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海外では"黒い食べ物"が売れにくいって本当?フードカメラマン・太田笙子が考える「色と文化の翻訳」
こんにちは。インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 先日、海外向け商品撮影の打ち合わせでこんな相談を受けました。 「黒ごまの商品なんですが、海外でもこのまま売れるでしょうか?」 海外展開を考える食品メーカーさんからよくいただく質問です。 答えは「商品次第ではなく、見せ方次第」なのですが、その話をする前に、まず知っておいてほしい前提があります。 日本では日常的に食べられている黒い食べ物(黒ごま、ひじき、海苔、イカ墨、竹炭スイーツなど)が、海外では必ずしも同じように受け入れられるとは限らない、ということです。 日本人にとって「黒」は美しさの色 まず日本人の感覚から整理してみます。 日本において黒は、ネガティブな色ではありません。 黒塗りの漆器には高級感があり、高級和食店でも黒い器はよく使われています。海苔や黒ごまは日常の食卓に当たり前のように並んでいます。 上質、洗練、職人技、和の美しさ・・・日本人にとって黒はそういったイメージと結びついています。 私自身、料理撮影で黒い背景や黒い器をよく使うのも、料理が引き締まって見えるし、和
笙子 太田
21 時間前読了時間: 4分


春夏秋冬・食品撮影の繁忙期カレンダー完全版|年間スケジュールを押さえて“売れるタイミング”を逃さないために
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 前回の記事では、「7〜8月は秋冬商戦の撮影ラッシュ」というお話をしました。 では、1年を通して見るとどうでしょうか? 実はフード撮影には、“明確な年間スケジュール”があります。 これを知らずに動くと、 ・撮影が間に合わない ・売りたいタイミングに写真がない ・結果的に売上を逃す ということが本当に起こります。 逆に言うと、 このカレンダーを押さえるだけで、売上設計が一気に変わります。 今日は、保存版として「食品撮影 年間スケジュール」を月別でまとめていきます。 【完全版】食品撮影 年間スケジュール(保存推奨) 1月|バレンタイン最終調整・春商品の仕込み ・バレンタイン直前の追加撮影(3月14日 → 逆算して1月中に撮影) ・ホワイトデー素材の最終仕上げ ・春スイーツ・桜商品の企画撮影開始(3〜4月発売 → 1〜2月撮影) この時期は「短期戦」。 差し替えや追加カットのスピードが重要です。 2月|ホワイトデー&春本番 ・ホワイトデー撮影ピーク ・桜 ・いちご系ビジュアルの量
笙子 太田
5月9日読了時間: 5分


フードカメラマンは「料理を作れた方がいいのか」〜 料理撮影の現場から考える 〜
こんにちは、フードカメラマンの太田笙子です。 料理撮影・食品撮影を専門に活動しています。 仕事柄、いろんな方と話す機会が多いのですが・・・ 飲食店のオーナーさん、食品メーカーの方、フードカメラマンを目指している方 かなりの確率でこんな質問をいただきます。 「料理もできた方がいいんですか?」 実は私、この質問がけっこう好きです。 なぜかというと、「撮影ってどういう仕事か」を深く理解しようとしている人だからこそ出てくる質問だと思っているから。 結論から先に言うと、プロの料理人レベルで作れる必要はまったくありません。 でも、料理を作る経験があるかどうかで、写真の「深さ」が確実に変わると感じています。今日は、その理由をちゃんと言葉にしてみようと思います。 ■ 料理を作ると「どこを見せるか」の判断が変わる フード撮影で一番難しいのは、実は技術より判断だと思っています。 シャッターを切る前の「どこを見せるか」という選択が、写真の良し悪しをほぼ決めてしまう。 料理を作る経験があると、この判断が格段に早くなります。 たとえば、煮込み料理を撮るとき。...
笙子 太田
5月3日読了時間: 5分


なぜ料理写真は「左側から光」が多いのか〜フードカメラマンが光の向きを決めるときの考え方〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理撮影の現場を見た方から、よくこう聞かれます。 「どうして料理写真って左から光が当たっていることが多いんですか?」 確かに、料理写真を見ると 左側から光が来ている写真が多いことに気づきます。 ただし、これは単なるルールではありません。 実はフードカメラマンは、 料理ごとに 「光の向き」を設計している のです。 今日は、料理撮影において 光の向きがどのように決まるのかを解説してみたいと思います。 料理の立体感は「影」で決まる 料理写真で一番大切なのは、 立体感 です。 例えば ・ハンバーグ ・ステーキ ・ケーキ ・パン こうした料理は、 影があることで厚みや高さが伝わります。 もし正面から均一に光を当ててしまうと、 料理は平面的になり 美味しそうに見えなくなることがあります。 そのため料理撮影では、 ・斜めから光を当てる ・影をコントロールする という方法がよく使われます。 光の向きで料理の印象が変わる 光の方向が変わると、 料理の見え方は大きく変わります。 例えば 逆光
笙子 太田
4月3日読了時間: 2分


なぜ海外ブランドは写真に何百万円もかけるのか— ビジュアルが売上を左右する理由 —
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 海外ブランドの広告やECサイトを見ると、 「写真がとにかく美しい」 と感じたことはありませんか? 実は多くの海外ブランドでは、 商品写真や料理写真の制作に 数百万円規模の予算 がかけられることも珍しくありません。 なぜそこまで投資するのでしょうか。 理由① 写真は24時間働く営業だから ECサイトでは、 店員さんはいません。 代わりに働くのが 写真 です。 写真は ・商品の価値 ・価格帯 ・ブランドイメージ を数秒で伝えます。 つまり写真は 営業・広告・接客を同時に行う存在 なのです。 理由② ブランド価値はビジュアルで決まる 同じ商品でも、 写真の見せ方によって ・5,000円に見える ・50,000円に見える という差が生まれます。 高級ブランドほど、 ビジュアルの統一感を徹底しています。 ・色 ・光 ・背景 ・世界観 これらが揃うことで、 ブランドの価値が伝わります。 理由③ SNS時代は「写真が広告」 現在、多くの商品は SNS EC 広告 で販売されています。
笙子 太田
4月2日読了時間: 2分


海外向けアイスクリーム写真でやりがちな失敗〜 日本人の“上品さ”は海外では弱く見える? 〜
「きれいですね」 「品がありますね」 日本では褒め言葉になるこの評価。 でも、海外向けECやインバウンド集客では・・・ それだけでは“弱い”ことがあります。 私はインバウンド・海外展開特化のフードカメラマンとして、海外市場を意識した食品撮影を数多く行ってきました。 その中で感じるのは、日本の“整いすぎた上品さ”が、海外では 印象に残らない という現実です。 今日は、海外向けアイスクリーム写真で起きがちな失敗を整理します。 ① 高さが足りない問題 フラット=情報不足に見える 日本向けの写真は、「整っている」「均一」「控えめ」な盛り付けが好まれます。 でも海外では、高さ=ボリューム=価値。 特にアメリカ市場では、量感がないと「少ない」「高い」と判断されやすい傾向があります。 訪日観光や越境ECの市場拡大が続く中(観光庁 2024年 訪日外国人消費動向調査)、写真が購入判断の大きな要素になっているのは明らかです。 平らなアイスは、丁寧だけれど、印象が弱い。 海外向けでは、あえて立体を強調し、“削る影”を入れて高さを出す設計が必要です。 ② コントラスト
笙子 太田
3月2日読了時間: 4分


撮影体制についてのお知らせ|産休期間中も、撮影は止まりません
いつも撮影のご相談をいただき、誠にありがとうございます! 私事ではございますが、3月末に出産を予定しております。 そのため、3月上旬〜5月末まで産休をいただきます。 しかし、 Light & Greenの撮影は、この期間も止まりません。 ■ 2月の撮影枠と今後の撮影撮影ご相談について 現在、2月中の撮影枠は既存のお客様・現在ご相談中のお客様で満枠となっております。 ありがたいことに、継続案件やリピート案件が増えており、早期にスケジュールが埋まる状況が続いています。 春〜初夏商戦、インバウンド需要、EC更新などを見据えている企業様は、ぜひお早めにご相談ください。 ■ 3〜5月は「チーム体制」で対応いたします 産休期間中の撮影は、全国約100名のフードカメラマンが在籍する 株式会社Light & Greenの撮影チームが担当いたします。 これは“代打”ではありません。 普段から私がディレクション設計を行い、実際に現場を共に動かしているメンバーです。 ・インバウンド向け色設計 ・売上導線を意識した構図 ・EC/デリバリー/広告用途別の撮り分け ・ブラン
笙子 太田
2月21日読了時間: 3分


高級ジェラートを“安っぽく見せない”撮影設計
― 500円と1,200円の違いはどこで生まれる? ― 同じミルクジェラート。 原材料も上質。 味も濃厚。 それなのに・・・写真によって「コンビニ価格」にも「ホテル価格」にも見えてしまう。 これは大げさな話ではありません。 私はフードカメラマンとして1,000件以上の料理撮影・食品撮影をしてきましたが、価格帯の印象は“味”ではなく“ビジュアル設計”で決まると断言できます。 今日は、 500円に見える写真と1,200円に見える写真の差 を、具体的に解説します。 1. 艶の出し方で「高級感」は決まる 高級ジェラートに必要なのは、“テカリ”ではなく“なめらかな艶”。 強い直射光を当てると、表面がベタっと光り、量産品のように見えてしまいます。 逆に光を柔らかく回し、ハイライトを細く入れると、乳脂肪のなめらかさが上品に立ち上がる。 ここで重要なのは「光の面積」と「光源の角度」。私はシルク越しの柔らかい光をベースに、立体を削るように影を入れます。 艶は“足す”ものではなく、“整える”もの。 それだけで価格帯は変わります。 2. 溶けかけの「一瞬」をどう捉える
笙子 太田
2月20日読了時間: 3分


アイスクリーム撮影は「時間との戦い」
― カップがシワシワになる前に、勝負は始まっている ― 暑い季節に限らず、アイスクリームの撮影は一年中ご依頼をいただきます。 ですが、正直に言うと——フードカメラマン泣かせの被写体のひとつです。 溶ける。 汗をかく。 そして、カップがシワシワになる。 今日は、アイスクリーム、とくに「カップアイス」の撮影現場で私が必ずお伝えしているポイントをお話しします。 なぜカップがシワシワになるのか? 紙製や薄いプラ製のカップは、冷凍状態から常温環境に出した瞬間、急激な温度差で結露が発生します。 撮影中はライトの熱も加わりますから、 ・表面が波打つ ・水滴でロゴが歪む ・質感が安っぽく見える ということが起きやすいのです。 ECや広告用の食品撮影では、パッケージの美しさはブランド価値そのもの。 少しの歪みで「管理が甘い商品」に見えてしまうこともあります。 私はこれまで1,000件以上の料理撮影・食品撮影を行ってきましたが、アイスは特に“準備8割”の被写体だと感じています。 解決策:中身の入っていないカップを用意する これ、意外と知られていません。 「空のカ
笙子 太田
2月18日読了時間: 4分
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