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和菓子は"正面"を間違えると伝わらない
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 「和菓子に正面なんてあるの?」 そう思った方も多いのではないでしょうか? 私もフード撮影の仕事を始めるまでは、そこまで深く意識したことはありませんでした。 先日、和菓子の撮影をしていたときのことです。 お皿の向きや懐紙の折り方を確認しながら準備を進めていると、「この和菓子は、こちらが正面です」と教えていただきました。 その瞬間、改めて感じたのです。 和菓子は「食べ物」である前に、「作品」でもあるのだと。 そして、その作品を写真に残すのであれば、作り手が見せたい姿を理解して撮ることがとても大切なのだと実感しました。 ■ 和菓子には「見せたい向き」がある 洋菓子は360度どこから見ても美しく見えるように作られることが多いですが、和菓子には正面が意識されているものが少なくありません。 例えば、桜を表現した練り切りなら花びらが一番美しく見える向きがあります。 紅葉を表現したものなら、葉脈の流れや色の重なりが最も映える角度があります。 羊羹や上生菓子でも、職人さんは「お客様が最初に
笙子 太田
7 日前読了時間: 4分


懐紙の折り方一つで慶事と弔事が変わる〜フードカメラマンが撮影現場で学んだ日本文化〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 撮影では構図ばかり気にしてしまいがちですが、日本文化には「知らなかった」では済まされないルールがあります。 先日、和菓子の撮影をしていたときのことです。 お皿やお菓子の向きはもちろんですが、添える懐紙(かいし)の折り方について改めて確認していました。 すると、「懐紙って折り方にルールがあるんですか?」と驚かれたんです。 実は、懐紙はただの白い紙ではありません。 折り方一つで、お祝いの席なのか、お悔やみの席なのかという意味まで変わってしまうことがあります。 私はフードカメラマンとして和菓子や和食の撮影をする機会も多いのですが、日本文化を正しく理解して撮影することも、大切な仕事の一つだと感じています。 懐紙の折り方で意味が変わる 懐紙は茶道や和菓子の世界で古くから使われてきた紙です。 料理やお菓子を置いたり、取り皿代わりにしたり、口元を拭いたりと、用途はさまざまです。 一見するとどれも同じ白い紙に見えますが、実は折り方には意味があります。 一般的には、上側が手前に重なる折り方
笙子 太田
7月29日読了時間: 4分


春夏秋冬・食品撮影の繁忙期カレンダー完全版|年間スケジュールを押さえて“売れるタイミング”を逃さないために
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 前回の記事では、「7〜8月は秋冬商戦の撮影ラッシュ」というお話をしました。 では、1年を通して見るとどうでしょうか? 実はフード撮影には、“明確な年間スケジュール”があります。 これを知らずに動くと、 ・撮影が間に合わない ・売りたいタイミングに写真がない ・結果的に売上を逃す ということが本当に起こります。 逆に言うと、 このカレンダーを押さえるだけで、売上設計が一気に変わります。 今日は、保存版として「食品撮影 年間スケジュール」を月別でまとめていきます。 【完全版】食品撮影 年間スケジュール(保存推奨) 1月|バレンタイン最終調整・春商品の仕込み ・バレンタイン直前の追加撮影(3月14日 → 逆算して1月中に撮影) ・ホワイトデー素材の最終仕上げ ・春スイーツ・桜商品の企画撮影開始(3〜4月発売 → 1〜2月撮影) この時期は「短期戦」。 差し替えや追加カットのスピードが重要です。 2月|ホワイトデー&春本番 ・ホワイトデー撮影ピーク ・桜 ・いちご系ビジュアルの量
笙子 太田
5月9日読了時間: 5分


なぜ料理写真は「左側から光」が多いのか〜フードカメラマンが光の向きを決めるときの考え方〜
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 料理撮影の現場を見た方から、よくこう聞かれます。 「どうして料理写真って左から光が当たっていることが多いんですか?」 確かに、料理写真を見ると 左側から光が来ている写真が多いことに気づきます。 ただし、これは単なるルールではありません。 実はフードカメラマンは、 料理ごとに 「光の向き」を設計している のです。 今日は、料理撮影において 光の向きがどのように決まるのかを解説してみたいと思います。 料理の立体感は「影」で決まる 料理写真で一番大切なのは、 立体感 です。 例えば ・ハンバーグ ・ステーキ ・ケーキ ・パン こうした料理は、 影があることで厚みや高さが伝わります。 もし正面から均一に光を当ててしまうと、 料理は平面的になり 美味しそうに見えなくなることがあります。 そのため料理撮影では、 ・斜めから光を当てる ・影をコントロールする という方法がよく使われます。 光の向きで料理の印象が変わる 光の方向が変わると、 料理の見え方は大きく変わります。 例えば 逆光
笙子 太田
4月3日読了時間: 2分


和菓子撮影は「静」を撮る仕事― 余白と文化をどう写すか ―
こんにちは。 インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。 ケーキやジェラートのように“華やか”で“わかりやすい”スイーツと違い、和菓子の撮影は、まったく別の思考が必要になります。 なぜなら、和菓子は「味」だけでなく、 季節・余白・静けさ・物語 までを内包している食べ物だからです。 今日は、料理カメラマン/食品撮影の現場で私が大切にしている「和菓子撮影の設計思想」についてお話しします。 1. 和菓子は“物撮り”ではなく“文化撮影” 練り切り、羊羹、最中、どら焼き。どれも形は小さく、色も淡く、主張は控えめ。 でも実は、そこには・季節の移ろい・茶道の精神・日本特有の美意識 が凝縮されています。 和菓子をただ白背景で明るく撮ると、「かわいいお菓子」にはなります。 けれど、 “日本文化の象徴”としての価値は伝わらない。 私は和菓子撮影をする時、必ず自分に問いかけます。 「これはお菓子ですか?それとも、日本の文化そのものですか?」 この問いが、写真の方向性を決めます。 2. 光は“当てる”のではなく“置く” 和菓子の撮影で最も重要なのは光で
笙子 太田
3月3日読了時間: 3分
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