”こと。 おせち料理撮影でよくある失敗 ① 全体を俯瞰
笙子 太田
1月29日読了時間: 3分
bottom of page