商品が売れないのは中身が原因ではない? 〜「見た目が9割」と言われる理由と、料理・商品写真の本当の役割〜
- 笙子 太田
- 3月28日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
インバウンド・海外展開特化のフードカメラマン、太田笙子です。
最近、経営者向けの動画でこんな言葉を聞きました。
「商品が売れないのは中身が原因ではない。
見た目が9割。」
一見すると少し極端に聞こえる言葉かもしれません。
ですが、フード撮影・食品撮影の現場にいる私から見ると、実はかなり本質を突いた言葉でもあります。
なぜなら、私たち消費者は「味」や「品質」を体験する前に、まず見た目で判断しているからです。
今日は、料理撮影・商品撮影の視点から、この言葉の意味を少し深く解説してみたいと思います。
人は「中身」を見る前に「見た目」で判断している
レストランを探すとき、ECサイトで商品を探すとき、
私たちはまず何を見るでしょうか。
多くの人が最初に見るのは、文章ではなく写真です。
・食べログの料理写真
・ECサイトの商品写真
・Instagramの料理写真
・広告バナー
これらのビジュアルを見て、
「美味しそう」
「高そう」
「安心できそう」
「なんだか安っぽい」
という第一印象が、数秒で決まります。
この段階で興味を持たれなければ、
商品説明やレビューを読まれることすらありません。
つまり、見た目は単なる飾りではなく、
購入プロセスの入口なのです。
写真は「味」を伝える代わりのメディア
料理や食品は、画面越しでは味見ができません。
その代わりに人は、
・艶
・立体感
・色
・湯気
・質感
といった視覚情報から味を想像しています。
例えば同じ料理でも、
・光が弱く立体感がない写真
・器の配置が雑な写真
・色がくすんでいる写真
こうした写真では、本来美味しい料理でも魅力が伝わりません。
逆に、
・艶が出る光
・温度感が伝わる構図
・食欲を刺激する色
を設計すると、写真だけで「美味しそう」が伝わります。
これが料理カメラマン(フードカメラマン)の仕事です。
インバウンド市場では「写真の影響力」がさらに大きい
特に海外向けのビジネスでは、写真の重要性はさらに高くなります。
なぜなら、外国人のお客様は日本語の説明を細かく読まないことが多く、
写真で判断する割合が非常に高いからです。
訪日観光客の購買行動では、
1 認知
2 興味
3 調査
4 欲求
5 購入
という流れがあり、その最初のきっかけの多くはSNSや写真です。
(出典:訪日ラボ、JNTO、日本政府観光局)
つまり写真は、
広告であり、接客であり、翻訳でもある
ということです。
私がよくお話しするのですが、
写真は
「翻訳できない言語」です。
世界中の人が、言葉が分からなくても「美味しそう」は理解できます。
良い商品が売れない理由の多くは「見せ方」
これまで1000件以上の料理撮影・食品撮影に関わってきましたが、
売れていない商品の多くは、
商品が悪いのではなく
写真が弱いケースが非常に多いです。
例えば
・料理の量が少なく見える
・色が暗い
・温度感がない
・背景が安っぽい
・使用シーンがない
こうした写真では、商品の魅力が十分に伝わりません。
逆に言えば、
見せ方を変えるだけで売上が変わることも珍しくありません。
実際に、
・料理写真を改善して外国人予約が40%増加
・宿泊施設の写真変更で予約率が2倍
・土産店の商品写真変更で売上1.5倍
といった事例もあります。
「見た目9割」は、決して誇張ではない
もちろん、最終的にリピートされるかどうかは中身です。
ですが、
最初の一歩は必ず見た目です。
どれだけ美味しい料理でも、
どれだけ良い商品でも、
「美味しそうに見えない」
「魅力が伝わらない」
写真では、選ばれることはありません。
だからこそ私は、
料理撮影や食品撮影は
ただの写真ではなく、ビジネス設計
だと思っています。
まとめ
商品が売れない原因は、
必ずしも商品そのものとは限りません。
多くの場合は、
「魅力が伝わる見せ方になっていない」
というケースです。
写真は、単なる記録ではありません。
・ブランドの価値
・商品の魅力
・文化背景
・価格帯
までを伝える、非常に重要なコミュニケーションツールです。
もし
「商品はいいはずなのに売れない」
と感じているなら、
一度写真の設計を見直してみる価値はあるかもしれません。
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